「雑誌ですべての女性が「自分らしく」生きられる世の中を作りたい!」
ふぇみZINEを応援・ご支援いただいている皆様へ
日頃より、ふぇみZINEへのご支援ご協力、誠にありがとうございます。
編集長のLilyです。
本日はうれしい近況報告です。
先月中旬に某大手マスコミ社さんから、女性のための新しいウェブメディア開設の参考として、
ふぇみZINEに若い女性のフェミニズム観についての話を聞きたいとのお声がかかり、お話して参りました。
新メディアの詳細や、某大手マスコミさんがどこなのかはまだ企画の進行上話すことができませんが、若い女性のエンパワメントにつながるようなものを考えていらっしゃるそうです。
お話した中では、主に若い女性が何を求めているのか、どんなことが「解放」足りうるのかということを様々な視点から話し合いました。
特に印象的だったのは、私自身がふぇみZINEでフェミニズムについて自分の経験・考えをアウトプットしている時、他人をエンパワメントするための文章によって自分もエンパワメントされていた、と気づかされたことです。
私はふぇみZINEを作りたい、と思ったのは「私がフェミニズムに救われて力をもらったように、まだ苦しんでいる女性たちにもフェミニズムを届けたい」という目的があったからです。
しかし、そのふぇみZINEを作る中で私が私について、フェミニズムについて語ることは確かに私にとっても「解放」のひとつであったのだと、その話をした時にハッとさせられました。
私の過去の抑圧された経験と、それに対する怒り、疑問、変えたいという思い、それらが「同じように苦しむ誰かの元に届きますように」と願うことで、たしかに私はふぇみZINEを通してその「誰か」とつながることができていたのです。
抽象的なことを言えば、「私」を通して「あなた」を見る、「あなた」と関わることができたということです。
フェミニズムが「シスターフッド」といって女性同士、抑圧されてきたもの同士の絆を大切にするのは、フェミニストが孤独だからだと思います。
女性差別という社会的な構造は確かに存在していながらしばしば透明化され、女性が抱える問題は「個人の問題」に矮小化されてきました。
個人の問題にされてしまえば、女性は「疑問を感じるなんて私がおかしいんだ」「私が我慢すれば/適応すればことが済む」と抑圧に声をあげることができなくなる。
声をあげれば「お前がおかしい」と言われる。そんな孤独に私たちはいつも晒され、ひとりひっそりと黙るか、笑って見ないふりをして生きることを強いられていました。
だから私たちにはまず、第一段階として「あなたは間違っていない」のパワーが必要なんだと思います。
SNSやZINEを通して誰かからのメッセージを受け取って「自分は間違ってないんだ」と思うことが第一段階、そして自分が「あなたは間違ってない」のメッセージを誰かに発信する側に回る、そうすると「あなたは間違ってない」は「私たちは間違っていない」に変わるんです。
そうしてパワーを与え合い、循環させあうことがまずフェミニズムの第1歩なんだと、私もふぇみZINE製作を通して学んだのです。
そんな大切なことに、改めて気づかされた貴重な機会でした。
「女性のエンパワメント」の重要性について考え直したことで、ふぇみZINEの活動のモチベーションにもつながり、有難く思っております。
今後も、ふぇみZINEはその企画を継続的に支援・協力をさせていただくつもりです。
今回のお話の中で、メディアで多くの女性が解放され、女性解放の輪がこの社会の中で広がっていくことの希望をたくさん感じました。
微々たる力ではありますが、そんな希望を実現するため私どもも誠心誠意、連携・協力していきたいのです。
つきましては、ふぇみZINEを日頃応援してくださっている皆様にも、ぜひぜひ関心を持っていただければと重います。
そのうちにきっと詳細を皆様にお伝えできる日がきますので、気長にお待ちください。
ここまでお読みいただいてありがとうございます。
ふぇみZINEで私たちが発信したことで、それが読者の方々の勇気とパワーと、新たな発信につながり、フェミニズムによる連帯の輪がどんどん広がっていけばいいなと考えております。
今後も皆様とともに歩いていくために、末永くご支援・ご協力を重ねてよろしくお願いいたします。
貴重な機会を作ってくださった大手マスコミ社さん、誠にありがとうございました。
新生活が始まり、疲れも溜まってくる時期ですので、皆様お身体にお気をつけてお過ごしください。
ふぇみZINE製作委員会
Lily