一斉着陸でトリを務める鹿児島のラッパー、泰尊に聞き手をしてもらい、なぜ一斉着陸というフェスをするのか、なぜ入場料投げ銭制なのか、本屋と議員とフェスがどう結びついているのか等など熱烈に語りたいと思います。5日前に公開された寺尾紗穂さんと泰尊のLIVEセッション。もう数十回も観てる。原発労働者のことを歌う寺尾紗穂さんの「私は知らない」に泰尊の個人史がラップで重なる。 「泥の上に花を 咲かすその術を 私は知らない 私は知りたい」でも歌を聴く目の裏には、微かだけど泥の上に咲く花が浮かんでくる。歌は祈りを見せてくれる。積み重なった色々な濁りのさらに下にある素直な気持ちが歌によって引き出される。音楽にはそういう力がある。事実、去年泰尊のLIVEで僕は自分の底にあった素直さが引き出された。積み重ねられてた諦めや寂しさを原因とするいじけた気持ちが吹き飛ばされたあとで。それ以来、心も身体もマジでずっと元気。毎日笑えてる。人の心がフラスコのようなものだとしたら、日々の色々で積み重ねられる草臥れを揺さぶるものが音楽なのかもしれない。揺さぶられて出てくる心の奥にある素直さ。そして出会うことになる会場に集う様々な希望(出店者、演者、来客)。リアルな場で直に体験することでしか得られないものがある。「お金」という壁を設けることなく、誰もがそんな場所に来れる日をつくりたい。一人ひとりの人が、暮らしている地域や家を中心にグルグル軌道を描く星だとして、その軌道を思いきって瞬間的にグイッと変えてみたい。1日だけでも、その軌道が重なる瞬間をつくりたい。300万円でそれが出来るかもしれないなら、金は無いけどやってみたい。10年に1度のフェス。大借金を負っても10年かけて返せばいい。そう思ってやることを決めました。軌道が重なるその場所で出会うことになる歌や人や言葉は、自分らにとってだけでなく、訪れる人全員にとっても希望のような存在だと受け止めてもらえるはず。そういう場所をつくることが、汽水空港として現す10年間の感謝のカタチです。とにかく遊びに来てくれたら嬉しいです。(そして!出来ればやっぱり借金したくない笑)







