
rinlifeマガジンの編集部はサブスク会員の『時空情報編纂(へんさん)室メンバー』で共にマガジンを創ります。
アニメ・マンガ・ゲームなどの日本文化を愛する仲間が集い、読むだけでも、ちょっと書いても、がっつり参加しても楽しめる参加型のオンラインマガジン編集部です。
参加者は、SF冒険活劇の世界観の中で“侍団隊士”として物語に入り込みながら、フォーラムで記事アイデアを出したり、イラスト・文章・二次創作を投稿したりと、自分の「好き」を活かした創作活動に参加できます。
リアルなこの世界で制作されたマガジンは、SF冒険活劇の世界観ともリンクし、エンターテイメントとしての小説のストーリーにも繋がるだけでなく、その収益が障害福祉の支援にも活用されます。
楽しみながら、創作しながら、誰かの力にもなれる。
『時空情報編纂室』は、そんな新しい形のオンラインマガジン+コミュニティです。

「くっ、ここは・・・?」
あなたは、その微かな、しかし確かに耳に届いた声を聴いた。
振り返ると、淡く揺らぐ靄の中に一人の男が蹲っているのが見えた。
今にも消えそうなその男は、朽ちかけた刀を支えに、必死で立ち上がろうとしていた。
男は顔を上げ、あたりを見回す。
その顔は険しく、長く戦い続けた者の疲労がにじんでいた。
結い上げられた髪、鋭い隻眼。その姿はまるで時代劇に出てくるサムライそのものだった。
そして彼の口から漏れた言葉は――
「違う!この時代では無い。もっと遡らなければ・・・」
まるで時間や次空を超えてきたかのように錯乱するその男は、ふいにあなたに気づく。
一瞬ためらいを見せるが、意を決したように、こちらへ歩み寄ってきた。
「頼む。この次空の日本を、地球を救ってくれ・・・!」
男は、赤い石がはめ込まれた金属のレリーフを差し出した。
それは目貫――本来は刀の柄に埋め込まれる装飾だが、どこかただの装飾品には思えない力が宿っているようだった。

「日本は……いや、地球そのものが文化を失い、誇りを捨て、ついには滅びた。この次空の日本が同じ運命を辿らぬよう、美しい精神、文化、誇り――“美しい日本”を集め、この石を通して未来に届けて欲しい。」
そう男は苦しげに言い残し、朽ち果てる刀を支えにして立っていたその姿も、眩い光とともに霧散していった。
残されたあなたの手には、確かに赤い石のはめ込まれた目貫があった。
その冷たい金属の感触が、この出来事が夢や幻想ではなく、現実だったことを教えてくれる。

その瞬間――赤い石がふわりと淡く輝き、無数の言葉、記憶、風景があなたの意識に流れ込んでくる。
それは滅びた未来の記憶――文化が消え、誇りが失われた、荒廃した未来の日本の姿。だからこそ、あなたは決意した。
今を生きる私たちが“美しい日本”を編纂し、未来へ届けるための年代記を綴る。それは失われゆく日本の精神、美しさ、生き方の記録――
もう一つの日本と同じ滅びの運命を拒み、新たな未来を築くための旅が、今始まる。

暫くするとその赤い石の入った目貫から不思議な光が発生してあなたのスマートフォンを光が包む。
そこには見慣れないアプリが…
あなたはそのアプリを恐る恐るタップする。
するとスマートフォンのアプリからあの隻眼のサムライとは違った声が聞こえてくるように。

彼は侍団という遥か未来の組織の科学者であると告げる。
名前は三銃郎。
遥かな未来で、混沌《カオス》に呑まれた日本文化的の記録を集めるものである。
彼はその未来から赤い石の目貫の力を使い、時空を超え、過去であるあなたの世界へとメッセージを送ってきた。
その未来では、文明も文化も誇りも失われ、日本は「空白」となっていた。
だが――まだ間に合う。
この“別の時空”にいるあなた達が、「美しい日本」を編纂し未来へ送り届けることができるのならば。

そして今――その任務を果たすために立ち上がったのが、侍団七番隊 別動班 『時空情報編纂室』。
未来の侍団が組織した秘密部隊。この部隊の役割はただ一つ――「この時空の日本の文化や美学を記録し、未来へ届ける」こと。
未来の科学者三銃郎は偶然発見した赤い目貫から、今なお送られてくる過去の記録を受信している。
この異常な事態を前に、団長近藤は一人の男を呼び寄せた。

その男の名は
山崎 丞(ジョー・ヤマザキ)。
監察方、裏の仕事を担う侍団の切り札だ。
彼はこの計画の指揮を任され、未来と過去をつなぐ編集部――
『時空情報編纂室』を立ち上げた。しかし、事態は思わぬ方向へ動き出す。
未来の世界では不可思議な「幽霊事件」「失踪事件」が相次ぎ発生。
それはただの都市伝説などではなく、時空の歪みによるものだった。
このままではこの時空も、貴延や三銃郎のいた未来と同じく滅びへと飲み込まれる。
「侍団七番隊 別働班 時空情報編纂室の副班長のヒビキ•竹鶴です。私がこれからこちらの世界とあなたの世界を橋渡ししながらナビゲートさせていただきます。」
雑誌の編集部の会員になるということは「時空通信への参加」であり、あなた自身が「侍団七番隊 別動隊 時空情報編纂室」の隊士になることだ。
滅びの未来を変えられるのは、この時代を生きる、あなたしかいない。
さあ――時空を超えた通信を始めよう。
【侍団七番隊 別動班 『時空情報編纂室』】――Chronicle of Lost Japan――
次の記録を、待っている。






