
2024年度、サラスースーは「誰も取り残されない教室」の実現を目指し、カンボジア・シェムリアップ州の実験校を中心に、現地教師の育成と地域の公立学校との連携を進めてきました。その取り組みは、数字としても確かな変化の兆しを見せ始めています。
本年度、私たちが育成した現職教師の数は217名にのぼりました。彼らは、子どもの学びの様子を観察し、そこから授業を見直すというアプローチを体得しつつあります。一人の教師の変容が教室全体に影響を及ぼし、最終的には約6,330名の子どもたちへと変化の可能性が広がっていることは、何よりも大きな希望です。
また、実験校での授業実践を通じて、近隣5校の公立学校が新たに連携を開始。地域の小学生124名が実験校での補習授業に参加し、主体的に学ぶ時間を積み重ねました。授業の中心にあるのは、「喋らない教師」という新しい教育観。教師が語り続けるのではなく、子ども一人ひとりの学びに静かに寄り添い、適切なタイミングで支援する姿勢が、少しずつ教室に根づき始めています。
1年間で行われた授業は272回(国語75回、算数70回、美術68回、倫理5回)。その全てにおいて、「知識を与える」のではなく、「子どもが夢中になって学ぶ」ことを重視しました。加えて、授業研究も合計34回開催し、そのうち6回は公立校の先生との共同実施。教師自身が学び直すことで、教室の在り方を根本から問い直す取り組みとなっています。
教室は、社会の未来をつくる出発点です。教師が変われば、教室が変わる。教室が変われば、子どもの学びが変わる。サラスースーはこれからも、「学びの質」を支える現場から、教育の変革を進めていきます。
本年度のクラウドファンディングは、こうした実践をさらに広げるための挑戦です。今後も皆さまと共に、変化の芽を育てていけることを願っています。




