徳丸 ゆいの
東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科在籍中
―今回はone TO kyo旗揚げ公演で音響を務め、今回は制作として裏から舞台の屋台骨を支えている徳丸ゆいのさんにお話を伺います。徳丸さん、よろしくお願いします―
よろしくお願いします。
―徳丸さんは旗揚げ時からone TO kyoを支えているうちの1人ですが、どのような経緯でone TO kyoに参加されることになったのでしょうか―
東京藝術大学のミュージカル団体、ミュージカルエクスプレスで音響をしていた際に、one TO kyoで演出をしている、大舘に出会いました。そのご縁で、旗揚げ公演で音響スタッフをさせていただいたんですが、
one TO kyoの演出助手・制作をしないかと
大舘に声をかけてもらって、、、。
今度はone TO kyoに根幹から関わりたいと思い、one TO kyoに参加することにしました。
―なるほど。徳丸さんは音響専攻ですし、実際初回公演では音響を担当されていましたが、舞台に関わるということについてどのような考えをお持ちですか―
元々は、映画や売り出されてパッケージ化した音楽のような、作り込まれて完成度を追求した作品が好きだったんです。それが大学に入って音響として舞台作品に関わる中で、複雑にいろんな要素が絡み合ってその瞬間にしか生まれないエネルギーを持った舞台という場所にとても魅力を感じるようになって。
―同じものを二度見ることが出来ない刹那性みたいなものは上演系作品の最大の魅力と言っても過言ではないのではと私も思います―
そう。それで、自由に音楽をダウンロードできたり、簡単に見たい映画を見られる時代だからこそ、生身の人間がお客さんの前で表現することに価値があるんじゃないかなーと、考えたりしています。
―そうですね、空間や瞬間を共有することの価値をしっかり認めていきたいです。ちなみに好きなミュージカルって何ですか?―
Finding Neverland。
こういう言い方はありきたりだけど、本当に、観る人全員に夢を与えてくれます。大人にもこれだけ説得力があるのはすごい。PippinやHairの演出家ダイアン・パウルスによる舞台上の表現方法にも驚かされます。わたしにとってミュージカルを心から好きになるきっかけとなった作品ですね。いつかこんな作品を作れたらいいな。
―夢はね、与えてほしいですよね、やっぱり。さて、今回の舞台では制作としてまた違った立場から公演を支えているわけですが、どのような意気込みがありますか―
お客さんはもちろん、関わるすべての人間がよかったと思えるようにしたいです。one TO kyoの次の公演のお客さんや、次につながるスタッフを一人でも多くして終えられるように。そして目指せ黒字。
―音楽環境創造科で学ぶマネジメント的な視点を活かして円滑に運営してくださると信じています!それでは最後に、徳丸さんの将来の夢と、思わず「なんのこれしき」と言ってしまった出来事を教えて下さい―
なんでそこまとめたの笑。
将来の夢は、尊敬し愛してやまない役者さんや演出家と仕事をすることです。もちろん大舘実佐子も超尊敬している。
(左:演出の大舘 右:徳丸ゆいの)
それから思わず「なんのこれしき」と言ってしまった出来事は、私、年に1回、相当重大な怪我をする習性があり(去年は指を8針縫った)、年1回はなんのこれしきと思ってます。
―徳丸さんの冷静に状況を見渡せるバランス感覚や技術班としての視点は具体的にone TO kyoを支えてくれています。素敵な公演を皆さまにお届けできるよう、one TO kyo一同頑張ります!本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました!―