
自己紹介
みなさん、はじめまして!海の士(ひと)を育む会の上尾といいます。
大人の島留学という制度で海士町という離島に引っ越してきてまだ2ヶ月です。
社会人を経験した後、自転車野宿旅や山奥暮らしを体験してきました。農業・狩猟など山ならではの暮らしを極め、次に海での暮らしを求め島に来ました!
現在は、海の士を育む会の一員として、海と人を結ぶイベントなどの企画をしています。
このクラウドファンディングを機会に、「海の豊かさ・海を守ること」についてより一層理解を深め、僕自身も未来の海を守れる1人になれるようになりたいと考えています!
まずは海士町ってどんなところ?どんな海の豊かさがあるの?…そんな疑問にお答えすべく、海士町の海産資源について勉強しました!
海士町の海の豊かさと特産品
隠岐郡海士町(中ノ島)は、暖流と寒流が交わる「潮の変化の激しい海域」に面しており、非常に豊かな漁場が広がっています。そのため、イカ・サザエ・アワビなどの種類豊かな海産物が通年で獲れることが特徴です 。
【主な海産物】
①イカ(スルメイカなど)
夏〜秋にかけて盛漁期を迎え、夜間に灯りで集魚し、鮮度抜群のイカが水揚げされます。刺身や煮付け、乾物としても高評価です 。
②サザエ
春〜夏に獲れる磯の王様で、「サザエご飯」や「サザエカレー」など、ご当地グルメも多数。伝統漁法で獲る風情ある産業です 。
③アワビ
年中漁獲され、巨大で旨味が強く、高級市場にも出荷。歴史的にも古くから皇室に献上された高級食材です 。
④海藻(岩海苔・アラメ)
冬・春に収穫され、乾燥・佃煮加工される地元食材。おにぎりや家庭の食卓に欠かせません 。スルメイカの一夜干し(しいしび)づくりの様子
【新たな商品かと地域活性化】
海士町では「CASフリージング導入」により、イカやカキなど海産物の鮮度を瞬間冷凍し、高付加価値化を実現。これにより価格が3倍になるなど、水産業の効率化・活性化に成功したと報じられています 。
また、干しナマコの養殖・乾燥を通じて、中国市場向け輸出にも乗り出し、新たな産業として注目されています 。
総じて、海士町は「ありのままを活かした持続的地域モデル」を掲げ、漁業だけでなく加工・商品化・観光と連携しながら、地域の魅力を国内外へと発信しています。
【海士町の海産資源が豊富な理由】
島根県・隠岐諸島の中ノ島に位置する海士町は、約60km離れた本土から隔絶された小島にもかかわらず、「海の豊穣」を体現し続ける海洋資源豊かな地域です。その背景には、以下のような自然環境と歴史的背景、そして地元の取り組みによる複数の要因が重なっています。
①海洋環境:暖流と寒流の交差
海士町は、日本海に面しながら、暖流と寒流の境界に位置しています。暖流の影響によって水温が安定しつつ、寒流系の栄養塩も供給されるため、豊かな海洋プランクトンが存在し、多種多様な魚介類が生存できる環境が整っています。温暖と冷水系が混在する海域は生物種の多様性を高め、全国的にも有数の好漁場とされています 。
②地理的条件と漁業文化
遠隔地ゆえに大型漁船による過剰漁が少なく、小規模漁業を中心に伝統的に続く資源管理が行われてきました。また、昔からの磯漁や夜釣り漁法など、適切な漁法が伝承されており、個々の漁業者が資源を有効活用しつつ持続的に漁獲を行う文化が根付いています 。
③湧き水と地形の相乗効果
海士町は清らかな湧き水に恵まれる地形でも知られ、里海・里山の生態系を支えています。湧水は陸域から栄養を海域へと運び、海草や貝類の生育を促し、それらが豊かな漁場環境を築く要素となっています 。
④地域再生と資源の高付加価値化
海士町では、漁業資源のブランド化・加工技術導入・流通改善が進められてきました。CAS(セルス・アライブ・システム)など瞬間冷凍技術を導入し、鮮度を落とさないまま全国販売することで、価格と流通網の価値を劇的に向上させました 。また、海藻やナマコなど新たな特産品産業にも挑戦中で、資源の付加価値化が地域活性につながっています 。
隠岐ユネスコ世界ジオパーク 隠岐の生態系の成り立ちより引用
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海士町は、自然環境と古くからの漁業文化、そして地元の創意と技術革新によって、海産資源の豊かさを多面的に支えているんですね。だからこそ、この豊かな海がずっと続くよう守っていくことが重要になっていきます。
皆さんも、一緒に未来の海について考えていきませんか?
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参考資料・サイト
・島根県海士町公式観光サイト「海士町の海の幸」
・海士町役場 公式サイト「産業・しごと」
・農林水産省「漁業・養殖業生産統計」
・内閣府 地方創生「海士町の地域づくりの取り組み」
・日本ジオパークネットワーク(隠岐ユネスコ世界ジオパーク)



