
よもぎと関わり初めてからは伊吹の方たちとあらゆることを共にしました。
よもぎだけじゃなく山で何かをするとなると、みんなで助け合い作業をしていきます。
今回は麓での”真菰(まこも)”の植え替え作業です。
真菰はイネ科の植物で秋になると根本にマコモダケと呼ばれる食用の実がなります。
長く伸びた葉は乾燥してしめ縄に使われることも多く、出雲大社のしめ縄も真菰で作られています。
近年、この真菰の葉をカットした”まこも蒸し”も流行っており、神の宿る草として浄化作用が強い植物として人気が出てきました。
そんな真菰の植え替えです!
田を耕し手作業で植えていくのですが、田んぼの中を歩くのが難しい!
泥から足を丁寧に出して確実に一歩ずつ踏み出していかないと歩けないんです。
初めて田んぼの中に入った私は思った通りに歩けないので、バランスを取り損ねて後ろに思いっきり尻もちをついてしまいました。
その瞬間、、、
みんなの笑い声!
「絶対、1回はするから!ワッハッハー♪」
と当たり前のような会話と笑い声。
恥ずかしいというより笑い声が温かくて楽しくなったのを鮮明に覚えています。
その場で泥だらけのウィンドブレーカーを脱ぎ、綺麗な山から流れる水で荒って田んぼの冊にズボンを干し鹿よけの柵の補修を手伝いました。
この時間は現代にない穏やかであり優しく豊かで貴重な時間を過ごしました。失われつつある時間のようにも感じました。
田んぼで尻もち!43年生きてきて初めての体験でした。
水谷



