
株式会社 教育と探求社開発部マネージャー 福島創太さんから応援メッセージをいただきました。ありがとうございます!
内戦による教育制度の崩壊という歴史をもつカンボジアにおいて「誰も取り残さない教室」というコンセプトを掲げて公教育改革に民間から取り組み、そして「教師の学び」をその真ん中におこうとするSALASUSUの姿勢を心から尊敬するとともに、強く共感します。
探究学習の教育プログラム開発に従事して約10年、現在では年間10万人の中高生が取り組む探究学習の開発にチームと取り組んでいます。
そんな僕らのこだわりの一つは「先生とともに取り組む」ということです。
日本の学校教育の現状にも様々な課題がありますが、それでもこの仕組みを活かし、先生とともに学び、考え、試行錯誤し、必要な変化を取り入れながら学びの場をつくり、届けていくことが、日本の教育をいまより豊かにしていく最短の道と考えています。
そう考える理由はSALASUSUの皆さんの想いと重なります。
「教師たちは、子どもたちの学びを支えたいと願っている人たち」であるという想いが僕にもあるからです。
保護者やゲストとしてではなく、日常の学校に大人になって足を運ぶ機会はめったにないと思いますが、「40人前後の子どもたちの未来に、一分一秒の隙間なく向き合い続ける」という毎日をおくる先生という仕事は、想像する以上の緊張感があり、真摯さと胆力が求められる仕事です。
それでもそんな仕事を通して先生方が子どもたち一人一人に向き合い続けるのはひとえに、「子どもたちの学びを支えたいと願っているから」に他なりません。そしてそのために、新たな学び、必要な学びに触れたいと、先生たち自身が思っています。
探究学習に取り組む日本の先生方が、自分が受けてきた教育とは異なる教育に挑戦するなかで「これまでのやり方を手放す」ことに苦労される姿をたくさん見てきました。悩みを聞き、伴走をしてきました。
だからこそ、SALASUSUの皆さんの挑戦、そしてその先にいる先生方の挑戦の難しさは、痛いほどわかります。「多くの生徒の前に、大人としてたった一人で教壇に立つ」という構造が、「正解をもって立たねばならぬ」という規範を生み、試行錯誤や失敗を許容する姿勢を難しくさせます。
しかし一方で、生徒を信じ、新たな取り組みに勇気をもって踏み出し、生徒の学ぶ姿から気づきをもらうことで、先生が新たな扉を開く瞬間もたくさん見てきました。
そうした挑戦に何より必要なのは、先生自身が学ぶ環境、そしてともに歩む仲間の存在です。
だからこそ僕はSALASUSUのこの挑戦に、おおいなる可能性を感じます。そしてそんな挑戦を共に支え、学び合っていく環境が必要なのは、日本の先生、教育関係者も同様です。ゆえに、「教師が国を超えて学び合えるプラットフォーム」というコンセプトにも大きな希望を感じています。また、カンボジアを「公教育改革特区」と位置づける彼らが取り組む公教育改革における事業創出という事例は、確かに日本をはじめアジアのこれからの公教育改革に新たな光を照らす取り組みにもなるとも考えます。
このSALASUSUの挑戦が、カンボジアの公教育を真に再生し、国境を越えて、日本、アジアの先生が共に学び合う環境をつくっていくこと、そして学校教育をとりまくプレーヤーが広く連携しながら学びを深め、すべての子どもに「だれ一人取り残さない教室」を届けるための一歩となることを願い、この挑戦を心より応援します。




