戦後80年、今なお沖縄で待つ戦没者を学生の手でご家族のもとへ

戦後80年。沖縄には今なお多くの戦没者が残されたままとなっています。野ざらしとなっているご遺骨は風化が進み、このままではご遺族のもとへお帰しすることが困難になります。そこで来年2月に学生が中心となって、戦争と平和に向き合いながら遺骨収集活動を実施いたします! NEXTGOAL挑戦中!

現在の支援総額

1,651,079

165%

目標金額は1,000,000円

支援者数

100

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/06/20に募集を開始し、 100人の支援により 1,651,079円の資金を集め、 2025/09/07に募集を終了しました

戦後80年、今なお沖縄で待つ戦没者を学生の手でご家族のもとへ

現在の支援総額

1,651,079

165%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数100

このプロジェクトは、2025/06/20に募集を開始し、 100人の支援により 1,651,079円の資金を集め、 2025/09/07に募集を終了しました

戦後80年。沖縄には今なお多くの戦没者が残されたままとなっています。野ざらしとなっているご遺骨は風化が進み、このままではご遺族のもとへお帰しすることが困難になります。そこで来年2月に学生が中心となって、戦争と平和に向き合いながら遺骨収集活動を実施いたします! NEXTGOAL挑戦中!

社会課題の解決をみんなで支え合う新しいクラファン

集まった支援金は100%受け取ることができます

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【目標金額達成のお礼&NEXT GOALの達成に向けて!🔥】

 この度、皆様から多くのご支援をいただき、「戦後80年、今なお沖縄で待つ戦没者を学生の手でご家族のもとへ」は、クラウドファンディング開始から約3週間で目標金額(100万円)を達成することができました!支援してくださった皆様、SNS等で応援してくださった皆様に心より感謝申し上げます。団員一同、皆様から受け取った想いを胸に、引き続き活動に邁進してまいります。

しかし、クラウドファンディングはここで終わりではありません。9月7日まで続きます。そこで・・・

「NEXT GOAL 150万円」を目指します!

今回の目標金額だった100万円は沖縄自主派遣を実施するために必要な、「最低限」の金額です。より多くの資金があると、さらに活動規模を大きくすることができるだけでなく、沖縄プロジェクトチームが実施する調査派遣の回数を増やすことができます。これによって、来年度以降の情報収集活動がこれまで以上にスムーズに進められます。また、活動場所に応じた装備を整えることができます。活動場所はガマの中や森、崖と様々です。その地点に即した装備があると、活動を安全かつ効率的に実施できます。さらに、レーダーなどの最新技術の導入により、埋没した壕の調査が可能になります。現に沖縄では位置が特定できていない壕があり、調査したくてもできない現状があります。

このようにこれまで不可能だった調査が可能になることで、より多くの戦没者をご家族のもとへお帰しすることができます。戦後80年を迎えてもなお続く活動に、皆様のお力添えをいただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。


  琉球朝日放送(2025年3月15日放送)

ご挨拶

私たちは創団58年を迎え大学生を中心に、沖縄や硫黄島、アジア太平洋地域において先の大戦で亡くなられた戦没者の遺骨収容活動や慰霊巡拝などを行う「特定非営利活動法人JYMA日本青年遺骨収集団(以下JYMA)」と申します。全国の学生を中心に政府の戦没者遺骨収集事業に参加・協力している遺骨収集専門のNPO団体です。全国各地から約70名の学生が集い、「戦没者のご遺骨を1日でも早く収容し、ご遺族のもとへお帰ししたい」という熱い思いで日々、活動に取り組んでおります。

暗いガマのなかで活動する学生たち

当団は名を「遺骨収集団」と申しますが、その使命は「慰霊」と「伝承」にあります。単に収容活動に従事するだけでなく、収容活動の実施に向けた文献や現場の事前調査、地権者との調整、ご遺族との面会など多岐にわたる活動に取り組んでおります。コロナ禍後は各地で遺骨収容活動に関する講演等も行い、戦没者が祖国日本から遠く離れた地に残されている現状や、学生がその現状を憂いて活動していることをお伝えしています。

当団の使命(JYMAホームページより)

遺骨収容事業とは

私たちJYMAが参画する遺骨収容事業とは、海外戦没者(沖縄・硫黄島を含む)の約240万人を対象としております。令和6年度末の時点で未収容のご遺骨約112万柱のうち、約30万柱が沈没した艦船のご遺骨で、約23万柱が相手国・地域の事情により収容困難な状況にあります。これらを除く約59万柱のご遺骨を中心に、海外公文書館から得られた情報や戦友等からの情報を基に、具体的な埋葬場所の所在地を推定し、現地調査や遺骨収容を推進しています(厚生労働省社会・援護局『遺骨収集事業の概要』2025年、p.2より引用)。そして今年、多くの先人が亡くなられた先の大戦から80年の月日が経過しようとしておりますが、アジア太平洋地域をはじめとする世界各地には未だ日本人のご遺骨が残されたままとなっており、本国日本へ帰還できていないという現状があります。

域別戦没者遺骨収容概見図 

出典:厚生労働省(2025)p.2厚生労働省、2025年、「遺骨収集事業の概要」https://x.gd/m3OEg


当団からは毎年30近くの政府派遣に団員を派遣し、アジア太平洋地域で活動しております。今、この瞬間も懸命な収容活動が行われています。そして、これらの政府派遣とは別にJYMA独自の遺骨収容活動も実施しております。それが「沖縄自主派遣」です。


沖縄自主派遣とは

今年2月の自主派遣メンバー

「沖縄自主派遣」とは、JYMAの創団当初(昭和42年)から続く歴史ある活動です。海外を中心とする遺骨収容派遣とは異なり、当団に所属する学生自身が主体となって、企画立案から現地調査、日程調整、関係機関との連携、そして実際の収容活動に至るまで、すべての行程を学生が自主的に運営する点に大きな特徴があります。

活動の打ち合わせをする学生たち

学生が中心となって計画・実行を担うことで、参加者一人ひとりの責任感や当事者意識が高まり、活動に対する真摯な姿勢やチームワークが自然と育まれます。その結果として、例年、遺骨収容や慰霊、史料・現地調査などにおいて大きな成果を挙げており、関係者からも高い評価をいただいております。

収容現場でご遺骨に献花をする様子

80年前、沖縄では熾烈な地上戦が行われ、多くの民間人を含む尊い命が失われました。今なお多くのご遺骨が眠っているとされています。そうした背景を踏まえ、現地での活動を通じて、参加する学生は戦争の悲惨さや平和の尊さを自らの体験として深く学ぶことができ、学業や今後の人生にも大きな影響を与える貴重な機会となっております。このように「沖縄自主派遣」とは、戦後世代である私たち大学生が戦争と真摯に向き合い、次の世代へと記憶と責任をつなぐ、かけがえのない実践の場となっているのです。


クラウドファンディング実施の背景

令和7年2月、沖縄県糸満市を中心に約2週間実施した「令和6年度沖縄自主派遣」は、総勢100名を超える過去最大規模での活動となりました。この派遣では、昨年実施したクラウドファンディングの目的であった、令和5年度派遣の際に発見し野晒しとなっていたご遺骨の収容も実現しました。

時間をかけて丁寧にご遺骨を収容する

また、これまでに多くの団体が活動を行ってきた地点を再調査したところ、ここでも新たにご遺骨を収容することができました。岩や土砂の下から収容されたことから、これまでにこの場所で活動した他団体が見逃してしまっていたと思われます。仮に今回収容されなかった場合、これらのご遺骨をご遺族のもとへお帰しできる可能性はますます低くなっていたと思われます。それだけに、令和6年度沖縄自主派遣は非常に意義深い派遣となりました。

岩を動かしてご遺骨を探す

土砂に紛れた小さなご遺骨も見逃さないように

このように派遣が無事に実施できたことは、当団の活動にご理解とご協力を頂いた皆様のご支援があってこその結果であると認識しております。

しかしながら、依然として沖縄での遺骨収容活動は存続の危機にあります。当団は学生主体のボランティア団体であることから支援者の方々のご篤志によって活動を行っております。戦後80年を迎える今年は、これまで以上に遺骨収容事業に対する世間の関心の高まりを感じております。ですが、支援者の方々の減少や遺族の方々が鬼籍に入られることで支援金が減少し、近年は資金難がより深刻化しております。

沖縄自主派遣は多額の費用を要し、そのすべてを当団内部で賄う必要がございます。さらに近年は所属する学生団員の数も増加しており、それに伴って沖縄自主派遣の参加人数も増加しております。今年度の沖縄自主派遣は昨年度より大規模になることが予想され、十分に活動するためにはより多くの資金が必要です。沖縄には、未収容のご遺骨が未だに多く取り残されています。当団の沖縄での遺骨収容活動を資金難を理由に我々の代で絶やすことはできません。

ご遺骨の側で見つかったボタン

今年度の沖縄での調査活動は既に開始しております。5月に実施した沖縄プロジェクトチーム第1次派遣では、戦後あまり調査がされていない地点や文献調査から判明した陣地を調査しました。その結果、陣地として使用された可能性が高い地形やご遺骨が残されたままとなっているガマ(琉球石灰岩質の天然洞窟)などを発見し、来年2月の沖縄自主派遣での活動が期待されております。

戦後80年、これからも当団が存続する限り沖縄で待つご遺骨をお迎えしたい。その目標を実現するため、より多くの方々からのご支援をいただきたく、本クラウドファンディングを実施するに至りました。


プロジェクトの概要

JYMAでは今年度、沖縄方面に注力した以下3つの活動を当団の学生自らが主体となり計画しております。

①令和7年5月:沖縄プロジェクトチーム1次派遣(③を行うための活動地選定・事前調査・土地利用申請等を実施)→7名を派遣済み

②令和7年11月:沖縄プロジェクチーム派遣(③を行うための活動地選定・事前調査・土地利用申請等を実施)→約5名を派遣予定

③令和8年2月:沖縄自主派遣(約2週間程度、学生主体での遺骨収容活動)→約40名を派遣予定

自己負担を差し引いて③100万円が必要になると見込んでおります。

《参考》昨年実施した沖縄自主派遣と沖縄調査派遣(3回実施)では合計で学生30名を派遣し総額約400万円の費用がかかりました。学生数の増加に伴い、今年度は昨年度以上に費用がかかると考えております。


現在の準備状況

沖縄プロジェクトチーム第1次派遣団員

当団では沖縄プロジェクトチーム1次派遣として、5月14日~20日の1週間、沖縄県糸満市や与那原町、西原町など沖縄県南部を中心に調査を行いました。この活動ではご遺骨が残されたままとなっている可能性の高い場所を踏査するだけでなく、今後の遺骨収容活動を円滑に進めるための行政機関との調整や、調査地点の地権者を割り出すために必要な航空写真や登記簿の取得などを行いました。

壕内に残る遺留品を確認する様子

遺骨収容活動は文字通りガマや森のなかでご遺骨を収容することですが、そのためには地権者の方に土地を利用する許可を頂く必要があります。私たちの一存で活動するのではなく、地域の方々や行政など収容活動に関わる全ての人に納得していただくことが何よりも重要です。そのため、何度も沖縄に足を運び、収容活動への協力の輪を広げていくことに意味があります。


最後に

~戦後80年より先の遺骨収容活動に向けて~

これまで半世紀以上にわたり、戦没者の遺骨収容活動を続けてきた当団は、戦友や戦没者のご遺族、多くの有志の方々に支えられてきました。世間では若者の戦争への関心が希薄化していると言われている一方で、当団ではこの1年間で学生団員が大幅に増加し、活動はますます活発化しております。その核となる活動が沖縄自主派遣です。しかし、80年という月日の経過で支援者の方々は減少し、また、物価高の影響も受けて活動の継続が極めて厳しい状態となっております。それでも今活動をすることに意味があります。沖縄に残されたご遺骨も風化が進み、早急な収容が求められています。沖縄に残された戦没者のため、帰りを待ち続けるご遺族のためにも皆様からのご支援をお待ちしております。

摩文仁に灯る平和の火


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 来年2月に実施する「令和7年度沖縄自主派遣」に使わせていただきます。 派遣の予算には団員の自己負担分がありますが、それを差し引いても100万円ほど不足しております。今年度は団員数の増加もあってさらに費用がかかると思われます。このままでは学生の旅費交通費を賄うことができません。 ご支援のほどよろしくお願いします。

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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最新の活動報告

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  • 全国戦没者追悼式に参列8月15日に東京の日本武道館で執り行われた全国戦没者追悼式に、昨年度の政府派遣に参加した団員が参列いたしました。今年は戦後80年の節目の年ということで、特に注目度が高いなかで行われた式典でした。会場では派遣でご一緒した関係団体の皆さまと再会し、派遣時の話や当団が独自に取り組む沖縄自主派遣等の活動についてもお話することができました。「戦後70年代」が終わり、これからは「戦後80年代」の活動が始まります。未だ多くのご遺骨がアジア・太平洋地域に残されたままとなっている現状をいち早く改善するため、私たちはこれからも活動を続けて参ります。 もっと見る
  • 令和7年度沖縄プロジェクトチーム第1次調査派遣2025年5月14日〜5月20日にかけて、沖縄本島南部を中心にJYMA(日本青年遺骨収集団)の沖縄プロジェクトチームによる第1次調査派遣を実施しました。全国から集まった大学生メンバーを中心に、文献や過去の証言をもとに入念な事前準備を行い、ご遺骨が残されている可能性が高い地点を調査しました。今派遣はクラウドファンディングの目的でもある来年2月の沖縄自主派遣に向けた準備派遣でもあります。慰霊碑を前に、周辺の戦史を確認する7日間にわたって実施された調査派遣では、これまであまり調査されていない地点や激戦地となった場所などで戦闘の痕跡を発見することができました。記録上それらの場所では多くの日本兵が戦死したとされています。しかし、このような痕跡を発見することはできても、ご遺骨の存在を確認することはできませんでした。このような場所は今後も、陣地の位置関係や戦後の土地利用の有無などを詳しく調査する方針です。地表に残る戦闘の痕跡活動後半にはようやく沖縄戦の戦没者と思われるご遺骨を確認することができました。戦後80年が経った今もなお地表にご遺骨が残されており、足の骨の一部や歯など、一目見ただけでわかる状態でした。地表面だけでなく堆積した土砂のなかに埋まっているご遺骨もあると思われ、今後許可取りなどができ次第、時間をかけて丁寧に収容したい場所です。また、戦時中に兵士が生き埋めになったとされる地点の調査では、地元の地権者や自治体の方々に直接お話を伺い、当時の状況やこれまでの経緯について詳しく知ることができました。そのうえで、今後の本格的な収容活動に向けた同意もいただくことができ、次のステップへ進むための大きな成果となりました。慰霊碑とその周辺を調査今後も当団は現地調査の精度を高めながら地元の方々との信頼関係を大切にし、行政機関への許可申請や事業周知を進め、1柱でも多くのご遺骨を故郷へお還しできるよう活動を継続して参ります。今回の調査派遣は、皆さまからの温かいご支援により実現しました。戦争の記憶の風化が危惧される今、私たち若い世代がその現場に立ち、声を聞き、手を動かすことの意義を強く実感しております。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。 もっと見る

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