8月16日、私たちはついに「西条盆踊りの夕べ」の舞台に立ちました。皆さまからいただいたご支援のおかげで、外国人市民を中心に50名以上の参加者へ浴衣を届けることができ、一人ひとりが日本の夏祭りの雰囲気を身にまとい、地域の皆さまと共に踊りの輪へと加わることができました。今回の大きな特徴は、東広島で生まれた「東広島音頭」を復活させ、忘れかけられていた地域の誇りを再び市民と共有できたことです。約100年前に賑わいを見せていた西条盆踊り大会と、市制10周年を機に作られた東広島音頭――この二つの伝統を外国人市民と共に学び、練習し、実際のお祭りで披露することができました。浴衣姿で踊る外国人参加者が手ぬぐいを掲げ、地域の方々と一緒に輪になって踊る姿は、文化の継承と国際交流が見事に融合した瞬間でした。参加者からは「自分が地域の歴史の一部になれたようだ」「日本人と同じ輪に入って心が一つになった」といった感動の声が寄せられました。また、地域の方々からも「久しぶりに西条盆踊りが本来の賑わいを取り戻した」「東広島音頭を若い人や外国の方と一緒に踊れて感動した」と喜びの声をいただきました。夜空に打ち上がった花火とともに響いた東広島音頭の歌声と掛け声は、まさに地域と世界をつなぐ調べとなりました。この事業が成功したのは、皆さまのご支援で浴衣や手ぬぐいを準備できたからこそです。単なる衣装提供ではなく、「伝統文化を未来へ受け継ぐ力」と「国境を越えて共に踊るきっかけ」を共に創り出していただきました。今後は当日の写真や動画を整理し、活動の記録としてお届けしてまいります。今回の取り組みを礎に、来年度以降も姉妹LOMとの交流や国際的な文化発信をさらに広げ、東広島から世界へとつながる活動を展開していきたいと考えています。改めまして、心からのご支援に厚く御礼申し上げます。皆さまと共に築いたこの一夜の感動を、必ず次の未来へとつなげてまいります。




