ごあいさつ
こんにちは、天北龍(てんぽくりゅう)代表の伊藤英樹と申します。
音威子府[おといねっぷ]村の道の駅で3月まで営業していましたから、厨房機器他の調理道具はほぼ全て揃っていて、また仕込んだタレや在庫の調味料も結構あり、売店の商品もモノによっては相当な数を抱えています。消費賞味期限をチェックしながら整理も進めてますが、仮に今すぐにでも再開できる準備があるのは強みです。
現在たくさんのお客さまから復活を望む声やSNS上で励ましの言葉をいただいています。みなさまの温かい応援を胸に「この味を絶やしてはならない、必ず食堂を再開させるんだ!」という使命とも云える想いがますます強くなり、再オープンに向けてクラウドファンディングへの挑戦を心に決めた次第です。
古い物件なので手をかけるところがわんさかありますが、木工のキャリアも活かしつつ作り上げていきますので、多くの方々のご支援をいただけたら嬉しいです。
どうか宜しくお願いいたします!
“どこか懐かしく、何度も食べたくなる”
【常盤ラーメン】
〈やはりご注文トップの「しょうゆラーメン」〉
「ここのラーメンはどこか懐かしく、何度も食べたくなる」お客さまからよくそんな言葉をいただきます。ネーミングの【常盤(ときわ)】は音威子府村の旧村名からでして、昭和のイメージがとても合うので使わせてもらっています。
いにしえの雰囲気を醸しながら、数種の出汁を引き立てる独自仕込の半白湯スープはコクだけに頼らない洗礼さも兼ね備えています。味は「しょうゆ」「しお」「みそ」「辛みそ」の4色、どれもにファンがいらっしゃいますが、「しお」のブレンド塩とスープのバランスや、「辛みそ」のタレ調合は特に太鼓判をいただいております。麺は中華麺用に開発されたという小麦を使用し世にひとつの特注品です。
これまでの修行で学び、再構築しながら現在の作り方に至ったスープ、たれ、チャーシューやメンマ。どれを取っても自分ひとりで成せたわけではなく、長い年月をかけ先人たちが力を注いできてくれたからだと思っています。
“どこか懐かしく、何度も食べたくなる” …お客さまにそう言ってもらえるのは、原点が息づいているからこそと自負しております。ほんとラーメン親父冥利に尽きる限りです。
【絶品とりめし】
〈「とりめし」と「お土産とりめし」〉
札幌と旭川のちょうど真ん中に位置する美唄市に住んでいた時、大好きだったドライブインの“とりめし”がありまして、村に越してきてからも無性に食べたくなるんです。アレがウチの食堂のメニューにあったら素敵だね、と夫婦で試行錯誤すること丸2年、本家と同じ丸鳥を使用していないのがせめてもの敬意と解釈して、イメージに近づけることができ完成しました。
食事メニューには「とりめし」と「大[おお]とりめし」、またテイクアウトもできます。包み紙のデザインももちろん自作です。これまでこの「とりめし」メインのお弁当もイベント時に提供していますので、これから先での展開も楽しみにしています。
【お食事そば各種】
〈地元のかき揚げとカシワと温玉「かき親子」〉
当初は売店で販売している「生そばマルシチ」を食堂でも提供していましたが、原価と調理工程を見直し、10種類以上の業務用を試して選んだお蕎麦を使用しています。賄いでもよく食べますが、そばつゆとの相性もバッチリで気に入っております。一番人気の「かしわ」は臭みを取って下味をつけ柔らかく、ネギは軟白の晒しネギ、「温玉」は毎朝厨房で仕込んだり、巷では珍しい「牛煮(ぎゅうに)」というメニューもあります。
限定メニューでは、夏季に「ぶっかけ」冬季には「鍋焼きそば」もあり、どうしてもというお客様にはウラメニューで“うどん”に変更することも可能です。
【おみやげ生そばマルシチとそばつゆ】
〈当店限定「生そばマルシチ」と「そばつゆ」〉
音威子府村特産品“黒い蕎麦”の製麺所の社長さんから廃業の意向を聞いて、すぐさま新しい蕎麦の開発に着手しました。何たって全国からの旅行者や来訪者の需要数は桁違いでしたから無くなると大変です。スーパーや土産屋さんで売っている“なま蕎麦”や“半なま蕎麦”は保存のための酸味料が気にかかるので、ギリギリに抑えてもらっています。蕎麦粉の配分もこれ以上増やすと切れやすくなるんですね。製麺所さんと二人三脚の賜物、「あたかも手打ちの如し」そういった評価をいただいています。
商品開発は本当に時間がかかりますが「そばつゆ」はイメージが明確なのと、製造をお願いしている工場長さんのセンスに助かっています。「マルシチ」は“もり”より“ざる”が合うなと判断していたので、多少甘めのそしてサバ節を効かせたいというコンセプトをお伝えしていました。幌加内が近いのでこの辺りには“そばつゆ”の商品がたくさんありますが、その中でも引けを取らない美味しい商品を提供できていると思っています。
プロジェクトのきっかけ
撤退しなければならないことが決定的に知ったのが今年2月の中旬で、話し合いひとつも無かったのでまさかと思っていましたが、従事者5人全員が無職になりますので、慌てて次のステージを探し周りました。
〈北海道上川管内〉
まず音威子府村内では店舗がないので集客を考慮して屋台村の企画を立てました。ですが適した土地が無く断念。次に隣町の美深[びふか]町で商工会に尋ねますが、近年の手厚い助成金での起業の後押しによる飲食店の開店ラッシュで物件がないとの事、個人的にも2件の飲食店跡を打診しましたがダメでした。
剣淵[けんぶち]町役場のお知り合いの紹介を受け相談に行くと飲食店をやれそうな脈が、すぐ住める住居も偶然見つかりましたが、結局飲食店の条件が合わずご破算に。そののちすぐに知人の紹介で東川町でのお話が浮上、町の不動産屋さんが役場との契約で年内中に店舗を立てなきゃならない土地があって、どうしようかと考えあぐねていたところに私が参上、とんとん拍子に話が進み、図面も引いて、町に近い旭川市内での一軒家も契約、ところがところがこれまた一転、不動産屋さんの判断で全てが破談となりました。
めげてもいられないので、ちょっと引っかかっていた名寄イオンのフードコートをあたる事に。何ヶ月も閉まっていた店舗がありましてね、でも条件が合わず諦めざるを得ませんでした。契約金がやはり高いことと、最たる理由は、既にラーメン屋があるから当店でラーメンの出せないということだったのです。
〈令和6年5月1日に五周年〉
〈同じ年秋のメニューの様子〉
応援してくれるお客さま、お付き合いある業者さん、コツコツと築き上げてきたこと、絶対に“天北龍”を復活させなければなりません。色々周ってみて次の店舗と住居は名寄がいいだろうと感じていました。
サイトで探すと飲み屋街ではない飲食店の物件は2件だけで、まずは仲介を通さず見にいきます。一件は居酒屋の居抜きで駐車場がゼロなのと全くの住宅街なので相応しくありませんでした。残るは1店舗、内容を聴いた方が早いと思い不動産屋さんに行くと、古いことは古いし居抜きでもありませんが、安い家賃と駐車スペースとその他にも好条件でしたので決めることにしました。
〈手間がかかるけれど楽しみな物件〉
クラウドファンディングのことは、実は道の駅を退くことを知った幾人のお客さまから云ってくださっていて、「応援させてくださいね」「必ず再開させてくださいね」とすでにお気持ちをもらっているんです。
やっと見つけた物件がかなり手がかかるとこなので、これは挑戦する価値があると、そして私たちのこのストーリーが世間にはどう見えるのかそれにも興味がありますし、こういった諸々が今回クラウドファンディングに挑戦する理由であります。
これからの天北龍にどうか力を貸してください!
再オープンの店舗は築53年、かなりの年季が入っています。まずは自分たちで全面の掃除をして改修の必要なところをひとつひとつ吟味するところからの開始です。するとここだけは業者さんにお任せしなければという箇所が見えてきます。
〈納得の昭和47年の雰囲気〉
古い和式便器の撤去と段になっている床のハツりは大工さんにお願いする事にしました。厨房では、古い水道管の撤去をしてもらい、私たちが床と壁の造作を終えシンク等を設置したら、水道・ガス管の配管、換気扇・給湯器の設置を専門業者さんにしてもらうことに。また換気の天蓋も大工さんに頼みます。そして、電気関係は不明なところがいっぱいあるので電気業者さんにお任せです。
〈新生“天北龍”の図面〉
気になっていたホールのエアコンやストーブそして二つの換気扇は、掃除してみると使えることが判明したので助かります。経費を抑えるためにも自分たちで可能な限り手を掛けていきますが、外装は木板壁にしたいのでちょっと手間がかかりそうです。ホール内の壁を補修して全面塗り直し、もうひとつの大きな造作は、お客さまのためのカウンターとテーブルの制作ですね。楽器屋時代からお世話になっている木材屋さんから無垢材を仕入れて自ら設計して手作りします。木工歴20年の経験を活かせるところです。
〈札幌の厨房機器屋さんのは新品の方が安い〉
専門家にお願いしなければならない部分の施工費や、厨房機器などの購入費は必要となります。自ら手がける事にも材料費はかかりますし、返礼品には仕入れが必要なものもあります。急な事だったので新たに店を構える準備をしていませんでしたから、手持ちの僅かな資金では賄いきれないのが現状です。
みなさまからのご支援が再出発への近道となります。どうぞよろしくお願いします!
リターンのごあんない

当店ならではの、他では見られない選りすぐりのラインナップです。
今後のスケジュール
2025年5月下旬
店舗改修開始
2025年6月の毎週土日
店舗で「マルシチ」と「そばつゆ」の限定販売
2025年6月30日
クラウドファンディング終了
2025年7月中旬〜下旬
新店舗オープン予定
2025年7月中旬〜下旬
リターン品配送対応開始
最後に
私たちには4人の子供がいます。長女と次女は社会人で共に一人暮らし、長男は地元の高校で寮生活を、次男坊は実家から隣町の高校に通っています。道の駅を運営していた頃、よくラーメンやとりめしを食べにきていました。息子たちなんかおそらくこの世で一番ウチのラーメンを食べてると思います。正直、私たちも今すぐ天北龍のラーメンを、お蕎麦を、とりめしを食べたいんですね。あの食事を提供している店があったらずっと通う事でしょう、そのぐらい大好きなんです。
店ができたらまずは私たち夫婦と次女との3人で切り盛りしていきます。
温かい一杯をお届けして、お客様の美味しそうなほころびをいただいて、私たちも元気と笑顔でお返しする、そんな日々がまたやってきます。
それが叶うまで、今日も再開に向けて汗をかきかき作業していきます!
お力添えをどうぞよろしくお願いいたします。
天北龍 伊藤 英樹・ゆみ子
最新の活動報告
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復活OPENいたしました!
2025/11/24 19:18昨日やっとのことで『復活OPEN』することができました!報告が遅くなり、申し訳ありません。たくさんの応援やご支援、お心遣いを本当にありがとうございました。こころよりお礼申し上げます。ここまで決して平坦な道のりではありませんでしたが、クラファンを通しておひとりおひとりから、いつも背中を押されているような、心強さと勇気をもらっていました。これからも初心を忘れずに精進してまいりますので、末長くお付き合いいただければと思います。なお、近況のご報告や新メニューのごあんないは、facebookにて随時投稿させていただきますので、そちらもどうぞよろしくお願いします。 もっと見るお待たせしました! 11/23(日・祝)復活OPENいたします!
2025/11/16 14:06新生「天北龍」、ついにOPEN決定!!まずは「とりめし」「そばメニュー」のみでのスタートします!【オープン日時】2025年11月23日(日・祝)11時〜みなさまからご声援とご支援をいただき、何とか新天地での開店に漕ぎ着けることができました。言葉では表せられないほどの感謝の気持ちでいっぱいです、本当にありがとうございます。店内は席数も多くはなく、相変わらず少人数での切り盛りとなりますが、「ラーメン」「とりめし」「そば」を御三家としてこれからもあの味を守り続けていく所存です。この8ヶ月で結構な借財をこしらえてしまったもので【年内は正月休みまで無休】【中休みを入れ、夜の始まり辺りまで営業】いたします!ラーメンの仕込みは月末までかかるもので、申し訳ありませんが、少しの間「とりめし」「そばメニュー」のみとなります。大変お待たせしてしまい、みなさまにはご不便とご心配をおかけしてしまいましたが、今後とも末長くどうぞ宜しくお願いいたします。天北龍〒096-0019北海道名寄市西9条南5丁目15-1TEL(01654)8-7550 もっと見る
先々週・先週・今週の現場
2025/10/12 12:18久々の報告となってしまい、申し訳ありません。ユミです。ご支援くださったみなさまへのお手紙や返礼品は、先週をもって全ての方へお送りいたしました。お一人おひとりの温かい気持ちに感謝しつつ、あらためて私たちは恵まれているなぁと身にしみて感じております。細心の注意を払ってお返ししたつもりでおりますが、万が一お手元に届いていないといったことがありましたら、お手数でもご連絡をいただきたいと思います。※このCAMPFIREでのメッセージ、または電話(080-6092-4966)でお願いします。現場は、一番の難関だった厨房の床・天井・壁、やっとのことで造作完了。大将ひとりでの作業だったので時間がかかるのは当然ですが、さらなる問題が起き、てんてこ舞いしていまして…。今、住んでいる借家を10月いっぱいで退去することに。(大家さんが逝去され、敷地一体を更地にするとのこと)次のすみ家も引越し資金も無いまま、急ピッチで荷造りと店作りを同時進行しているところです。お店のこの先は、業者さんに入ってもらって換気・給湯・水道・ガス周りを、そしてお手製の食器棚も完成させ、保健所の許可を取る流れです。今月末OPENさせたいのですが、かなり厳しい状況ではあります。でもまだ可能性はゼロではないです。どうなる⁈どうする⁈考えすぎると押しつぶされてしまうので、ただ淡々とやるべき事を一つひとつやっています。一日も早く、温かい一杯をお出しできるように。。。 もっと見る





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