
本日のご来店者は11名でした。
熱々のポタージュスープ、手作りのおにぎりとおかずで一息ついている若者です。
最近のYURUYURUはトラブルが続いています。
YURUYURUの理念は「生き直し、学び直し」です。
非行に走る若者には、必ず背景があります。
それは家庭かも知れません。学校かも知れません。その両方かも知れません。
このスペースから「学び直し=夜間中学校入学」に繋がった若者。
「生き直し」に繋がった若者がいます。
手に「リストカットの痕」を何筋も付けた若者がいます。
OD(オーバードーズ=パキる)を決めてフラフラしている若者がいます。
心の痛みを、生身の身体の痛みで誤魔化す。
流れる生暖かい血を見て「生きている」ことを実感する。
リストカットもオーバードーズも、決して叱ってはなりません。
これが今の彼らを支える唯一の手段だからです。
いきなり「どうしてリストカットするの?」と咎めたり詮索する事はありません。
機を捉え、彼らから話してくれるのを根気よく待ちます。
彼らは大人というものを、頭から信頼していません。信頼の構築には時間を要します。
涙を流しながらスタッフに話しをする若者がいます。
「非行に走ったけれど、生まれ変わるんだ」と言います。
しかし、警固公園(東京でいうところのトー横)に集まる若者の中には、
彼らを狙った悪い大人が接近します。
一人は通称●●ちゃんと呼ばれる、元反社会的人物(男性)です。
若者が入れるファッション・タトゥーとは違う、その筋の人物が入れる入れ墨を入れています。
現在は「足を洗った」と称していますが、ある若い女性をナンパして30km離れた隣市で同棲。
しかし彼女に「家事能力」がないと分かると、寒い夜に放り出しました。
私取るものも取り合えず高速を走り彼女の保護に向かっている間、
親しくお付き合いのある他フリースペースの代表が、彼女の引受先を手配してくれました。
この男性は若者達が「パキる」ための市販薬を購入し、
定価以上の価格で若者達に売り捌いています。
(この辺りのドラッグストアは若者に薬の大量売りをしません)
なんとこの男性が、腕まくりをして入れ墨を露出したままYURUYURUに平然と入って来ました。
通称●●ちゃんと呼ばれる男性ではないかと察し、
ナンパ➡同棲に至った女性の名前を上げ「✖✖ちゃんってご存じ?」と質問しました。
やはり私の勘が当たっていました。
警察官を伴い、出禁を言い渡しましたが、数日後、パトロールをしている隙に
また入り込んで素知らぬ顔でお茶を飲んでいました。
この日は、この男性のことを知らないスタッフが詰めていましたので
「支援者のひとり」かと思い、お茶を出したそうです。(入れ墨を隠して入室していました)
勿論、押し問答の末に追い出しました。
もう1人は未成年女子A。
私たちは彼らが喫煙やオーバードーズ、飲酒を行っていることは百も承知です。
しかしYURUYURUのルール(利用時間内は禁煙、堂々とバッグから煙草を覗かせての入室厳禁、
室内でODをしない、挨拶する、「頂きます」「ごちそうさま」を言う)を素直に守って利用する若者を受入れています。
非行に走った原因が必ずある。しかし「違法行為をしている自覚だけは持って欲しい」
という方針です。
某フリースペースが「やりたい放題」を許していることから、このような若者が混在してくることがあります。
言葉遣いは暴言に等しく、ここに用意した食べ物以外のものを食べたがる(しかし文句をいいながらもここにあるものを食べる。挨拶はおろか「いただきます」「ごちそうさま」も言わない。
会話が噛み合わず、道理が通らない因縁とも思える発言でスタッフに突っかかる。
そして堂々と「タバコ吸いたーい」と大声でのたまう。
28日、彼女は挨拶もそこそこに「飯食いてぇぇぇ~っ!!」と飛び込んで来ました。
「ルールを守れない貴女に差し上げる食べ物はありません」とお断りすると
無言で目の前の菓子を鷲掴みにする。「これ食べてもいいですか?」と聞く事もない。
フリースペースというものを「自分勝手の要求がとおる場所」と大きな勘違いをしていました。
私はお菓子を取り上げ、「貴方は出禁にします。他の利用者に迷惑がかかります」
彼女「だったらクソババァはフリースペースをやめてください」
「筋の通らないああ言えばこう言うの押し問答」の末、結局交番に駆け込むことになりました。
全く会話が成り立たなかった彼女も、警察官から「君を出禁にする権限は運営者にある」と叱られました。
それでも、食べ物が用意され我儘放題、暴言の言いたい放題が出来る場所こそが「フリースペース」だとの思い違いを認めず「お前はフリースペースをやるな!」と警察官の前でお怒り。
警察官の助言に従い、改めて彼女に「出禁」を言い渡しました。
すると「見るだけならいいんでしょう?」と謎の回答。
そして私がパトロールに出ている間を見計らって、無言で入室。
スタッフに無断でお菓子の半分を鷲掴みにして去っていきました。
戻った私は再度警察官に相談し、彼女を含む一団がいる場所へ向かいました。
私「お菓子を無断で持って行ったよね?」
A「うん!いいでしょ?それくらい」
私「それ窃盗って言うんだよ?お菓子を返してください」
A「もう食べちゃった」
警官「出禁の場所に入り込んで無断でお菓子を盗む・・それは窃盗だよ?」
彼女が盗んだお菓子を一緒に食べたと思われる一団はそそくさと去り
なんとYURUYURUに入室しました。実は彼女は仲間からも疎まれていたのです。
YURUYURUに入っていく一団の姿の背中を眺めながら、警察官に叱られるA。
A「見るだけならいいよね」
私「そんな気持ち悪いことをしないでください」
一団がYURUYURUに入ってきた後に戻ると
「私達、出禁になりたくないし」と言います。
何度かYURUYURUを利用し、ルールを守って「居場所」として利用していた少女達でした。
すると・・・出入り口にAが顔をドアにくっ付けて中を覗いているではありませんか。
視線の先は、Aから離れてYURUYURUに入室した少女達に向けられていました。
私は静かにドアを開け、再び警察官のお世話になりました。
最初は諭すような対応だった警察官もこの行動にはさすがに怒りを抑えられなかったようです。
警官「迷惑かけよろうが!」
私「接近禁止命令をだしましょうか?窃盗とあわせれば少女院行きになりますね」
警官「もう天神に来るな!親の連絡先を教えなさい!」
とうとう彼女の母親が迎えに来て、家に連れ戻されました。
悲しいですね。届かない声、届かない思いがある。
側にいる少年院出身者BがAを諭します。
「お前、マジやばいって。遊びのつもりやろうけど、これ立派な犯罪やぞ」
私に向き直ってB青年が言いました。
「俺、少年院出たけど、いま頑張りよっちゃん。仕事も頑張りよっちゃん。
少年院でキッチリ教えられたけんね」
私「そっか、頑張ってるんだね。偉いね。佐和子おばちゃんは少年院にいたからって
君を偏見の目で見たりしないよ。過去は過去。これからどう生きるかが問題だからね。
良かったら仕事終わりに立ち寄ってね。君の頑張りを見ている人は見ているからね。」
と肩をポンポンと叩きました。
福岡のトー横と言われる警固公園。いろんな物語があります。




