文化の違いを現場の力に変えるために
このシリーズでは、外国人労働者の理解を深める一助として、国別の特徴や働き方の傾向をまとめていきます。
外国人の方と円滑に働くためには、その国の文化的背景や歴史、風習を理解することがとても大切だと考えています。
少しでも、外国人労働者に対する偏見や誤解が減り、よりよい職場づくりにつながることを願ってお届けしています。
個人的な見解も含みますし、すべての方に当てはまるものではないことをご承知おきください。
ブラジル出身の方々は特に日系人(デカセギ)として日本に来るケースが多く、日系企業や工場、倉庫での就労実績も豊富です。
ブラジルについての基本情報
1. 歴史的背景
16世紀にポルトガルの植民地となり、以後300年以上支配を受けました。
19世紀後半に独立し、20世紀初頭には多くの日本人が移住。 → 日本とブラジルは100年以上の移民交流の歴史があります。
現在は多民族国家で、日系人も200万人以上存在します。
2. 言語
公用語はポルトガル語(スペイン語とは異なります)。
日本に住む日系ブラジル人の多くは、ポルトガル語が母語ですが、日本語もある程度話せる人が多い。
若年層や来日間もない方は日系人でも日本語力が低いこともあるため、簡単な日本語・視覚教材の併用が有効。
3. 文化・風習
陽気でフレンドリーな国民性が特徴。人間関係を重視し、初対面でもよく話す。
時間におおらかな傾向があり、「ブラジル時間」という言葉があるほど。日本の時間厳守文化とは違いがある。
サッカーや音楽(サンバ、ボサノヴァ)など娯楽と社交が生活に密着している。
4. 宗教
多くがキリスト教(カトリック約65%、プロテスタント約22%)。
宗教的行事や日曜の礼拝を大切にする人も多い。
信仰は個人により様々ですが、十字架や祈りの時間への理解と配慮が喜ばれます。
5. 気候・風土
多くの地域が温暖で湿潤な気候。寒さにはやや弱い傾向があります。
出身地により差はありますが、日本の四季や湿度差に戸惑うことも。服装や作業環境への配慮を。

ブラジル人の特徴と職場での付き合い方
6. 労働観・性格の傾向
明るくポジティブで人懐っこい チームでの雰囲気作りが上手で、馴染めばムードメーカー的存在になることも。
自己主張がしっかりしている 納得しないと動かないこともあるため、「なぜそうするのか」の説明が重要。
個人の尊重と自由を大事にする あまり厳しすぎる規律や押し付けに対して反発を感じることも。
仲間意識が強く助け合いも多い 困っている同胞にはよく手を差し伸べる傾向があります。
7. よくある誤解とその対応
「時間にルーズ?」
時間感覚が緩やかな文化です。
こっちが知っていないとカルチャーショックを受けます。➡ 始業・納期・休憩のルールは明確に説明し、繰り返し伝える。
「馴れ馴れしい?」
礼儀よりもフレンドリーさを大事にする文化。➡ 人間関係を築く良い要素ととらえると良いと思います。
「口答えが多い」
意見を述べるのが普通という文化。➡ 「対話型の指導スタイル」で納得を得ながら進める。
「指示を勝手に変える」
自分なりに工夫しようとする柔軟さ。➡ 「この通りにやってほしい」と明確に伝えておかないと後で困る事も。
8. 職場でのコミュニケーションのポイント
・フレンドリーな雰囲気作りがカギ 怒るよりも笑顔で話し合いながら指導した方が伝わりやすい。
・理由を説明すると納得しやすい 「なぜそれが必要か」をしっかり伝えることで協力的になりやすい。
・感情的に叱るのは逆効果 尊重されていないと感じるとモチベーションが下がるので、冷静で建設的な指導を。
・宗教や家族に対する配慮 日曜日に家族と過ごすこと、宗教的な習慣なども尊重されると信頼関係が築きやすい。
ブラジルの方は一番は時間です。
日本の時間厳守で当たり前とは全く違う環境で育ってきていますので、
最初に、日本の働き方を教えていかないと、お互いに不幸になってしまいます。
最初から起こり口調で行かない事も大事です。
南米系の方は情熱的で自分の気持ちを素直に話す方が多いので、お互いに熱くなって口論になりかねません。
ポルトガル語の「ありがとう」は男性が言う場合は”オブリガード”で女性が言う場合は”オブリガーダ”で使い分けます。
感謝の気持ちから信頼が生まれます。
この文化の違いを私たちは仕事を始める前に訓練に取り入れて、職場で円滑に働けるように協力していきたいと考えています。




