
いつも山の家プロジェクトを応援いただき、本当にありがとうございます。
一社)ソーシャルクリエイティブラボの松田かおりです。都市と地元の文化交流イベント「寺領の寺子屋」について、その後の進捗をご報告いたします。
※TOP画像は、5月のイベントで伺った伊根町・三野養鶏さんでの様子です。
実は、日々の活動や山の家の運営に奔走するあまり・・・支援者の皆様への活動報告が大変遅くなってしまいました。最後に寺領の寺子屋についてご報告したのが昨年の秋口であったのに、今や季節は7月・・・。大変長らくお待たせしてしまい、申し訳ありません。この半年間、私たちは二拠点生活を送りながら、山の家を単なる私有財産ではなく、地域の資源をみんなで分かち合う「コモン(共有地)」とするために、手作りで場を育んできました。
その後の歩みと、これからの予定をダイジェストでご報告いたします。
①【NEWS!】寺領の寺子屋イベントが、 京都府「京都文化力チャレンジ補助事業」に採択!
大変嬉しいニュースです。私たちの取り組みが、京都府の「京都文化力チャレンジ補助事業」に正式に採択されました。
この事業は、文化芸術の力で地域を元気にし、住民が地域文化に誇りを持てるような創意工夫のある活動を支援するものです。私たちが掲げる「地域の資源をコモン(共有地)として開き、文化交流拠点を育てる」という挑戦が、公的にも価値あるものと認めていただけた形になります。がんばって申請書を書いた甲斐がありました。
今年度の寺領の寺子屋・全7回のうち既に4回を終えましたが、行政からの後押しも力に変えて、残りの期間も京都、そして寺領の文化力向上に資する場づくりに努めてまいります。
② 12月~7月までの活動報告(これまで)
冬の深い雪の期間を挟みながら、春から初夏にかけて山の家らしい時間を少しずつ積み重ねてきました。※1月~3月は雪のためお休み。
12月:ルチャ・リブロ 青木真兵さん座談会「都会の時間から逃れて、私たちは何を『手作り』するか?」
奈良・東吉野村で私設図書館「ルチャ・リブロ」を営む青木真兵さんをゲストに迎え、山で暮らすことについて対話しました。「山は数値化できない場所。身体のセンサーをオンにすると、都会の数字や効率に満ちた空間に耐えられなくなっていく」というお話は、一同の胸に深く響きました。山の家が、便利さの提供ではなく、自らの生き方を楽しく手作りする「アジール(避難所)」でありたいと強く再確認した回となりました。
手作りのものに囲まれて暮らすことの心地よさを語る
5月:地元・伊根町の自然農法見学会
高砂道場の皆様の合宿と重ねて、地元の豊かな食と農を巡りました。
三野養鶏さん: 数千羽という超マイクロ養鶏場で、鶏の命を大切に育てられている養鶏法と、鶏さんの体のあたたかさに直接触れる体験。自家配合の餌で育つ元気な鶏たちの姿に感動しました。同行した建築家の光嶋裕介先生(ブライアン)が養鶏場の構造を熱心に記録されていたのも印象的でした!
平飼いの子屋の中で鶏さんに餌やり体験
やさいやつちのこさん: 畝がなく、まるで「野菜の森」のように命が循環する畑を見学。まさに「合気道的な農業」の圧倒的な生命エネルギーに言葉を失うほどでした。都市と地元の人たちの深い文化交流の原点となる日になりました。
畑の番人・藤原さんと見学する高砂道場の皆さん
6月:声のワークショップ「声の響き 身体の再発見」
ボイストレーナー・有田亜希子さん(神戸・合気道凱風館の同門の友人です)をお迎えし、神戸、大阪、豊岡、そして地元伊根町から、表現者、ヨガ実践者、合気道の同門など年齢も背景も異なるメンバーが山の家の本堂に集まりました。山あいの静かな空気のなか、大きな輪になって深い呼吸と声の響きを感じ合う時間は、まさに現代の「寺子屋」そのものの光景でした。
ペアワークをしながら自分の声について確かめ合う。
7月:囲碁のワークショップ「盤上の真剣勝負に学ぶ」
関西棋院のプロ棋士・中野泰宏九段(神戸・合気道凱風館の同門の友人です)をゲストにお迎えしました。地元の囲碁サークルの皆様のご協力を得て、立派な碁盤と碁石を本堂にずらりと設営。ご本尊と碁盤が並ぶ凛々しい景色の中、地元の伊根町、与謝野町、豊岡市から、小学生からベテランまで世代を超えた囲碁愛好家が集結しました。中野先生が、5人の参加者と同時に真剣勝負を繰り広げる「指導碁」が行われ、本堂には静かで濃密な時間が流れました。中野先生が教えてくださった【手談(しゅだん)】—言葉を交わさなくとも碁を一局打てば心が通じ合う―という言葉の通り、静かに碁盤に向き合いながら深く対話する、山の家にぴったりな時間となりました。
お着物姿の中野先生と参加者の皆さん
③ 8月~10月の活動予定(これから)
8月以降も、寺領の豊かな自然と深い思想に触れる企画を用意しています。
8月22日(土):寺領の星空観察会 ゲスト:星空ガイド・徳本英明さん
「丹後海と星が見える丘公園」で星空ガイドをされている徳本英明さんをお迎えします。街灯がひとつもない、山の家・寺領だからこそ体験できる「真っ暗な森の夜空」に広がる満天の星をみんなで観察します。既に地元の方々を中心に多数のお申し込みをいただいています!
合気道高砂道場長・永山春菜さん撮影
9月19日(土):秋の日暮れの哲学対話 ゲスト:哲学者・永井玲衣さん
9月にはなんと、今をときめく哲学者・永井玲衣さんを寺領にお迎えします。秋が深まりゆく寺領の静けさの中で、日常から離れてじっくりと問いを重ね、言葉を交わす時間を過ごしましょう。
10月18日(日):DIYワークショップ
山の家の隣にある我らが「本丸」のDIYに挑戦します。本丸は、末は宿泊施設か、拓の夢であるマイクロブルワリーか?と夢見る古民家です。現在、内部はほぼスケルトン状態で、内田樹先生のサイン入りユンボが鎮座しています。10月時点でどんな作業ができるか未定ですが、DIYにご興味のある方はぜひ。
世界に一台だけ!内田先生のネコマンガつきユンボ。
これから夏から秋にかけて、週末のカフェ営業や、合気道の稽古も平日のコマ数も増やすなど、本格化させていきます。
皆様、これからも山の家プロジェクトをどうぞよろしくお願いいたします!



