
このたびは大日本弓馬会の新しい稽古場「鎌倉教場」の建設について、多大なるご支援をいただきまして、誠にありがとうございました。
大日本弓馬会としてクラウドファンディングへの挑戦は3回目となりますが、今回は必要経費が過去2回と比べて遥かに高額であったことから、悩んだ末に目標額を過去最高額の1500万円に設定させていただきました。
「大日本弓馬会が鎌倉市内に流鏑馬の稽古場を作るらしい」ということは、地元では大きな話題になっており、目標を達成することができるのか、すなわち、多くの支持を得られるのか、について注目を浴びていたところです。
それだけに、最終日の数日前にご支援の動きが一時的に止まったときは、これはもう達成は難しいのではないか…と半ば諦めの気持ちも芽生えていました。
それだけに、終了の前日に目標額を超えたときは、あまりにも安心して、膝から崩れ落ちそうになったくらいです。
おかげ様を持ちまして、大日本弓馬会の3回目のクラウドファンディングは、過去最高額の目標額であったにもかかわらず、達成という華々しい成果を上げ、無事に終了することができました。
ご支援いただいた皆様、誠にありがとうございました。
大日本弓馬会が護持継承している流鏑馬は800年以上前から連綿と続いていますが、この先も未来永劫続けていくことができるかは、何よりも稽古環境の整備にかかっていると言っても過言ではありません。
流鏑馬は数あれど、西洋馬術の技術や道具がごちゃ混ぜになっているものが大変多く、和式馬具を正確に用いて、日本弓馬術の神髄ともいうべき技を身につけている者は、日本全国を見渡してもごく少数に留まると考えられます。
本物の技を身につけるには、本物の技を実際に目の当たりにすることができる環境が必要不可欠で、そのためには、正しい指導と、それを実践することができる稽古場が欠かせません。
流鏑馬は、よく調教された馬、既に製法が絶えた和式馬具、適切な指導、よく訓練された射手、これらを実践するための馬場の全てが揃わなければ行うことができません。
これらの中でも最も課題として重く、整備・確保が困難であるのが、日頃から稽古を積むための馬場、すなわち「稽古場」であると考えています。
もっとも、稽古場の整備・確保には大変な労力と資金が必要となることから、大日本弓馬会のような小さく清貧な公益法人単独では、実現することが叶いません。
そのため、大日本弓馬会では、流鏑馬が日本の伝統文化として、いかに素晴らしく、世界に冠たる素晴らしい技術や精神性を持ち合わせているかを国内外に広く伝えることで、多くの方々に「後世に残すに値する」と思っていただき、その結果として、護持継承に対してご支援いただけるような体制を構築することが喫緊の課題と認識しているところです。
このたびのクラウドファンディングは、こうした課題への対応の一環でもあり、流鏑馬を多くの方々のお力添えを得ながら後世まで護持継承していくという社会的な流れ・うねりを作り出す契機となることを期待しておりました。
目標額の達成は、その流れ・うねりを作り出すことができた証でもありますので、この観点からすると、このたびご支援いただいた方々は、その社会全体を巻き込んだ大きな動き出しに、極めて大きなお力添えをしてくださったことにもなると考えております。
まさに、日本が誇る伝統文化「流鏑馬」の護持継承という歴史的な大仕事の重要な支援者となってくださったことに他なりません。
皆様、このたびご支援いただいた大日本弓馬会の流鏑馬の稽古場「鎌倉教場」が、この先どのように活用され、流鏑馬の護持継承にどのような役割を果たしていくのか、について大日本弓馬会の流鏑馬を通して、継続的にご覧になっていてください。
既に大日本弓馬会の流鏑馬をご覧になったことがある方には、新しい鎌倉教場で腕を磨いた射手達の技量がどれだけ向上しているのかを厳しい目でご覧いただきたく思います。
また、大日本弓馬会の流鏑馬をご覧になったことがない方には、是非ともこの機に会場に足を運んでいただきたく思います。
一度でも目の当たりにすれば、必ずや流鏑馬の虜になることでしょう。
大日本弓馬会の恒例行事はホームページに掲載してありますので、ご確認ください。
行事予定のページ https://yabusame.or.jp/yabusame-schedule_j/
大日本弓馬会では、多くの方にご支援いただいた鎌倉教場において、より一層、稽古に精進いたしますので、皆様におかれましては、新しい鎌倉教場において射手が腕を磨き上げるのはもとより、護持継承に必要不可欠な次世代の担い手が誕生することにもご期待ください。
大日本弓馬会は、皆様のご期待と叱咤激励に全てお応えすべく、全身全霊を傾けて流鏑馬の護持継承に取り組んでいく所存でございます。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
公益社団法人 大日本弓馬会
会長 坂本和弘



