読む舞踏BARへの応援コメントをいただきました。これまでの活動をともにしてきた、田仲ハルさんからです。以下「北海道という舞踏未開地で、舞踏の種をまくことは容易くはなかった。森嶋氏と共に二人三脚で歩んだ、この12年。真っ白な雪原の北の大地を、舞踏の足跡で真っ黒に塗りつぶすべく奔走した、山あり谷あり地獄ありの年月。森嶋拓氏が、この日々の軌跡を一冊の本にまとめるという。いつものメールの文章のような、ゆるーい文体で書かれた本書は、まるで話し言葉のような口調で展開し、舞踏を知る人も知らない人も簡単に楽しんで読めるだろう。普段の氏のクールな態度からは、中々想像が出来ないユーモアが随所にちりばめられている。これまでに語られることのなかった裏話や、エピソードの数々、氏の本音などが淡々と書き進められ、それでいて読後は、何かをやり遂げた直後の人間特有の心理的な感動すら覚える。また、氏のプロデューサーとしての役割や、考察、実験、極意なども多く語られている。「仕掛ける」ということはどういうことなのか。プロデューサーやディレクターを目指す若い方々にも是非読んで頂きたい一冊である。」田仲ハル




