この度は、多くのご支援、応援くださいましてありがとうございました。
まずは、ご支援者の方に多くのご支援を賜りましたことに感謝いたします。
本当にありがとうございました。
そして応援してくださった方々にも多大な感謝の念でいっぱいです。
この「統合失調症をもっと知って欲しい」という想いを届けたい、プロジェクトは僕にとって、社会的に意義のある活動だったと思っています。
クラウドファンディング実施期間のこの2カ月の間で、僕は自分の病気ととことん向き合うことができました。
統合失調症の社会的認知と障害理解を目指して、このプロジェクトを実施して参りました。実施する中で、正しい障害理解って何?と自問自答する苦しくも有難い時間を頂けたように思います。
返礼品の自著は、それが経験談であるか、フィクションであるか、そのどちらにしても、統合失調症を自著の読書体験を以って知ってもらい、考えて貰えるきっかけになれるものと思っています。
そして僕の作家活動は、統合失調症を疾病する100人に1人のストーリーのひとつに過ぎないものだと思い至りました。
それは、統合失調症がその人の育った環境、今いる環境、そして性格、関わる人などの多角的要素で、各々、病気の症状が変わっていくものだからです。
それでも僕は自著によって、統合失調症への関心を高めたいという思いでいます。
統合失調症は100人いれば100通りの症状があります。
だから、統合失調症の正しい障がい理解をすることは、そもそも不可能ではないかと思いました。
僕の書く経験談は、所詮僕の経験でしかなく、当事者の方やそのご家族の方にとっては、それぞれやり方で快方へ向かっていくのだと考えます。
僕の書くフィクションは、事実ではありません。
しかし、その嘘の中に1/100の統合失調症の真実が描かれていれば、僕は自分が書く小説は、書いた意義があるのだと思います。
僕は始め、このプロジェクトで募った支援者の方々の支援金を自分の著作作品の広告に充てようと思っていました。
しかし、目標金額より大幅にご支援金を上回るという有難い成果になりましたので、広告以外にも、統合失調症の啓蒙活動の活動資金に充てさせていただこうという考えに至りました。
僕がするべきことは、自著の広告を出すことだけではなく、統合失調症の僕が書く作品の広報活動をすることだと考えるようになったのです。
それが、僕がこのクラファンで支援金を募ってまでする意義のある活動なのではないかと考えるようになったのです。
そのような考えでする作家活動こそが、統合失調症の当事者である僕の「統合失調症をもっと世の中に知ってもらいたい」ことだと考えたのです。
統合失調症のことを、名前は聞いたことあるけれどどんな病気なのか知らない、もしくは統合失調症に関して関心があるけれど、よく分からないという人に向けて僕はこれから発信し続けることが大切なのではないかと思うのです。
そのための統合失調症のフィクションであり、統合失調症を取り扱ったエンターテイメント小説であると考えます。
統合失調症は脳の病気です。100人に1人の割合で疾病する精神障がいです。
幻聴は存在しない声が聴こえてしまう症状です。
家の中に籠って寝てばかりいるのは、決して怠けているわけではありません。
漠然とした死にたいという気持ちを持っている人もいます。
これが統合失調症の大まかな症状なのですが、どう立ち向かっていくのか、周りの家族・友人・知人・支援者の方はどういう風にその人に関わっていけばいいのかの答えに正解はありません。
僕の作品の中には、その対処法が書かれてあるわけではありません。
しかし、統合失調症の医療や福祉では語られないストーリーを描くことができているのかな、という自負はしております。
僕は統合失調症のほんの一人にしか過ぎません。
しかしだからこそ、僕の著書作品を読書いただいた方に、統合失調症のことを知るきっかけとなってもらえるなら、少しでも統合失調症のことを考えるお手伝いができたら、と実感することができるように思います。
ご支援いただいたお金は、そんな広告広報活動のために大切に使わせて頂きます。
そして社会に統合失調症のことがより良い形で認知されることを願っています。
是非、このご縁を大切にして、これからの作家活動に務めていきたいと思っております。
変わらずの応援をしていただけたら嬉しいです。
ご支援頂いた方、そして応援していただけた多くの方々への感謝の気持ちを忘れず、これからも統合失調症を抱える作家として活動をしていきたいと思っております。
尚、返礼品の発送は、8月から順次行っていく予定となっています。
もうしばらく、お待ちいただけると嬉しいです。
逢坂 純(おうさかあつし)



