
みなさん、若年女性のフリースペースMayflowerを継続していくためのクラファンに、ご支援・ご協力いただき誠にありがとうございます。Sisterhood代表の小笠原千秋です。
おかげさまで、達成率は30%、97名の方にご支援いただいております。8/31の期限まで、残り26日となりました。
この度、山形にてZINE作家としてご活躍中の原田真央さんより、応援メッセージをいただきました。原田さんの『うまれる通信』は、子育ての孤独、「母」としての役割、女性としての傷つき …… 重層的で複雑な “私たち” の日常を代弁してくれているような、とても親密な感じのする優しいエッセイです(ZINE は Mayflower でも販売しています)。「山形のフェミニストは、いったいどこにいるんだろう?」と思っていた時に出会えて、そしてSisterhoodの会員にもなっていただき、とても嬉しく心強く思いました。
~応援メッセージのご紹介~
ZINE作家 原田真央さん
「山形だから、しょうがないよね」——その言葉を、何度耳にしたでしょう。気づけば、私も同じ言葉を口にしていました。
都市では、ジェンダー平等やフェミニズムへの関心が高まり、出版社や書店、語り合う場が静かに、しかし確かに広がっていきます。
けれど山形では、波風を立てぬよう、黙って笑顔をつくることが、今もなお賢明とされています。私も、そうしてきました。
でも娘を出産して、ふと立ち止まりました。この空気を、彼女にまで渡してしまうのかと。
「地方だから」と何かをあきらめるのではなく、この地に芽生えた小さな変化を、枯らさず、手のひらで守るように育てていきたいのです。
ジェンダー平等とは、女性のためだけのものではありません。
マイノリティの人々にも、障害のある人々にも、そして——私の夫のように、「男らしさ」という檻のなかで息をつめてきた男性にも。
それは、生きやすさの土壌です。
本名でこの言葉を書くことに、迷いがなかったわけではありません。
でも私はもう、ただ見ているだけの大人でいたくありませんでした。
見えない声たちに、少しでも光が届くように。
「ない」ことにされてきたわたしたちの輪郭を、ともに照らしてくれませんか。






