“迷惑をかけない自分”じゃなく、“貢献できる自分”で社会とつながりたい。
これは、私がADHDと向き合う中で、心から湧いてきた願いです。
できない面ばかりが注目されがちですが、実はアイデア力や共感力などの強みもあります。
それなのに、“できない”だけを見られて、「扱いづらい」と言われてしまう。そんな社会の見えない壁に、何度もぶつかってきました。
私は、ADHDを“隠すもの”ではなく、“活かすもの”に変えたい。そして、同じように悩みながらも前に進みたい仲間とともに、「障害」ではなく「個性」としてのADHDが、ちゃんと社会の中で力になる未来をつくりたい。
ですが、その“活かし方”には、まだ「決まった答え」がありません。 ADHDの特性は人によって大きく異なり、画一的な対応ではうまくいかないのが現実です。
だからこそ必要なのは、「正しい関わり方」ではなく、一人ひとりと対話しながら、共に考えていける関係性。
そして、その土台となるのが、私たちが大切にしている「心理的安全性」です。意見を出しても否定されない、困ったときに「助けて」と言える。そんな空気の中でこそ、ADHDの特性は“できなさ”ではなく“強み”として花開いていくのです。
だからこそ、私たちは「Poly(ポリー)」という心理的安全性を第一優先に考えたコミュニティを立ち上げました。Polyは、「わからないこと」に向き合いみんなで一緒に考えながら進んでいくための、場です。
今回のクラウドファンディングは、そんなPolyを起点に、当事者と社会、企業をつなぐ仕組みを本格的に広げていくための挑戦です。ADHDの当事者が自分を理解し、仲間と出会い、それぞれの強みを活かして社会とつながっていく。そのプロセスそのものが、「違い」が力になる社会の土台となり、“新しい関わり方”を広げていく起点になると信じて、私たちはこの挑戦を始めました。

ADHD(注意欠如・多動症)は、脳の特性によって以下のような困りごとが起こりやすいとされています。

こうした“できなさ”ばかりが目立ってしまい、自信を失ってしまう人も少なくありません。事実、多くの当事者が誤解や偏見に苦しみ、二次障害に悩むこともあります。

でも、私は当事者として、そして「Poly」として伝えたいのです。ADHDの本質は、“できない”だけではない、と。
環境や役割、そして「関わり方」ひとつで、ADHDの特性は、組織や社会に新しい価値をもたらす、きらめくような強みに変わります。

そこで鍵となるのが、「心理的安全性」。
この心理的安全性を、私たちは、ADHD当事者による共創型コミュニティ「Poly」を運営し、メンバー同士が安心して繋がり、学び、挑戦できる循環することで、育んできました。

Polyは、「みんな違うけれど、それでいい。違うからこそ、面白い」そんな価値観を大切にできる場所です。
ここでは、ADHD当事者が自分らしく意見を出し、助けを求め、挑戦できる空気、安心していられる「土台」をとても大切にしています。
実際にPolyの中では、失敗体験ばかりでネガティブになっていたメンバーも、少しずつ自分のアイデアを形にし始めたり、「やってみたい」に一歩踏み出す瞬間が生まれ始めています。


私は、このような“心理的安全性のある関係性”があるからこそ、ADHD特性の中に眠る「ひらめき」「共感力」「違和感を言語化する力」が、初めて社会に届いていくと考えています。
そのため、Polyで培ってきた実践をもとに、ADHDの有無に関わらず、すべての人が力を発揮できるような心理的安全性を、企業や組織の中にも根づかせていきたいのです。
最近では、発達特性に配慮する意識が企業の中にも広がりつつありますが、現場からはこんな声が聞こえてきます。

実際、20代社員の3人に1人が3年以内に離職し、メンタル不調による休職者数も年々増加しています。
さらに、Google社の研究でも「心理的安全性の高いチームほど、生産性が高い」という結果が示されているように、
こうした課題は、企業の成果や持続性にも直結する大きなテーマとなっています。

私たちは、このPolyでの実践を通じて、ADHDかどうかに関係なく、誰もが「困った」と言えて、「自分らしく挑戦できる」関係性を育てていきたいと考えています。
そしてその土壌が、企業や地域の中に広がっていけば、「わかりにくい部下」「何を考えているかわからないZ世代」「扱いづらい特性」などというレッテルではなく、それぞれの“違い”が、組織の中で力として活かされていく社会が実現できると信じています。私たちは、そんな多様性が力になる社会を、このプロジェクトを通じて実現していきます。
今回のクラウドファンディングでは、この心理的安全性の高いコミュニティ「Poly」を軸に、企業や社会と当事者をつなぐ【共創の仕組み】を本格的にスタートさせます。
具体的には、
・企業向け「心理的安全性づくり」支援の仕組みづくり

ADHD当事者 × 企業による「共創プロジェクト」
そのほかにも…
・企業向けの「ADHD特性理解ワークショップ」や「関わり方相談デスク」の設置
・当事者と企業が共に働きやすい職場環境の提案
・当事者自身のための「自己理解ワークショップ」の開催
などを設計・実施していくことで、Polyという安心できるコミュニティの土壌を活かし、当事者と企業が“わからなさ”ごと共に考え、“強み”を見つけながら関われる仕組みを、社会にひらいていきます。
これは、支援や教育ではなく、「一緒に働いてみる」「一緒に考えてみる」という、共創のあり方を社会に実装していく挑戦です。
改めまして、渡邊 菜月(わたなべ なつき)と申します。2025年3月にノートルダム清心女子大学を卒業し、現在は岡山を拠点に、フリーランスとしてデザインや広報、企画などに携わりながら、ADHD当事者コミュニティ「Poly」を運営しています。

大学では福祉の観点から、「生きづらさを生み出す社会構造」について研究してきました。個人の問題にされがちな特性や困りごとも、実は環境との相互作用によってつくられている。そんな気づきが、今の活動の原点です。
そして私自身、高校時代の不登校、大学時代の躁うつ・ADHDの診断といった経験を通じて、自分自身の「できなさ」や「違い」に深く悩みましたが、強みや仲間と出会い、今は自分らしく、前を向いて活動できています。
イノベーションスクール5期生、京都スタートアップ支援プログラム「KSIP」2期生として選抜されたり、アクセラレータープログラムMoAPなど起業に関連するプログラムにも参加しました。これらのプログラムをきっかけに、「ADHDを“障害”ではなく“個性”として活かせる社会のモデル」の実現を目指しています。


大学4年生のとき、私は「躁うつ病」と診断されました。その過程で、ずっと感じていた生きづらさの正体が「ADHD」だったと分かりました。
診断後に行った就職活動では、「うちの会社にもADHDの人いるけど、正直大変そうだよ」と言われるなど、“配慮が必要な人は扱いづらい”という言葉に直面し、“そのままの自分”では働けないと感じました。
私は、特別扱いを求めているわけではありません。「これが苦手なので、こうしてもらえると助かります」
そう伝えられるだけで、お互いが働きやすくなるはずなのに、その言葉が届かない現実が、たしかに存在しています。
でも、できないことではなく、「できる」を伸ばせる環境があれば、人は変われる。私はそう信じています。だから、「無理に合わせる」のではなく、「特性に合った環境を一緒につくる側に回ろう」と決めました。
自分の「できない」を否定するのではなく、「できる」を見つけて伸ばせる環境があれば、人は変われる。私はそう信じています。
今、海外の一部の先進的な企業では、「ニューロダイバーシティ(神経多様性)」の考え方が広がり、ADHDや自閉スペクトラム症を含む多様な神経特性を持つ人材を、“創造性・集中力・共感力に優れた貴重な人材”として積極的に採用し、専用の採用枠や、個々の特性に合わせた職務設計の仕組みを導入しています。
そこでは、ADHDの「ひらめき力」が新規プロダクトのアイデアを加速させたり、多様な視点によって革新的な解決策が生まれたり、発達特性を理解したチーム設計によって離職率が下がったり、といった具体的な成果も報告されています。

一方で、日本ではまだ「配慮=コスト、特別扱い」とされる空気が根強く、個性を強みに変える視点が十分に育っていません。でも、これは誰かが冷たいからとか、無理解だじゃら、というわけではなく、ただ「前例がない」そして「どう関わればいいのかわからない」と言うだけなのだと、私は思うのです。
だからこそ私は「違い」が力になる仕組みを、当事者と企業が一緒につくっていくと信じています。
このプロジェクトは、私ひとりの挑戦ではありません。これは、同じような想いを抱え、見えない壁に何度もぶつかりながらも、前を向こうとしてきた多くのADHD当事者の仲間たちの声から生まれたものです。
今度は、私たちが動く番です。“できない”で終わらせない社会を、皆さんと共につくっていきたいのです。

🔰【個人の方向け】ちょっと気になる、応援したいあなたへ
▶︎ 1,000円~10,000円|ありがとうプランちょっとした気持ちで応援したい方へ。・心を込めたお礼のメッセージ・活動報告メール(クラファン終了後に1通)
👥【企業・チーム向け】
“ADHDの特性と向き合いながら、職場での共創をはじめたい”企業・団体の方へ
▶︎ 30,000円|ブロンズ企業サポーター|企業名掲載
ADHDの共生社会づくりを応援する企業として、Poly公式HPの「協賛企業一覧」に企業名(文字のみ)を掲載します。感謝の気持ちを込めてご紹介し、活動レポート(PDF)もお送りします。
※各プランには必要に応じて、Polyラジオへの出演権もお付けできます。
出演をご希望の場合は、支援時の備考欄に「ラジオ出演希望」とご記入ください。詳細は後日、個別にご案内させていただきます。
▶︎ 50,000円|シルバープラン|企業名+ロゴ掲載
Poly公式HPに貴社の企業名・ロゴを2年間掲載します。感謝の気持ちを込め、活動レポート(PDF)もお送りします。
掲載期間:2025年8月1日〜2027年7月末
※支援時に企業名をご記入ください。ロゴ提出方法は後日メールでご案内します。
※各プランには必要に応じて、Polyラジオへの出演権もお付けできます。
出演をご希望の場合は、支援時の備考欄に「ラジオ出演希望」とご記入ください。詳細は後日、個別にご案内させていただきます。
▶︎ 70,000円|ゴールドプラン|企業向けワークショップ(90分)
発達特性(ADHD等)に関するワークショップ(1回/オフラインまたはオンライン)を実施します。Poly公式HPに企業名+ロゴを2年間掲載し、基礎資料や活動レポート(PDF)もお送りします。
※有効期限:2026年12月末
※支援時に企業名・大体の開催希望日をご記入ください。ロゴ画像は後日メールで提出をお願いします。
※各プランには必要に応じて、Polyラジオへの出演権もお付けできます。
出演をご希望の場合は、支援時の備考欄に「ラジオ出演希望」とご記入ください。詳細は後日、個別にご案内させていただきます。
▶︎ 150,000円|プラチナプラン|当事者支援プログラム+相談対応
企業内のADHD当事者やその周囲(上司・人事・保護者)に向け、オンライン個別相談(最大3回)を実施します。特性理解や実践的支援モデルの構築をサポートします。
リターン内容:・Zoom相談(45〜60分×最大3回)・ADHD特性理解の基礎資料(PDF)、活動レポート(PDF)・Poly公式HPに企業名・ロゴを2年間掲載(2025年7月1日〜2027年7月末/共創パートナー枠)
※支援時に企業名・相談対象者・開始時期の目安をご記入ください。ロゴ画像は後日メール提出となります。
※各プランには必要に応じて、Polyラジオへの出演権もお付けできます。
出演をご希望の場合は、支援時の備考欄に「ラジオ出演希望」とご記入ください。詳細は後日、個別にご案内させていただきます。
🌈【当事者・保護者・関心ある個人向け】もっと深く関わりたい方へ
▶︎ 15,000円|相談・壁打ちセッション(1回)・渡邊&Polyメンバーによる1on1相談(オンライン60分×2回)・当事者本人/保護者/企業の方どなたでも
▶︎ 30,000円|Polyラジオ出演ゲスト枠・あなたの活動や思いをラジオで発信!

集まったご支援はすべて、ADHDの当事者が「自分らしいかたちで社会とつながる」ための実践型プラットフォーム「Poly」の基盤構築と、企業との共創プロジェクト実現のために大切に活用させていただきます。
※目標金額を超えた場合は、より多様な共創事例の創出や、企業との新たな取り組みの拡充に充てさせていただきます。
Polyが育てる未来(3年後の姿)
・ ADHD当事者の仕事マッチングと定着支援を行う実践型プラットフォーム
・多くの企業と共創を行い、30本以上のZINEや記事を発信
・支援型ではなく、「事業として成り立つモデル」を構築
・自己理解ワークや教育現場との連携プログラムも展開中
この取り組みは、クラウドファンディングの終了後も継続して発展させていく予定です。現在は任意団体・コミュニティとして活動していますが、今後は法人化も視野に入れ、より多くの当事者と企業をつなげるための仕組みとして進化させていきます。

企業の皆さまへ
Polyでは、企業との小さな共創から、試験プロジェクト、広報協力、発注など、柔軟な関わり方を提案しています。
「ちょっと頼んでみる」「話を聞いてみたい」からでも歓迎です。
ご関心のある方は、ぜひお問い合わせください。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
私は、ADHDを持つ特性に限らず、誰もが「環境」と「自己理解」という2つの要素が揃うことが、生きやすさの鍵だと思っています。でも今の社会では、「ちょっと扱いづらい人」「配慮が必要な人」として、腫れものみたいに見られてしまうことも、残念ながら少なくありません。
だからこそ、私たち自身の手で、自分たちらしくいられる選択肢を、社会の中に増やしていきたい。
そう思えたのも、私の特性を「個性」として受け入れ、温かく支えてくれた周りの人たちのおかげです。ひとりで悩み、ひとりで考えていただけでは、きっと今の私はいませんでした。
だから今度は、私が、そして私たちPolyが、その役割を果たしたい。と“誰かの人生の中で、自分らしさを取り戻すきっかけになる”そんな存在に、必ずなります。
この挑戦は、まだ始まったばかりです。だからこそ、あなたの力を貸していただけませんか? あなたの応援の一つひとつが、これから出会う多くのADHD当事者にとっての、“自分らしく社会で輝ける選択肢”を増やす、大きな力になります。
私は、この挑戦を、単なる「支援者」としてではなく、未来を「共につくる“共創者”」として、皆さんと一緒に進めていきたいのです。
この挑戦は、私ひとりでは、そして私たちPolyだけでは決してできません。 どうか、私たちと共に、“一人ひとりの多様な特性が豊かに花開き、誰もが自分らしく生きられる社会”を、一緒につくっていきましょう。
あなたの「!」が、ここから始まる。Polyと共に、自分らしい選択を。







最新の活動報告
もっと見る【終了まで9日】クラファン始めたことで、見える世界が大きく変わりました。
2025/06/21 18:16支援してくださった皆さん、拡散しだくださった皆さん、日頃から応援してくださる皆様に心から感謝しております。本当にありがとうございます。クラファンを始めて、3週間。世界の見え方がガラッと変わりました。 今日はその「変化」について、素直に綴らせてください。クラファンを始めたのは、正直私は“勢い”だけでした。「思いは伝わるけど、何をするの?」と聞かれても、うまく答えられなかった。自分が何をしたくて、なぜお金を集めるのか、言葉にできずにもどかしかったです。それでも、この「わからなさ」と向き合い続けたことで、少しずつ見える景色が変わっていきました。人との出会いや壁打ちを通して、自分の中にあった想いが少しずつ輪郭を持ち始め、今では“伝えたいこと”として言語化できるようになってきました。私は今、ADHDという特性が“できない”ではなく、“活かせる力”として社会に歓迎される仕組みをつくることがしたい。自分も、仲間も、それぞれの“ズレ”や“違い”を否定されず、自分らしく働き、生きていける社会。そんな思いで、Polyというコミュニティから、社会と交わる仕組みや場づくりに挑戦し始めました。そして、最近では、2社とのイベント企画が動き始めました。ADHDの特性である「直感力」や「ひらめき」「多様な視点」で、企業のアイデアや課題と出会う場を、共につくろうとしています。これは、Polyの仲間たちと社会をつなぐ第一歩でもあり、「多様な思考や特性が、社会にどう価値を届けられるか」を試す共創の実験です。ここから新たな形が生まれていくことに、私はとてもワクワクしています。それだけではなく、個人としての変化もありました。以前の私は「一人でやらなきゃ」「頼ったら迷惑をかける」と思っていましたが、今は、助けてと言えば、快く応えてくれる仲間がいます。一緒に悩み、アイデアを広げてくれるメンバーがいます。そうした関係性の中で、少しずつ、人を頼ることができるようになり、「わからないままでも進んでいいんだ」と思えるようになりました。こうして少しずつ、自分自身も変わり始めた今、ここ数日で、Polyについてお話する機会を2度いただきました。その中で、自分の中にあった想いや葛藤が、人と共有できる「経験」になっていくことを実感しています。動けば、形になる。本当にそう感じるようになりました。クラファンの残りはあと9日。正解はまだ見えませんが、模索しながらでも、仲間と共に進んでいきます。そして支援してくださった皆さまに恥じぬよう、最後までこの挑戦に向き合っていきます。引き続き、応援・シェア・拡散など、力を貸していただけたら嬉しいです!▶ クラファンページはこちらhttps://camp-fire.jp/projects/842321/view もっと見る




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