
平島です。いつも応援ありがとうございます。毎日朝6時半からYouTubeライブを行っています。
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ライブでは日々、親御さんや受験生の皆さんからいただくご質問に答えながら、有益な情報を紹介しています。ぜひご一読いただき、受験勉強のヒントとしてお役立てください。
【やる気UP】子どもの自己肯定感を高める!親の言葉がけNG・OK集
「みんなより私だけ点数が低い」お子さんからそんな言葉を聞くと、親としては胸が締め付けられる思いがします。周りの友達と成績を比べて落ち込み、勉強に身が入らない。こうした状況は、実は多くのお子さんや保護者の方が悩んでいる問題です。
今回は、友達の成績を気にして落ち込んでしまうお子さんに対し、親としてどのように声をかけ、サポートしていけば良いのか、具体的なアプローチについてお話しします。
なぜ「他人との比較」は成長を止めるのか?
子どもが他人と比較してしまうのは、ある意味自然なことです。しかし、この「他人との比較」という物差しだけで自分の価値を測ろうとすると、いくつかの問題が生じます。
安心と油断の罠: 他人より少しでも点数が高かったり、
偏差値が上だったりすると、そこで安心してしまい、
それ以上の努力を怠ってしまうことがあります。
「あの子よりはマシ」「このくらい取れていれば大丈夫」
といった安心感が、成長のブレーキになり得るのです。モチベーションの低下: 逆に、他人より劣っていると
感じると、強い自己否定に陥り、やる気を失ってしまう
ことがあります。特に、元々競争心よりも自己肯定感が
揺らぎやすいタイプのお子さんの場合、この傾向は顕著
です。成長の限界: 他人との比較で一喜一憂していると、
自分の行動や努力が外部の状況に左右されやすくなり
ます。これでは、本当に高い目標を達成するための、
まっすぐで力強い成長は見込めません。
日常的に「〇〇ちゃんよりできるわよ」といった比較を用いた声かけをしていると、お子さんの中に「比較癖」が根付いてしまう可能性があります。
成長の原動力は「過去の自分との比較」
では、どうすれば良いのでしょうか? 答えは、「過去の自分と比較する」という視点を持つことです。これこそが、無限の成長とモチベーションの源泉となります。
小さな進歩を喜ぶ: 昨日より0.001グラムでも重いもの
が持てれば、それは成長です。昨日30秒しか勉強できな
かった子が、今日45秒勉強できたら、それは素晴らしい
成長なのです。「超回復」を理解する: 筋トレをすると筋肉痛になり、
一時的に力が出にくくなることがあります。しかし、
その後適切に回復することで、以前よりも強い筋肉が
作られます。これを「超回復」と言います。勉強も
同じで、集中して取り組んだ後は疲労しますが、それを
乗り越えて同じ行動を継続できただけでも成長であり、
回復後にはさらに高い能力を発揮できるようになります。自分に合ったペースで進む: 例えばバスケットボールを
始めたばかりの人が、5年間続けている経験者と自分を
比較して落ち込むのは非論理的です。5年の差はすぐには
埋まりません。しかし、自分に合った練習メニューを
考え、コツコツと積み重ねていけば、いつかその差を
縮め、追い越すことも可能です。大切なのは、他人の
進捗ではなく、自分のペースで、昨日よりも一歩でも
前に進むことなのです。
子どもの心に響く伝え方:具体的な声かけとNGワード
お子さんに「過去の自分と比較すること」の大切さを伝えるには、親御さんの関わり方が重要になります。
OKな声かけ:
「昨日までテキストに触ってもいなかったのに、
今日は5分も勉強できたんだね!すごい進歩だよ!」「1週間前と比べて、ここができるようになったね。
この調子で積み重ねていけば、何でもできるように
なるよ!」具体的に「いつと比べて」「何が」「どのように」
成長したのかを提示し、その努力と成果を認めて
あげましょう。
NGな声かけ:
「きっと頑張れば、〇〇ちゃんに勝てるよ!」
「どうして〇〇くんみたいにできないの?」
他人との比較で励ましたり、評価したりする言葉は、
結局のところ比較の世界観を強化してしまい、
逆効果になる可能性があります。
親御さん自身の経験談(他人と比較して失敗した話、過去の自分と比較してうまくいった話など)を交えながら、なぜ過去の自分との比較が大切なのかを、お子さんが納得できるように対話していくことが大切です.
モチベーションの多様性:「短期集中型」と「持続型」のエンジン
モチベーションには様々な種類があります。
競争や勝ち負け(短期集中型エンジン):
フェラーリのように爆発的な力を短期間で発揮
できますが、長続きしにくい側面があります。自己成長や自己実現(持続型エンジン):
プリウスのように、長期間安定して走り続けることが
できます。昨日より成長したい、より良い自分に
なりたいという気持ちは、持続的な努力を支えます。
大切なのは、これらのエンジンを一つだけでなく、複数組み合わせて活用することです。競争心も「昨日の自分に勝ちたい」という形に昇華させることができれば、強力な持続型エンジンになり得ます。
小さな一歩を愛する:自己肯定感を育む関わり方
他人との比較から抜け出し、過去の自分との比較に目を向けることで、お子さんの心には自己肯定感が育まれます。
以前、私たちのプログラム「ラボラリー」の体験者の方から、こんな感想をいただきました。「ラボラリーの音声テーマ、『小さな一歩を愛する』は、素晴らしいテーマだと思いました。ポケモンの話は分かりやすかったです。ゲームを始めた頃は、四天王を倒せるかなんて心配していなかった。レベルの低いポケモンをやっと倒すことにハラハラしながら、気づいたら強くなって目の前に四天王と戦える自分がいる。そこには周りとの比較はなく、自分自身が一つ一つできるようになった積み重ねが成長に繋がっているのだと思いました。」
まさにこの感覚です。日々の小さな「できた!」を親子で喜び、積み重ねていくこと。それが、揺るぎない自信と、前向きな競争心へと繋がっていくのです。
競争心を「自分越え」の力に変える
友達の成績を気にして落ち込むのは、お子さん自身が成長したいと願っている証拠でもあります。その気持ちを否定するのではなく、エネルギーの向かう方向を「他人との比較」から「過去の自分との比較」へと転換できるよう、サポートしてあげましょう。
理論的に説明したり、ご自身の経験を話したり、そして何よりも日々の小さな成長を見つけて具体的に褒めてあげること。こうした親御さんの関わりが、お子さんの落ち込みループを断ち切り、真の成長へと導くはずです。このブログが、皆さんの塾選びの一助となれば幸いです。
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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。





