今回のクラウドファンディングでは、
CDの制作とあわせて、アナログレコードの制作にも取り組んでいます。
少し個人的な話になりますが、
アナログレコードという媒体について、ここ最近よく考えています。
レコードは、
必要なときに、必要な分だけ、いつでも作れるものではありません。
制作にも、保管にも、流通にも、
どうしても時間と手間がかかります。
だからこそ多くの場合、
アナログレコードは「大量生産」や「常時販売」を前提に作られません。
その結果、
あとから知って、
あとから聴きたくなって、
「そのとき参加していればよかったな」と思うことがよくあります。
それは不親切というよりも、
その制作の時間に立ち会った人のための形
だからだと思っています。
今回のレコードも、
将来いつでも手に入るものとしてではなく、
この制作の時間に関わってくれた人と一緒に作るもの、
そんな位置づけで考えています。
もちろん、
これは「急いで支援してください」という話ではありません。
このクラウドファンディング自体が、
完成した音楽を“買う”場ではなく、
音楽が形になるまでの時間を共有する場だと思っています。
実際に支援してくださった方からは、
・完成したCDを、日常の場で流したい
・距離の問題でライブには行けないけれど、音楽との関係は続けたい
そんな声も届いています。
関わり方は、それぞれでいい。
近くても、遠くても。
深くても、静かでも。
このプロジェクトは、
そうした距離感をそのまま持ち込める場所でありたいと思っています。
残りの期間、
音楽と、それを取り巻く時間について、
もう少し言葉にしながら進めていけたらと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。





