■DeafCafeが新たな一歩を踏み出しました!
2025年8月9日
今日は私たち"Team DeafCafe"にとって、とても意味のある一歩を踏み出しました。
2020年に長野市三輪にオープンした手話カフェ『のんびりしゅわ処 しゅわわん』は、開店直後に営業自粛を余儀なくされましたが、それにも関わらずこの5年間に日本各地から本当に沢山の方にご来店を頂きました。
ろう・難聴の当事者だけではなく、手話やろう文化に興味がある方、手話を勉強されている方など、本当に様々な方と接する機会を頂き、もしお店を開くことが無ければ知らない世界であった事は間違いがありません。
沢山の方とお話をする中で、自分の人生経験からは想像も出来ない、まさに耳を疑うようなお話を伺う事があります。
元号が令和に変わっても、聴覚障害者を取り巻く環境はまさに”旧態依然”と言う言葉がぴったり。耳が聞こえない・聞こえにくい事がまるで悪であるかのような扱いを受けている事は、現代を生きる人達には想像がしにくいかもしれません。
「難聴の学生がアルバイトを探している」
何年か前にこんなお話を頂きまして、しゅわわんのイベントをお手伝い頂く事になった方が居ます。
お会いしてみれば、手話はもちろん、口話でのコミュニケーションは必要十分。何社もアルバイトを断られたとの事でしたが、共に仕事をしてみれば、気配り心配りだけでなく実務面でも他のスタッフに引けを取らないその姿を見て、この優秀な人材を『聞こえにくいから』と言う理由だけで面接すら行わない企業が多いという事実に直面しました。
繰り返しますが、今は昭和ではありません。平成と言う時代を過ぎ、令和です。
手話も最近になってようやく言語として制定された訳ですが、素直に喜んで良い物か少々複雑な気持ちです。
聴覚障害は他の障害と比較すると「想像する事が難しい障害」なのではないかと感じています。
例えば目を閉じて歩いてみれば、目が見えないという事を体験するのはできますよね。
ところが、耳が聞こえないというのは何をどう頑張っても体験する事が出来ません。遮音効果の高い耳栓をしてその上からイヤーマフまでしたところで、最終的には自分の体から発せられる音が聞こえてしまいます。
思いやりの気持ちは相手の立場に立ってみる、想像してみるという所からスタートしますが、残念ながら現代社会に於いても差別的な扱いが消えないのは障害に対する理解が進まないからなのかもしれません。
ちょっと変だよな・・・と言う違和感を払拭する為に私たちに出来ることは何だろう。そう考えた時に行きついた答えが「DeafCafe」でした。
事業としては飲食店ですから「楽しい」「うれしい」「おいしい」は当たり前なのかもしれませんが、そこで終わってしまうのでは勿体ない気もします。
ちょっぴり難しい話をまじめに深堀りしていったり、議論をしたりする場で有っても良いわけですよね。
DeafCafeの事業そのものに社会を変える力がある!と言う烏滸がましい事は考えておりません。しかしながら、100年先200年先に生きる当事者の皆さんに少しでも良い変化がもたらせるように、ここ長野で小さな「文化の実装」を試みたいと思っています。
当たり前に働いて、当たり前に生活をする。
極々ありふれた普通の事が、普通でない事実が世の中には存在しております。
どうか、皆様からの暖かいご支援を賜れますよう、お願い申し上げます。
Team DeafCafe クラファン担当:吉田(文責)





