「数字が得意」だった私が、“苦手な人のための本”を書く理由
こんにちは。
ネイルサロン専門の経理アドバイザーをしている、マネーの早苗です。
私は、18年前にネイルサロンを開業しました。
もともとは不動産会社で経理の仕事をしていたこともあり、数字を見るのは得意でした。
帳簿を見ていると落ち着くくらい、数字の世界は私にとって“安心できる場所”だったのです。
そんな私がネイルの世界に飛び込んで、最初に驚いたのは「こんなに頑張っているのに、利益が残っていないサロン」が想像以上に多いことでした。
技術がある、接客もいい、お客様からも喜ばれている。
それなのに、売上が上がっても「お金が残らない」。
経理のことがわからなくて、確定申告のたびに泣きそうになっている人もいました。
そのとき、私は思ったんです。
「この人たちの力になりたい」
「私が数字のことを“やさしく”伝えることで、救える不安があるはずだ」と。

開業当初、私自身もとにかく“目の前のお客様”のことしか考えられない毎日でした。
予約をこなすことで精一杯で、売上のことや利益のことは「あとまわし」。
そのときは、「楽しく働いているんだから、それでいい」と思っていました。
でも、ふと立ち止まったときに気づいたんです。
「このまま続けたら、身体が先に壊れるかもしれない」と。
売上の数字を冷静に見たとき、頑張れば頑張るほど、自分の時給が下がっていることに気づいてしまったんです。

そんな状況が、「数字がわかる」だけで、気持ちが穏やかになったんです。
「今月はこれくらい使っていい」「この先3か月は大丈夫」
そうやって“安心材料”を得られることで、仕事もプライベートも、余裕を持って過ごせるようになりました。
「得意な人」が教えるだけでは届かない人がいる
5年前から、freeeを使った経理の講座や発信を始めました。
ネイルサロンに特化した内容で、現場に即した経理の考え方、価格設定の仕方、利益の出し方を、できるだけわかりやすく伝えてきました。
だけど、やればやるほど、あることに気づいたんです。
「得意な私が“正しい答え”を教えても、届かない人がいる」
「“経理が怖い”という感情を抱えている人に、私の言葉は届いていないのかもしれない」
講座の中で、「パソコンが苦手で…」「PDFってどうやって開くんですか?」「エクセルを見ると固まってしまうんです」
そういう声を聞くたびに、「講座よりも先に必要なものがある」と感じるようになりました。
それは、“安心して手に取れる入口”。

講座で出会った方の中に、こんな言葉をくれた方がいました。
「帳簿って、誰かに怒られないために書くものだと思ってました。でも早苗さんの話を聞いて、“自分を守るために書くんだ”って思えるようになりました」
その言葉に、私の方が救われた気がしました。
経理は本来、「守り」ではなく「未来のための準備」なんだと、改めて実感した瞬間でした。
本当に困っているのは、情報にたどり着けない人かもしれない
SNSを検索したり、講座に申し込んだり、それすらできないほど、日々の業務に追われているサロンオーナーさんもいらっしゃるかもしれません。
私が届けたいのは、「がんばって探しに来てくれる人」だけじゃなく、
たまたま目に入ったときに、ふと手に取ってもらえるような、そんな1冊。

「これならできそう」
「ちょっと読んでみたいかも」
そう思ってもらえるような、“やさしい本”をつくりたいと思いました。
本なら、通勤中でも、予約の合間の5分でも、何度でも読める。
「1ページ読んで、やってみて、また開ける」そんな使い方ができるんです。
安心して寄りかかれる“あなたの味方”として、本という形を選びました。
出版という選択肢が浮かんだのは、そんな想いがきっかけでした。
とはいえ、私はもともと安定志向で、新しい挑戦にはすごく不安を感じるタイプです。
サロンも講座も順調に続けられていたし、「無理に新しいことをしなくても」と思う気持ちもありました。
でも、目の前にいる“経理がわからなくて不安を抱える人たち”の顔がどうしても浮かんでしまうのです。
「そのままでも大丈夫だよ」「あなたにもできるよ」って、ちゃんと伝えられる形がほしくなりました。

サロンオーナーさんたちが感じている、経理に対する「怖さ」。
それは、数字のことだけじゃなく、「自分にはできないかもしれない」「間違えたらどうしよう」という不安も含まれていると思います。
実は私も、同じように、「怖い」と感じながら、このクラウドファンディングに挑む決意をしました。
出版という大きなチャレンジは、正直、何度も足がすくみました。
でも、それでも踏み出せたのは、「怖さを抱えたままでも、進めることを伝えたい」と思ったからです。
この本に込めたもの「がんばりすぎなくていい」という視点
この本には、ノウハウだけでなく、
「苦手なままでも進める方法」と「自分を責めなくていい視点」を込めました。
たとえば、こんな“あるある”を抱える方にこそ、読んでいただきたいのです。
レシートがどんどんたまっていく
売上と生活費の境界があいまい
確定申告のたびにパニックになる
価格を上げたいけど、どう伝えたらいいかわからない
そんな“あるある”に寄り添いながら、
苦手な人でも進めるしくみとマインドを、やさしい言葉で伝えています。
これは「経理を完璧にこなすための本」ではありません。
「経理に向き合っても大丈夫だと思えるようになる本」です。
「数字が怖くない」と思える瞬間を、誰かの手に
この本では、なるべく専門用語を使わず、図解やたとえ話を交えて、やさしく書いています。
「帳簿をつけるって、未来を守る愛情なんだよ」
そんな言葉も、ところどころに入れました。
本のなかには、「読まなくてもいいページ」や「ここだけ押さえればOK」という案内もつけています。
忙しくて、まとまった時間が取れない方でも、5分ずつでも読めるような構成にしています。
【構成(仮)】
⦅目次⦆
はじめに
第1章 経営とお金の話
1.経営はつまり、お金の◯◯
経営とはなにか
2.経理と会計のマインドセット
経営者はこう考えて
開業前に知っておきたい、開業後の悩み
第2章 会計のことは誰もが苦手
1.苦手に感じるのはなぜ?
会計をする理由
経営者のあなたがキーパーソン
2.お金のことができないと経営はできない?
「NO」などなら早計さんがついている
3.みんなが嫌いなキーワード、分かりにくい手順
第3章 これだけ押さえたらあなたも会計のプロ
1.1つめのKW「お金を分ける」
2.2つめのKW「売上、経費の記録」
3.3つめのKW「ルール決め」
第4章 実際にやってみよう
1.会計ソフトを使う
2.準備はステップ〇つ
3.毎日すること、毎月すること
第5章 お悩み別アドバイス
1.お悩み①「会計ソフトは使ったほうがいいですか?」
2.お悩み②「パソコンを触りたくないです…」
3.お悩み③「うちのサービスと会計のつながりが分かりません」
4.お悩み④「会計処理は毎日しないといけませんか?」
付録 ネイルサロン特化型 勘定項目
終わりに
わたし自身が、変われたからこそ言えること
実は私も、ずっと「安定」だけを求めて生きてきました。
挑戦することが怖くて、「できることだけやればいい」と思っていた時期もあります。
でも、出産をきっかけに働けなくなったとき、売上が落ち込み、
「これからどう生きていけばいいんだろう」と悩んだことがあります。
そのとき、救ってくれたのは、やっぱり“数字”でした。
売上、経費、利益。
たったそれだけの数字なのに、それが見えるだけで「次に何をすればいいか」が見えてきたんです。
だから私は、今、これを誰かに渡したい。
「数字は、あなたを責めるためのものじゃない」
「数字は、味方にもなる」ってことを。

今回のクラウドファンディングでは、限定特典もご用意しています!
現在ネイルサロンを経営されている方へ向けたAIを使用した効率化のためのセミナーや、ネイルの施術をしながらのもやもやすっきりネイルセッション。
さらに、ネイルスクールを運営されている方へ向けた特別講座のご用意もございます。
今回の書籍と合わせることで皆さまのサロン運営がよりよくなるよう考えさせていただきました。
これは、私にとって人生でいちばん大きな挑戦かもしれません。
でも、これを通して──
「わたしでも、できるかもしれない」 「経理って、ちょっと楽しいかも」
そう思ってくれる人が、一人でも増えたら、 この挑戦には、きっと意味がある。
どうか、この一歩を支えてもらえたらうれしいです。
応援、よろしくお願いいたします。
スケジュール
5月〜 執筆中
7月31日 クラウドファンディング終了
11月11日 電子書籍出版
1月15日 ペーパーバック書籍出版
2026年1月以降 リターン発送
資金の使い道
ご支援いただきました資金については、CAMPFIREの手数料を除いたすべての資金を、出版の製作費用として大切に使わせていただきます。
なお、目標金額を達成してもプロジェクトの公開は続け、より多くの皆さまへ届けられるよう活用させていただきます。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る『想いを伝えることが、こんなに難しいなんて』
2025/07/11 19:00クラファンを始めてみて、あらためて実感していることがあります。それは──「想いを言葉にすることの難しさ」。私は、会計のことならいくらでも説明できるのに、「このプロジェクトをどうしてやりたいのか」「どんな気持ちで、何を届けたいのか」それを“誰かに届くように”言葉にするのが、こんなに難しいとは思いませんでした。「伝わるように言う」って、「自分の言いたいことを言う」より、ずっと深いことなんだと感じています。ちゃんと伝えたいのに、うまく言えない。どんな言葉なら届くのか、毎回悩みます。発信したあとも、「これでよかったのかな…」と不安になる日もあります。でも、それでも──やっぱり、伝え続けたい。なぜなら、この本が、誰かの「お金の不安」をやわらげる一冊になると信じているから。今は、手応えを感じられないけれど、それでも私は、「この想いはきっと誰かに届く」と信じて、言葉を重ねていきたいです。なぜなら、これが私の人生の課題だと思っているから。引き続き、どうか見守っていただけたらうれしいです! もっと見る【「応援して」が言えなかった私が、今ここにいます】
2025/07/04 18:00正直に言うと、私は今まで「応援してほしい」と人に頼ることが苦手でした。なんでもそつなくこなすと思われているし、弱みを見せるのが怖かった。プライドも、きっとあったと思います。でも今回、このクラウドファンディングに挑戦して、はじめて素直に言えました。「私は、これを叶えたいんです」「だから、応援してください」って。出版というチャレンジは、私にとって大きな一歩。だけど、この一歩が、誰かの役に立つと信じているからこそ、今、声を上げることに決めました。そして私は学びました。“やりたいことは、口に出していい。”“応援してもらうことは、恥ずかしいことじゃない。”ここまで読んでくれてありがとうございます。もし少しでも心が動いたら、あなたの応援も、ぜひ力を貸してください。 もっと見る【応援がつながっていく瞬間】
2025/07/03 18:00クラファンを始めてから数日。改めて、たくさんの温かい応援をありがとうございます!「出版すごいね、応援するよ」「ずっと何かお返しがしたかったから、ここで応援できて嬉しい」そんな言葉をもらったとき、胸がぎゅっと熱くなりました。応援してもらっているのに、逆に「ありがとう」と感謝を伝えてもらえるなんて思ってもいませんでした。そしてふと思いました。──私は、何を返せるだろうか?このプロジェクトは、私一人のものではなくて、応援してくれる皆さんと一緒につくっているものなんだと、強く感じています。だからこそ、この本が誰かの力になるように、心を込めて、届けていきたいと思います。これからも、見守っていただけたら嬉しいです。 もっと見る





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