メールインタビューvol.２は温泉ドラゴンのシライケイタさんにお伺いしました！！
ブレヒトの芝居小屋の思い出
初めて来たのは、２０代前半です。学生時代か卒業してすぐの頃。強烈に素敵な演劇空間だなと思ったことを覚えています。その後も何度か来させていただきましたが、どんな作品でも包み込み包容力と他に類を見ない演劇的な雰囲気に、いつも魅せられていました。こんな劇場、他にありません。唯一無二の芝居小屋だと思います。
印象に残っている舞台
初めて見たのが『桜の森の満開の下』だったと思います。劇場の雰囲気と作品がピッタリあっていて、ものすごい幻想的でした。タッパが高いので、色んな演出が自由にできる稀有な小劇場だと思いました。もう二十年近く前ですね。最近では、パレスチナの劇団との共同制作作品『ミラー』が印象的でした。
『櫻の森の満開の下』（作＝坂口安吾 脚本・演出＝広渡常敏）
『ミラー』（構成・演出＝イハッブ・ザハダァ／公家義徳 2016年9月9日～19日）
『ミラー』
新たな「芝居小屋」への期待
やはり、ブレヒトの芝居小屋の雰囲気を少しでも纏った空間を期待してしまいます。猥雑でいて簡潔。攻撃的でいて包容力がある。矛盾を許容する空間・・・。贅沢でしょうか。劇場がどんどん無くなっている日本の演劇界に、新しい希望が欲しいです。「新・ブレヒトの芝居小屋」（この名前になるかどうかは分かりませんが）に、その希望の光になっていただきたい！！
温泉ドラゴン×ブレヒトの芝居小屋
なんと１０月に、念願のブレヒトの芝居小屋で、温泉ドラゴンの最新作を上演致します！！いつかここで芝居を作りたいと思っていました。まさか無くなってしまうとは思わずにお借りしたのですが、このタイミングでやらせていただけるのも何かのご縁かと思っております。この空間にふさわしい作品を作れるよう頑張ります。鋭意執筆中です！（８月頭現在）以下、次回公演のリンクです。
温泉ドラゴン次回公演
10月15日（月）～21日（日）
ブレヒトの芝居小屋
