
【イームズチェア/アームシェルチェア】
1950年、アメリカにて、建築家、インダストリアデザイナーであった、チャールズ&レイのイームズ夫妻によって、当時、新しい素材であった、グラスファイバー繊維と樹脂の複合素材「FRP」を使用した「シェルチェア」を開発し、ハーマンミラー社より販売され、ミッドセンチュリー期を代表する「名作チェア」となりました。
その後、「FRP製」のアームシェルチェアは1990年初頭に生産が終了。
(*「プラスチック製」は現在も製造)
そして、現在でも世界中で、FRP製のヴィンテージ品が取引され、実に70年以上に渡り、ファンの間で愛され続けている、まさに「名作チェア」たる由縁です。

【FRPとは】
Fiber Reinforced Plasticの略で「繊維強化プラスティック」という意味で、グラスファイバーと樹脂を重ね合わせる製法。
割れやすいプラスティックにグラスファイバー繊維を合わせる事で、軽量で強度の高いプラスティックになります。
金属のように錆びず、木材のように腐らず、適度な弾力性能や防水性能、耐食性能、軽量性能、加工性能などの高さから、船舶や自動車、工業用にも幅広く活用されています。
【ヴィンテージ/イームズチェア】
ヴィンテージのFRP製イームズチェアの愛されている、魅力の1つが、「スノーフレーク」と言われる、グラスファイバー繊維のテクスチャーで、古き良きアメリカを感じさせるヴィンテージ感。
樹脂(resin)の経年劣化でグラスファイバーがさらに出てくる。

*↑画像はヴィンテージのイームズチェア
【現代のFRP】
現代のFRP製造は、開発や技術の進歩を重ね、安価に効率よく、大量生産ができる製造方法になっており、そこには古き良きヴィンテージの「スノーフレーク」は存在せず、風合いが全く異なったものとなっております。
非常に滑らかで光沢がある、きれいな仕上がりが現代のFRPの特徴の一つでもあります。

↑*現代のFRP製品
【丸に三つ石製】
「名作チェア」×「日本の美」
「Made in JAPAN」の品質にこだわり、
「日本の美しさ」を纏わせ、“丸に三つ石"だけの独自のテクスチャーが出来上がりました。
それは、土壁のような、やさしい風合いと自然な凹凸と陰影。
「唐草模様仕上げ」に辿り着き、独自の「日本の美」を表現した「スノーフレーク」になっております。

↑*丸に三つ石製、「唐草模様」(底面)

↑*丸に三つ石製(座面部分)



