
【教習所では教えてくれない実践スキル】
山積みから荷物を取り出すとき、事故を防ぐ“本当の技術”
フォークリフト作業において、「山積みされた荷物から1つを取り出す」この一見シンプルな作業の中に、実は多くの落とし穴があります。
しかもその原因が――教習所で習った操作方法を“そのまま”使っていることにあるのです。
■ 教習所で習う“基本動作”の落とし穴
教習所ではこう教わります。
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フォークを水平にして差し込む
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軽く持ち上げたら、チルトレバーを手前にいっぱいまで倒す
これは荷物1つを安全に運ぶための“基本”です。もちろん間違いではありません。ですが――
山積みされた荷物を抜くときに、これをそのまま実行すると、事故につながるのです。

■ 現場で起こる“教習所操作”による3つの事故リスク
① 荷物の前が垂れて荷崩れ
フォークを水平で刺してリフトすると、フォークの前側が下がった“前垂れ”状態になります。このまま運べば、段ボールが滑ってズレる or 崩れる可能性が高くなります。
端数パレットはバンドやラップもない上、手前側から取るので奥に重心があります。
② チルトを手前に倒すと後ろの商品が潰れる
教習所の癖でチルトをガバッと手前に倒すと、奥のパレットにフォークが引っかかり、商品を潰す事故が発生します。
③ 奥のパレットを巻き込んで“全部崩壊”
最悪なのが、奥のパレットを引っ掛けて一緒に引き出してしまう事故。山積み全体が崩れ、商品破損・作業中断・人身事故のリスクにもなります。

■ 安全に取り出すには「チルト → リフト」の順番!
では、どうすればよいか?
答えはシンプルです。
チルトを先に少し起こし、それからリフトしてください。
具体的には:
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パレットにフォークを差し込む
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チルトを少し手前に倒して、フォークをやや上向きにする
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そのままリフトアップする
こうすることで、荷物全体がバランスよく水平に持ち上がり、荷崩れや引きずりを防げます。

■ 「実践の中で磨かれる本物の技術」
教習所の操作はあくまで“基礎”。そこに“現場の工夫”と“経験の知恵”を加えてこそ、真のプロフェッショナルな技術になります。
安全第一。効率よりも、まずは事故ゼロ。そのうえで、スピードも品質も高めていく。
それが、私たちが現場で教え、伝えている“本物の訓練”です。
■ 経験者が語る、安全な積み下ろしの黄金ルール
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山積みのパレットやバンドの無い端数パレットは「チルトしてからリフト」が鉄則
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荷物の“水平”を保つことが最優先
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奥の荷物を“守る意識”を常に持つ
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初心者でもできる!感覚ではなく“理屈”で動ける
あなたのその一回の操作が、現場全体の安全を支えます。
フォークリフトは「危険だからこそ、美しく、安全に」操るもの。
私たちと一緒に、基礎を越えた“現場の真実”を学びましょう。それが、現場で本当に頼られる人になる第一歩です。





