誰もが音楽を楽しみ表現できる場所「ストリートピアノすみだ川」を今年も続けたい!

誰もが参加できる音楽イベント「ストリートピアノすみだ川」を続けるために必要な資金が不足しています。皆さまのご支援で、このイベントを継続させたいと考えています! 今年の開催予定:2025年11月8日(土)・9日(日)@墨田区両国の隅田川テラス

現在の支援総額

568,000

113%

目標金額は500,000円

支援者数

77

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/07/07に募集を開始し、 77人の支援により 568,000円の資金を集め、 2025/08/08に募集を終了しました

誰もが音楽を楽しみ表現できる場所「ストリートピアノすみだ川」を今年も続けたい!

現在の支援総額

568,000

113%達成

終了

目標金額500,000

支援者数77

このプロジェクトは、2025/07/07に募集を開始し、 77人の支援により 568,000円の資金を集め、 2025/08/08に募集を終了しました

誰もが参加できる音楽イベント「ストリートピアノすみだ川」を続けるために必要な資金が不足しています。皆さまのご支援で、このイベントを継続させたいと考えています! 今年の開催予定:2025年11月8日(土)・9日(日)@墨田区両国の隅田川テラス

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映像作家の上田謙太郎と申します。これまでに3度「ストリートピアノすみだ川」の記録映像をつくりました。2018年(門天ホールで実施)、2019年、2022年です。


映像を撮っていて、いくつか印象的な思い出があります。3つ紹介します。


まず「ストリートピアノすみだ川」と言えば、音楽だけではなく、大道芸や造形ワークショップなど、工夫を凝らした演し物があるのが楽しいです。演し物がピアノが乗った山車の時もありまして(2019年)、その山車が壊れたり、直したり、なんとかかんとかしながら完走した光景を思い出すと、今でも笑顔になります。毎年、企画・プロデュースをしている方々のがんばりと粋なアイデアによって、演奏以外でも、みんなをワクワクさせてくれます。



2つめは音楽のバラエティです。情熱大陸のテーマのような、ストリートピアノならではの盛り上がる曲はもちろん、クラシックの名曲も弾かれるし、みんなが知っている唱歌やポップスもあれば、ゴリゴリの現代音楽や即興演奏も聴こえてきます。たぶん、このバラエティは、プロジェクトを運営する両国門天ホールが、これまでずっと幅広い音楽表現のプラットフォームの役割を担ってきたことが影響しているのでしょう。


音楽のバラエティで見逃せないのが、即興からめーる団を中心にした演奏サポーターの存在です。彼女たちの伴奏が加わることで、ちょっとたどたどしい演奏がとってもグルービーな音楽に変わったり、飛び入り演奏を誘発する大きなセッションが生まれたり、驚きのある音楽体験ができます。撮りながら私も、カメラを揺らしてノってしまいそうになります。


また、「ストリートピアノすみだ川」が示すバラエティは、音楽ジャンルの話だけではないんです。「ストリートピアノすみだ川」は、ミスのない完璧な演奏やよそ行きの演奏...ではない演奏も、そこに共存できる場です。音楽がしたい、ピアノを弾きたいという気持ちが出た演奏を気張らずにのんびり聴くことは、音楽を聴くとはどういうことかということを改めて考えさせてくれます。大きいホールでの演奏会も良いけど、街場を歩いている時、民家から聞こえてくるピアノ練習の音が(例えば、同じ箇所を間違えながら繰り返す演奏など)、意外と心にグッとくる状況に、ちょっと似ているかもしれません。




3つ目は常連の子どもたちの様子です。前回撮影した時にいた子どもたちにまた会えると、とても嬉しくなります。少し身体が大きくなって、演奏も上達していて、そういう成長を見れるのが嬉しいです。ある時の子どもたちが、自分の演奏は真面目にやって、セッションにも参加しました。それ以外はと言うと、会場のまわりでじゃれて遊んだり、駆け回ったりしているうちに、夜の帳が降りてきました。川の水面に墨田の街の灯りが揺れ始めます。美しい時間だと思いました。私が子どもだった頃の、地域の盆踊りのことを思い出しました。




「ストリートピアノすみだ川」には、演奏する/演奏を聴くだけではない、豊かな余白があります。「ストリートピアノすみだ川」がわたしたちに渡してくれるものは、川のそばで音楽を分かち合う時間と、そこに集う人たちのゆるやかな関係です。少し大げさかも知れませんが、「ああ、また今年も隅田川のほとりであの時間があるのだな」と思えることは、市民社会における一つの希望のように思います。また今年も開催できるように願っています。


上田謙太郎(映像作家/愛知大学文学部メディア芸術専攻准教授)

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