現在、わんにゃんランドには29匹の犬と15匹の猫が暮らしています。
そのうち10匹は、韓国の犬肉用の屠殺場から救出された子たちです。
彼らがいた屠殺場では、生きたまま吊るされ、バーナーで焼かれて
命を奪われるという、想像を絶する残酷な方法がとられていました。
左側 韓国でレスキューされた頃のジョンス
体は大きいけれど優しいカンタロウ2020年11月、その屠殺場から24匹の犬たちが日本へとやってきました。
コロナ禍で輸送に時間がかかりましたが、無事に日本に到着し、
わんにゃんランドと佐賀県のアニマルライブさんで保護されました。
わんにゃんランドからしっぽのみかたへきた
チェリー 今では満面の笑顔を見せてくれます。
日本チームでのんびり一人暮らし中
彼らは、仲間が焼かれていく姿や断末魔の叫びを耳にしながら、
自分の順番が来るのを恐れて、必死に身を潜めて生きてきました。
当初は、目に映るものすべてが恐ろしく、
リードを見ただけで叫び声をあげて逃げる子もいました。
それでも、ひとつの命に寄り添い続けてくださった方々のおかげで、
少しずつ心を開き、1匹は何回も通ってくださったご家庭に迎えられ、
もう1匹は「しっぽのみかた」で3年の時間をかけてやっとお散歩が
できるようになりました。今では、わんにゃんランドにいる韓国の子たちも、
ボランティアさんが来ると喜んで走り寄り、
数匹は人の手に身をゆだねてくれるまでになりました。
かつて恐怖の中で生きてきた彼らが、今は仲間と穏やかな日々を過ごしています。
—どんなに深く傷ついた命でも、あたたかなまなざしと時間があれば、
少しずつ心を開き、笑顔を見せてくれるようになります。
これからも、そんな命の再生の場であるわんにゃんランドを、
皆さまと一緒に守っていけたらと願っています。








