
書籍「舞踏BAR」の第1章は、いわばイントロ的な。
僕は、舞踏とコンテンポラリーダンスに関わる前までは、イベントオーガナイザーと名乗っていました。
「花と食とライブ」を掛け合わせたクラブイベントをやったり、
友人のお坊さんと「仏教と現代アート」を掛け合わせたイベントをやったり。
「温泉と癒しと音楽」を掛け合わせたこともありました。
いま振り返ると、掛け算イベント野郎ですね。
昔の僕です。ちょっと天狗になっていました。
それで2012年。
札幌にコンテンポラリーダンスと、舞踏と、ボディワークのユニークなダンスセンターが生まれました。
そこに、僕は掛け算イベント野郎として(プロデューサーとして)参加した訳です。
これがそのCONTE-SAPORO Dance Centerです。
そのときにビジネスパートナーとして急接近したのが、日本最北の舞踏家・田仲ハルさん。
当時のハルさんは「酒ときどきボヤキ」がちな、やさぐれオジ様でした。
というのも、国内の多くの舞踏家はセルフプロデュースを基本に、自分で広報・集客・演出・出演まで活動を続けています。
ただ、集客という点を考えると、札幌のような中規模都市では
「絶対に無理ではない、けど、かなりキツい」というのが現状。
これを一人で背負うには、なかなか疲弊してしまう現実があります。
当時の田仲ハルさん。若い。
そこに、掛け算イベント野郎が表れて、「掛け算しませんか~」とそそのかすわけです。
そして、毎晩のようにどうでもいいような、くだらない対話を重ねた末に…
「ハルさんって、いっつもお酒飲んでいるし、舞踏とお酒で掛け算してみたらどうです?」
重たくしたくはなかったから、ふざけているように見えるかもしれません。でも、たしかに軽いけれど、真剣でもありました。
こんなノリで、私たちの長い長い
舞踏の旅がはじまってしまった…のでした。
※書籍はここまで軽い感じでは書いていません。ご注意
舞踏ってなに?
という方は、クラファンのページに詳しく書いてあるので見てみてください。
https://camp-fire.jp/projects/862184/view





