
ダメなんです。
コワーキングスペースを最初に始めたのが2014年1月。小さな空き家からのスタートでした。
それから10年以上、2つの店舗をやり続けられているのは、スタッフさんと使い続けてくれている人たちがいるからこそです。本当にありがたいなと。
でも今回はじめることはコワーキングスペースじゃだめなんです。私設図書館じゃないと。
民間のコワーキングスペースに、どうしても必要なもの
それは、売り上げです。
今プラスの元歯医者さん店で40坪、布団屋の元倉庫店で80坪超え。人件費を抜いても毎月60〜70万円以上のお金がかかります。年間で見ると1,000万円規模の費用が出ていく。
それを続けるためには、利用してもらった人から月額利用料をもらう必要があります。
10年やり続けて思うのは、無料でそのスペースに来る方法がないということです。
打ち合わせで来てもらう場合はお金はもらいません。でも「コワーキングスペースを使う」となったら、仕事をしに来る、勉強しに来る、という目的と一緒にお金が発生します。
図書館は、1円もかからない。
今回つくる図書館では、本を見るのも、借りるのも、そこにいることも、利用者には1円もかかりません。
これが大きなキーワードです。
有料にすると、人は「目的を持ってそのスペースを使う」ようになります。でも今回やりたいのは、まちづくりの入口をつくること。地域に関わるきっかけを、小さくていいから一つ作ること。
その入口を、お金のかかる場所に設けてしまうと、来られる人が限られてしまう。
コワーキングスペースでそれをやってしまうと、コワーキングスペース自体の持続が難しくなります。だから図書館は別につくる。
一箱本棚制度で場所の持続性を確保しながら、まちに関わりたい人や、高校生と大人がつながる接点をここでつくっていく。
コワーキングスペースに来る人は「仕事をしに来る人」。しがまち図書館に来る人は「まちづくりの本を読んでみたい人」。目的が大きく違うからこそ、コワーキングスペースではできなかったことがここでできます。
有料のスペースと無料のスペース、どちらも民間で成立させていくこと。
これが守山市でうまくいけば、他の街でも成立することにつながっていきます。
コワーキングスペースではできなかったまちづくりの起点を、この図書館を通してつくっていきます。
ぜひ、この実験を一緒に楽しみにしていてください。



