
こんばんは。
COCOOの前田です。
本日は、先週立ち会った漆の“初鎌入れ”についてお話ししたいと思います。
漆掻きが始まる日を、“初鎌入れ”といいます。
漆の神様に祈りを捧げ、これから漆をいただく木に感謝を伝える。
ささやかですが、深く尊い、はじまりの儀式です。

私自身、COCOOをきっかけに京都を拠点にするようになってから、季節ごとの行事や節目を“味わう”ことの意味を、少しずつ実感するようになりましたが、この漆掻きにも、時間では測れない重みがあります。
丹波の漆掻きは、京都府の無形文化財にも指定されています。
1本の木から採れる漆は、わずか200ccほど。
掻き手たちは、3〜4ヶ月かけて木と向き合い、その樹液を少しずつ、4日ごとに採っていきます。
その“はじまり”に立ち会えるということ。それは、ただ見学者として訪れるのとはまったく違う空気でした。

顔なじみの職人さんたちに加えて、今年ははじめましての若い掻き手の姿も。
そしてその現場を支える地域の方々のあたたかなホスピタリティには、漆への敬意とやさしさが溢れていて、ちょっとじーんときました。
COCOOも、毎年秋に苗植えに参画していますが、この“最初の一滴”を迎える場にはまた違った感情が湧いてきます。
漆は、手間がかかる。けど手間がかかるからこそ、そこに意味や想いが宿るんだなぁと、改めて感じました。
手間がかかる漆を、知れば知るほど、もう「簡単に好き」なんて言えなくなってきました。だからこそ私たちCOCOOも、“急がず、奢らず、でも熱く!” 漆と向き合っていきたいと思います。



