
しかし、発想を転換すれば、TSMCの進出によって九州全体への注目が高まっている今こそ、県南地域にも人の流れを呼び込むチャンスと捉えることができます。
工場誘致ではなく、人の動きを活かした観光施策、特にインバウンドを意識した観光ルートの整備が有効でしょう。
例えば、TSMC関連でにぎわう大津町・菊陽町を出発点とする観光バスが、芦北・水俣方面へ向かうモデルルートを想定してみます。
まずは芦北町の芦北海浜総合公園や御立岬公園を観光し、水俣では湯の児温泉や湯の鶴温泉に宿泊します。翌日は、肥薩おれんじ鉄道に乗り、日本の原風景ともいえる田舎の海岸線を車窓から楽しみながら、八代へと向かいます。
八代駅に到着後は、市内循環バスを利用して、八代宮、八代厚生会館、松浜軒などの歴史文化スポットを巡り、アーケード商店街で食事や買い物を楽しみます。
その後、再び八代駅に戻り、JR肥薩線に乗って、球磨川沿いの美しい風景を車窓から眺めながら、人吉温泉へと向かいます。人吉では2泊目を過ごし、翌日は人吉・球磨地域を観光したのち、観光バスで大津町・菊陽町へと戻るというルートです。



