
9月4日、多大なご協力を頂いている七尾市教育委員会スポーツ・文化課様へ
ご挨拶をさせてもらいに七尾市にお邪魔してきました。
新幹線・特急を乗り継ぎ約四時間、七尾駅を出たすぐに感じたことは
「えっ、ここも被災したの?」
っという様な落ち着いた街並みでした。
しかし、しばらく歩いていると所々に爪痕が確かに残っていました。
不自然な切れ目。真新しく隙間を埋めた跡。
駅から徒歩10分程で目的地に到着し、スポーツ・文化課様にご挨拶できました。
元々七尾市は市町村合併で市としては当初、3つの弓道場がある状態だったとのこと。
そこから一つ道場を閉じ、七尾市武道館弓道場と、七尾市能登島武道館立野弓道場の
二箇所になったことをお聞きしました。石川の中では比較的弓道人口が多い地域だったの
かと推測します。
ただ、両弓道場は被災し、現在能登島は使用不可。武道館は3的程を臨時で解放しているとの
ことでした。その3的も、ガラ空き。つまり利用する人がほぼいない状況であるとお聞きしました。
メディアでは全くと言っていいほど報道しなくなった能登半島地震、現地の方々は「今」を
生きる為に必死になっているのだと改めて思いました。
その後、スポーツ・文化課様にご案内頂いた七尾市の観光名所の一つの能登食祭市場を訪れました。地元、観光客と多くの方から愛される浜焼き等が楽しめる観光スポット。
一部店舗は営業を再開しているとお聞きしていたのでお昼ご飯を求めに行ったところ・・・
左が能登食祭市場
言葉が出ませんでした。左側の建物が能登食祭市場。右側は公園の様な場所なのですが、重機が人々の居場所を取り戻すかの様に稼働していました。
一部店舗のみ再開している商業施設、そのすぐ隣で「今まで」を取り戻そうとしている重機類。
僕はこの光景を忘れる事は無い。
今回の七尾訪問で僕が得た物はとても言葉ではとても言い表せられないほどのものでした。
僕は弓道写真家。普通の人から見たら特殊な存在かもしれません。
ただこの現状を伝えれる一人になれたのではないかなと感じます。
このプロジェクトがただの写真展開催だけじゃなく、多くの人へ「災害への関心」が届けば良いなと強く思いました。






