こんにちは。
甲府STピアノ実行委員会です!
メンバーの想い 第4弾
今日の担当は4年生 副代表の みはねです。
今回は、わたしとピアノの思い出をひとつ、お話しさせていただきます。
わたしがピアノを習い始めたのは、小学1年生のときでした。
そのころのわたしは、とてもおとなしく、自分に自信が持てない子どもでした。
「わたしより上手な人がいるから」と、何かに手を挙げることさえできず、班の班長さえ、一度もやったことがありませんでした。
小学校高学年になると「生徒が合唱の伴奏をする」というイベントがはじまります。
そんな中、毎年ピアノ発表会を観に来てくれていた担任の先生と、「次は伴奏に立候補してみよう」と小さな約束をしていました。
すごくやってみたい、と思いつつ、でもやっぱり勇気が出せず、卒業式の合唱でも立候補しないまま、募集の期限が過ぎてしまいました。
次の日の朝、先生に言われたひと言。
『次はやるって、約束したよね?』
その怖かったこと...。笑
締め切りは過ぎていましたが、やっぱりやらせてください、と、
音楽の先生に直々にお願いしにいきました。
たくさん練習し、迎えた合唱練習の時間。
手は震え、自分の音もわからないほどでした。
それでも、だんだんと楽しくなってきて――
練習のあとには、友達がピアノの片付けを手伝ってくれて、
「うまいね」「すごいね」と声をかけてくれました。
そのとき、自分の中で何かがふっと変わった気がしました。
やりたいことを「やりたい!」と素直に言えるようになったのは、紛れもなくこの経験のお陰です。
中学校では、合唱発表会で3年間伴奏を努め、クラス委員にも挑戦できました。
やりたい!を叶えることができた中学校生活は毎日が楽しくて、卒業式前日には嗚咽するほど号泣しながら最後の合唱練習でピアノを弾いていたことを覚えています。笑
そして今。
ストリートピアノを置いてから、
はじめは「全然弾けないから...」と遠慮していた方が、演奏後にきらきらした表情を浮かべているときや、「もう一曲いいですか?」と楽しそうにしている姿を見るたび、当時の自分を思い出します。
この空間が、「誰か」にとっても「何か」を変えられた場所 になるかも、なったかもしれない。
だったら!
わたしはこのピアノを置き続けたいです。
少しでも、誰かの心を動かすことができていたら。
そして、誰かの背中をそっと押せるような場所であり続けたいと思っています。





