2018/07/27 18:49

こんにちは!サーモンです。
前回は3DCG工程の④〈アニメーション〉まで監督に説明していただきました!
今日はその続き、〈エフェクト〉について聞いていきたいと思います!!

 

 

(サ)「粟津監督!〈エフェクト〉からご説明お願いします!」」
 
(粟)「いいでしょう。〈エフェクト〉は作品を盛り上げるのに重要な工程なんだ。例えば、水しぶきや煙、炎、ビームなど、自然現象や人工的な現象、魔法などの非現実のも等があるんだわ。」

(サ)「音でいうと効果音みたいな役割があるんですね!」
 
(粟)「ちょっと違うけどね…。⑥〈レンダリング〉は3DCGソフトで行う作業では最後の工程。キャラクター、背景、エフェクトなどを素材ごとにバラバラに出力するんだ」
 
(サ)「どうしてわざわざバラバラに出力するんですか?」
 
(粟)「いい質問だね。全部まとめて出力するとあとで細かい調整ができなくなってしまうんだ。味噌カツを想像してみてほしい」

 

(サ)「なぜ味噌カツ!? どんな関係が…」
 
(粟)「味噌とカツとキャベツ、全部を同時に作ると大変だよね? でも別々に作ってあとでお皿に盛り付ければ効率が良いよね」
 
(サ)「ムムム。わかったようなわからないような……3Dって奥が深いんですね。3DCG工程はここまでで、次は⑦〈撮影〉?え?何かカメラで撮るんですか?」
 
(粟)「カメラは使わないよ。〈撮影〉というのはアニメで使われる用語で、レンダリングしたバラバラの素材をひとつにまとめることを言うんだよ。味噌カツの例で言えば盛り付け。ここでレタッチしたり2Dエフェクトを加えたりするよ。レタッチは画像の色を補正やこまかな不具合を修正すること。最近ではスマホのアプリで写真を加工して綺麗に見せることがあるよね?」
 
(サ)「肌の色を明るくしたり、目を大きくしてみたりとか!」

(粟)「そうそう、それをレタッチって言うんだよ」
 
(サ)「最後に、⑧〈編集〉と。カラコレって何ですか?」
 
(粟)「カラコレはカラーコレクションの略で映像のカラー調整に関する作業のこと。たとえば、夕方のシーンだったらオレンジ色、夜のシーンだったら青色を映像に足したりするんだ」
 
(サ)「色彩が変わるとそれだけで映像の雰囲気がかなり変わりますね!」
 
(粟)「そうなんだ、色彩が心理に与える影響は大きいからね」
 
(サ)「ここまでプロダクションについて、説明していただきましたが、いやぁ長かったですね!! 複雑すぎて途中から頭の中が白くなってきました…」

(粟)「もっと細かく話すとここでは書ききれないくらいなんだけど、理解してもらえたかな?」
 
(サ)「なんとなく!!(キリッ)」
 
(粟)「な、なんとなくか……。やれやれ」(スッと席を離れる)
 
(サ)「あ、あれ監督!?何処に!?」
 
(粟)「エコノミークラス症候群予防のためにちょっと徘徊してくるでござる」
 
(サ)「え、ま、監督―!?」
 
(サ)「……行ってしまった。あれ、この山積みになった絵コンテは……」

 

 

2回に渡ってプロダクションについて粟津監督にご説明いただきました!
みなさんいかがだったでしょうか?
まだまだ猫企画ってどんな作品なの?と疑問を持つ方が多いはず!次回も猫企画をどんどん掘り下げていきたいと思います!