
このたび、「日本の祭り」に関するHBCの取材の中で、北海道における奴行列の特色についてお話しさせていただきました。古平町の琴平神社例大祭でも、神輿渡御の行列において奴が供奉し、掛け声や所作を伴って地域の誇りを体現しています。しかしながら、その様式や役割は地域によって大きく異なり、一様ではありません。
北海道における奴行列は、本州由来の武家儀礼文化が、明治期以降の移住者によって再構成されたものです。裃(かみしも)を着用せず、羽織・法被・鉢巻といった実用的な装いで演じられることが多く、地域の神事にふさわしい荘厳さと共同体の一体感を演出する重要な構成要素となっています。
また、こうした伝統の背景を踏まえ、今年度のクラウドファンディング・プロジェクトでは、例大祭の体験参加プログラムを通じて、町外の若者などが奴行列を含む行列儀礼に関心を持ち、関わるきっかけを得られるような環境づくりを目指しています。民俗資料の展示とあわせて、地域文化の新たな継承のかたちを模索していきます。




