「私、ずっと自分の笑顔が苦手だったんです。 実は歯並びが悪くて、それが気になってうまく笑えない。 写真にもあまり写りたくなくて…。」
そう話してくださったのは、60代の女性で、発達障害のお子さんを支援する専門の先生です。
これまで多くのお子さんやご家族と関わる中で、 「やっぱり“笑顔”って本当に大切だな」と感じていたといいます。
そしてある日、こう思ったそうです。
「これからは、自宅で発達障害のお子さんを個別にサポートしていこう。 でも、初めて会う子どもたちに笑顔で接することができなかったら、 安心してもらえないかもしれない…」
自分が笑えないことで、子どもの心が開かないのではないか ――そんな不安を抱えながら、思い切ってレッスンに来てくださいました。
そしてレッスンが始まってすぐに、表情がどんどん柔らかくなっていくのが分かりました。
「笑顔って、ただ作るものじゃなくて、心の向け方なんですね」 「今までの自分では出せなかった表情ができるようになって、本当に驚いています」
そう語る彼女の顔は、まさに穏やかで自然な笑顔に変わっていました。
そして、その笑顔はすぐにお子さんたちや保護者の方にも伝わっていきました。
「最近は“先生の笑顔を見ると安心する”って言ってもらえるようになって。 本当に来てよかったって思っています。」
60代で、「自分の笑顔が好き」と思えるようになった。
それは、「今さら」なんてことではありません。
大切な誰かのために、自分を変えようと思えた、その一歩が素晴らしいのです。
その笑顔が、今、たくさんのお子さんたちに温かさと安心を届けています。
笑顔は、人生を動かす力があります。
そしてその力は、何歳からでも引き出せるもの。
これからも、誰かの人生をやさしく動かす“本当の笑顔”を届けられるよう、活動を続けてまいります。
応援してくださる皆さま、本当にありがとうございます。





