
こんにちは。
ストリートピアノすみだ川を主催する一般社団法人もんてん代表の黒崎八重子です。
一般社団法人もんてん代表 黒崎八重子
初日を終え、とてもたくさんのご支援とあたたかいメッセージに感激しています。本当にありがとうございます。
ピアノを巡って人と人とが出会って会話とともに数々の物語が生まれました。そんなストリートピアノすみだ川を今年も何としても続けたいという思いだけで、初めてクラファンに挑戦しました。共感していただけたら応援よろしくお願いいたします。
今日は、なぜもんてんがストリートピアノを始めることになったのか、その経緯についてお伝えしたいと思います。
まず、主催の一般社団法人もんてんとはどういう団体なのかについてからお話します。
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*一般社団法人もんてんとは?
一般社団法人もんてんは、東京都・両国にある両国門天ホールを運営する団体です。両国門天ホールは2013年に開館しましたが、その前身にあたるのは江東区・門前仲町にあった門仲天井ホールです。このホールは、建設労働組合が組合員の文化的な福利厚生を願って1989年に建設したホールで、組合員が使わない時には一般にも公開していました。モデルとなったのは、組合の設計士部が視察に行ったイタリア・ボローニャの労働会館です。一階がバールで最上階にホールのあった労働会館から構想を得て、8階のビルの一番上に建設されました。そこで支配人を務めたのが、現・両国門天ホールオーナーの黒崎八重子です。音楽が好きだからという理由で、支配人を任され、箱はあるけれど他は何もない状態。黒崎もホール運営の経験はなく、四苦八苦しながらホールを運営していました。
そんな折、支援者から、ピアノ購入を勧められましたが、購入する資金はなく…。見かねた支援者やアーティストが「もんてんホールにピアノを贈る会」を発足。アーティストはチャリティコンサートを開いてくださったり、1鍵盤分の寄付をしてくださる方、Tシャツのデザインをしてくださる方、Tシャツ購入をしてくださる方がいたり…というかたちで、たくさんの方々の支援をいただいて、スタインウェイピアノを購入できました。門仲天井ホールはそのピアノを通して、多くの人とつながり、ピアノを中心にたくさんの演奏会を行ってきましたが、2012年にオーナーの財政難により、ホールが閉鎖。ですが、支援者の想いの詰まったピアノをこのままにはしておけないと黒崎が奮起し、ピアノを活かせるホールを自ら運営すべく、現・両国門天ホールの立ち上げを決めました。
しかし、門前仲町から両国へピアノを移動するには大金が必要です。特に、8階から地上までピアノを下ろすクレーンの調達費用が非常に高額。そんな時に再び助けてくださったのが、支援者のみなさんでした。アーティストは移転のためのチャリティイベントを複数開いてくださり、支援者の寄付もあって、無事にピアノを両国に運び入れ、またピアノのオーバーホールもさせていただいて、両国門天ホールをオープンできたのです。
こうした経緯から、黒崎はピアノにこだわり、ピアノで支援者に恩返しをしたい、受けた恩を両国の街にも還元したいと考えました。そこで思い至ったのが、「ストリートピアノすみだ川」のイベントを行うことです。
*ストリートピアノすみだ川が大事にしていること
ストリートピアノはイギリスで行われた「Play me, I’m Yours!」プロジェクトが発祥とされ、「いつも同じ空間で過ごしながらお互いに知らない人同士が、足を止め、話し出すきっかけを作る」(ストリートピアノJAPANホームページより引用)ことを目指した活動だったそうです。ピアノを中心に街を生きる人と人をつなぐというコンセプトに心惹かれた黒崎は、ぜひこの企画を実現したいと考えました。スタッフと相談を重ね、ピアノを習ったことがなくても誰もが参加できる活動にするために、演奏サポーターつきのストリートピアノの実施を考え、また墨田区の地域資源である隅田川を活かしたストリートピアノすみだ川を立ち上げました。
ストリートピアノすみだ川を立ち上げた当初、2017年までは日本でストリートピアノを実施しているところは少なく、東京ではほとんど実施されていない状況。東京での先進的な取り組みとなりました。そこから、今まで、ほぼ毎年実施し、今に至ります。当初は少なかった参加者も、年を重ねるごとにリピーターも増え、小さな子どもを育てるご家族の参加も多くなり、とてもあたたかいイベントに成長しています。
参加者からは、
「セッション、たのしかったー!子どもたちも、飛び入りで楽器で参加できて楽しそうでした♪」
「一緒にえんそうしてくれる人がいてよかった。きんちょうしたけど、楽しかった。」
「すみ田川の近くで気もちよくえんそうできて楽しかったです。セッションが上手で楽しくえんそうできました。」
「良かった 来年もやって下さい。」
などの声をいただいています。
また、隅田川テラスを管理する東京都公園協会様にもスタッフの派遣や備品の借用等をご支援いただき、地域ぐるみで育てる企画になりつつあります。
地域の皆さんと一緒にこれからもこの企画を守っていきたい。皆さんのご支援、よろしくお願いいたします。そして、これからもこの企画を続けていくためにどんなことができるのか、そのアイディアも一緒に共有していきたいと思っています。ぜひお知恵を貸してください!





