7月15日に開催した「小林先生の日本美術ワークショップ」、絵巻物・屏風を「見て・触って・使って」鑑賞したあとは、いよいよ自分の作品の設計図作り!
「ここからは設計図を作るよ~!!」というと「何作ればいいの?」「どうしたらいいの?」と口々に言う子どもたち。でも画用紙と色鉛筆や色ペン、鉛筆を渡して「好きなものでいいんだよ~」といい終わらないうちに、書き出したり、画用紙を折りだしたり(笑)さすがです!!
設計図のはずが、アイデアは頭でイメージして試作品作りに夢中になりました。
小林先生から「絵巻物は、横向きだけじゃないよ。縦でもいいんだよ」と聞いたお友だちは、早速縦向きに丸め・・・いえ、折り始めました。「???絵巻物にするの???」「うん!!」と満面の笑顔で答えてくれました。巻いていないのに絵巻物?と思いながら、ぐっとこらえてみてると。なるほど~!!素晴らしい!!三角形の絵巻物を作っていたのです。
そして3Dの絵を貼って試作品はできあがり。三角形なので空間ができ巻いてもそんなにつぶれません。
小林先生大絶賛!!「素晴らしい!!平安の人が知ったら作ってくれてありがとう~と感謝されるね~欲しかったよ!転がらない絵巻物!!って」
とっても恥ずかしそうに、でも嬉しそうにしていた彼女の「自己肯定感」はMAXにいったに違いありません。
三角形の絵巻物、平安時代に作られていたら、現代の本の在り方が違っていたかもわかりません。将来のイノベーションを起こすのは、やはり今の子どもたちだ!!と確証をもった瞬間でした。