「助けてほしい」「応援してほしい」たったそれだけの言葉が、ずっとずっと、私には言えませんでした。誰かがそう言っているのを見て「そんなふうに素直に言えるってすごいなあ」って思うのに、いざ自分がそうしようとすると、躊躇してしまう。NPOを立ち上げて、活動を続けてきたけれどどこかで「助けてって言うのは傲慢なんじゃないか」と勝手に自分を責めていたのかもしれません。ただ、国の助成金や自治体の補助金には、何度もチャレンジしてきました。でも、小さなNPOでその上目的も目の前の人に「生の音を届けたい」という、数字や規模が限られている企画通るのは簡単なことじゃありませんでした。もっと人が集まる場所で、もっと見栄えのする形でそうすれば通りやすいとわかっていても、「和楽器の響きを目の前で見て感じてほしい」という信念だけは、曲げられませんでした。和太鼓って、打ち鳴らすことで心を揺らし、胸に響く“音”じゃなくて“響き”そのもの。昔から神とつながるための神聖な楽器として使われてきたのはきっと「音を届ける」だけじゃなく「心を揺らす」力があるからだと思うんです。ワークショップや小さなイベントを重ねる中で、「こんな音、初めて聞いた」「体の奥まで響いた」「耳は聞こえなくても音を体で感じられた」そんな声を何度もいただいて、やっぱり“まずは体感てもらうこと”が大事だなと実感するようになりました。パーカッションじゃなくて、和太鼓にこだわっているのも、まさにそこに理由があります。でも、知ってもらうためには届ける場が必要で。届けるためには、どうしても人の力がいる。そして大きく重い楽器を扱ったり、その演奏が許可されてる施設を利用する費用がいる。だから私は、和太鼓を始めて20年目の節目にクラウドファンディングという選択をしました。今までずっと言葉にするのが怖かったけれど、今、心から伝えさせてください。どうか、力を貸してください。この音が、誰かの心に届く未来のために。「和太鼓って、日本の音だよね」ってもっとたくさんの人に覚えていてもらうために。【忘れない音、忘れない日本-記憶に残る和楽器の音を届けたい-】インバウンド偏重の今、未来を担う子どもたちに本物の音を届け、まず体感し忘れないでいて欲しいという思いから2025年11月、大阪で児童養護施設の子どもたちを無料招待し、記憶に残る和楽器の音と和の世界を体感してもらう演奏会の資金を集めたい。私たちからの和楽器への恩返しです。https://camp-fire.jp/projects/852904/view?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_showまずはご一読いただき、そしてご支援いただけますと幸いです。勿論拡散、お気に入り登録も大変励みになります。本物の音が、心のどこかに残り、将来ふと思い出す瞬間があれば、それだけでもこのプロジェクトは成功だと思っています。SNSでバズらなくても、1人でも多くの人にこの想いが届いたら、それがきっと力になります。どうか、あなたの力を貸してください。本物の音を、未来に残すために。





