自己紹介

団欒料理人　浪越弘行

香川県三豊市仁尾町出身。海辺のカフェ「cafe de flots（カフェ・ド・フロ）」店主、宿泊施設「ku;bel」の運営、塩職人、として活動しています。地元の自然と暮らしに根ざした独自のライフスタイルを実践しながら、地域の“おいしさ”と“つながり”を再構築するプロジェクトを作っています。

東京での会社員生活を経て、「人の近くで働きたい」と飲食の道へ。料理に出会い、休みもすべて修業に費やすほどのめり込み、28歳で地元に戻ってカフェを開業。当時まだ「カフェ文化」が根付いていなかった三豊で、女性たちが集える場をつくる。
その後、「料理は手段であり、その先に団欒がある」と気づき、夢を叶えるごとに夢を更新。料理を軸にしたまちづくり、ケータリング、塩づくり、宿づくりと活動を広げ、現在は“まちをおいしくする”をキーワードに、地域の木材を活用した薪火グリル料理や自然体験を通じたコミュニティづくりにも取り組む。薪火グリルはクラウドファンディングによって実現したもので、1stゴール100万円を突破し、最終的に180人から180万1,400円の支援を集めるなど、多くの共感がかたちとなったプロジェクトの一つでした。

これまでの活動

２００５年８月２３日　故郷である仁尾町
使われなくなった倉庫が一軒のcafeになりました。

昔は塩作りの町だったということで塩を作り始める

町おこしをきっかけにケータリングや出張料理も始める

より深い関係を求めて2020年ku;bel完成

近年では、仁尾の真ん中を流れる「運河」の掃除をきっかけに始まった市民プロジェクト「ど部」を立ち上げ、水脈の再生と人々の主体性の回復をテーマに活動を展開。その人の可能性を深ぼる「◯◯の団欒」シリーズなど、世代やジャンルを越えたセレンディピティ（思いがけない発見や偶然の幸運との出会い）を日常に生み出している。

何十年も放置された「運河」は今では「どぶ」に

新たな出会い、関係作りの場「団欒」　　

そして次なるプロジェクトで実現したいこと

8月23日（土）cafe de flots20周年イベントの開催

昼の部：上映会＆講演会
-13:30 映画上映会『ここにいる、生きている。〜消えゆく海藻の森に導かれて〜』
-15:30 新井章吾（海藻研究者）＋⻑谷川友美（映画監督）講演会

夜の部：グリルタイム
-18:00 新設した場で薪火グリルを囲んでの団欒
持ち寄りスタイルで、食べたいもの・飲みたいものを楽しむ時間
「遊び」が「自然とつながる体験」に変わる機会づくり

これからの時代の人間関係は、ただ同じ場所に集まるだけでなく、「想い」や「プロジェクト」を共にすることで育まれていくものだと思っています。だからこそ今回の昼の時間には、自然とのつながりを見つめ直し、これからの未来を応援し合えるような関係づくりのきっかけを生み出したいと考えています。

私たちの暮らしの足元にあるはずの海や山の現状を知る機会が、現在の生活からは随分と遠ざかっているように感じます。だからこそ、映画上映や、海藻の専門家・新井さんのお話を通じて、私たちが生きているこの地域の「今」を知り、感じ、考える時間を設けました。自然と人との距離を縮めることが、人としての豊かさを取り戻すためには必要であり、それはやがて、先人たちへの感謝や、未来を生きる子どもたちへの贈り物にもなると信じています。

大阪の仲間もど部活に参加してくれてます

徳島県神山町　水源涵養力を育むワークショップ　
神山SHIZQプロジェクト

海藻研究者　新井章吾さんの拠点山口県へ水脈仲間達と共に

新井さんが三豊に来てくれ、急遽【海底湧水】採取！
パラダイムシフトが起こった瞬間です！！！

今回上映する映画はこちらになります。

映画「ここにいる、生きている。～消えゆく海藻の森に導かれて～」
監督・撮影・編集・ナレーション：長谷川友美
https://umi-mori.com/

夜の時間は、cafe de flotsにて新たな場を作る計画が進行しています。そこで焚き火を囲みながら、それぞれが食べたいもの、飲みたいものを持ち寄り、自由に語らい、笑い合う「団欒の場」になります。この時間には、誰かの主催でも、参加者でもない、「自分が主軸」として関わる余白を大切にしています。

私自身がこの場で仲間を見つけ、未来を語り合える関係を築いていきたいと思っていますし、それは参加してくださる皆さんにとっても同じであってほしい。立場や肩書きを超えたつながりが生まれること、自然の中で火を囲む原始的で豊かな時間が、人と人との関係性をやわらかくし、深めてくれることを何度も経験してきました。

ku;belの薪火グリル台の新作が・・・？！

この夜の団欒を通して、自然への接し方を学び直し、強くしなやかなつながりを育むことが、未来の町のかたちを変えていく。そのはじまりの火を、みんなと一緒に灯したいと願っています！

プロジェクト立ち上げの背景

• かつて仁尾は塩田で栄えた町でした。塩づくりに携わる中で私たちは、海の恵みが山の水脈に深くつながっていること、月の満ち欠けや海底湧水の質によって味が変わることに気づきました。自然の循環の中で生まれる「美味しさ」は、決して偶然ではなく、山と海が一体となって育んできたものだったのです。

  昔は、松茸・鰻・あさりなどが豊かにとれ、子どもたちは自然を遊び場にしていました。しかし今、私たちはその豊かさと距離を置くようになってしまいました。無関心や忙しさの中で、自然とのつながりは薄れ、失われた恵みも少なくありません。

  それでも、火を囲み、薪を拾い、海と山を感じる時間を持つたびに、「まちをおいしくする」ためのヒントが見えてきます。それは、子どもたちが自然に飛び込んでいきたくなるような体験の積み重ね、遊びや暮らしの中にある団欒が未来をつくる原動力になると信じています。

  不安定な時代にこそ、人は自分の感性や個性を取り戻し、豊かな人生を送るための「つながり」が必要です。20年という節目を迎えた今、私たちはこのまちの良さを再確認し、「越境」や「団欒」をキーワードに、これからの人間関係と自然との関わりを取り戻すプロジェクトを立ち上げます。

  このクラウドファンディングは、その第一歩です。ぜひ、私たちの挑戦に耳を傾けていただき、一緒に未来を育む仲間になっていただけたら嬉しいです。

水脈の団欒は個性豊かな面々が参加してくれてます

現在の活動状況

「水脈の団欒」プロジェクト

・運河のヘドロ化・匂い問題への対処

・上流の水源環境（山・川）の環境改善と保全活動

・ど部活（ドブ掃除活動）

・水源涵養力を育むワークショップ/大地の再生ワークショップへの参加

リターンについて

・3,000円　   cafe de flotsランチ券
・4,000円　   水脈の団欒初回参加券（食事代込み）
・5,000円　    8/23（土）上映会、講演会参加券
・5,000円　    cafe de flots20周年限定てぬぐい
・8,000円　    cafe de flots20周年限定Tシャツ
・10,000円　  あなた好みの団欒開催券（食事代込み）
・10,000円　  THIRD RICH SALT5種セット
・20,000円　  仁尾の流域ガイドツアーwith水脈王子（3時間程度、軽食付き）
・30,000円　  8/24（日）海底湧水採取&薪火自家製塩作りワークショップ（5時間程度、軽食付き）
・30,000円  　ku;bel食事券1名様
・100,000円　ku;bel食事付き宿泊券2名様
・5,000円　    お礼メッセージ
・10,000円　  お礼メッセージ
・30,000円　  お礼メッセージ

スケジュール

・8月5日　（火）　　 　 クラウドファンディング開始
・8月20日（水）　　　 クラウドファンディング終了
・8月23日（土）　　　  20周年イベント
・8月24日（日）　　　  海底湧水採取&薪火自家製塩作りワークショップ
・9月1日  （土）  　　 "THIRD RICH SALT5種セット"リターン発送
・9月21日（日）　　　  水脈の団欒開催予定
・10月下旬~11月上旬　仁尾の流域ガイドツアー実施（希望日程から調整して実施）

資金の使い道

1.映画上映・講演会費用    
会場設備・上映機材・ゲスト登壇謝礼

2.活動運営費
企画設計、現地運営サポート、備品購入等

3.視察・調査費      
水脈再生に関する現地フィールド調査への参加旅費・宿泊費

4.予備費・手数料    
CAMPFIRE手数料、予備費

最後に

28歳で始めたカフェは、もともと自分の夢を叶えるための場所でした。けれどその夢を叶えたあとに残ったのは、どこか満たされない虚無感でした。そこから、地域の歴史や文化、そして人とのつながりに目を向け、団欒やku:belを通じて世代を超えて人が交わる場を育んできました。

月に一度だった団欒の会は、ありがたいことにリピーターで満席になるほどに育ちました。週に一度、時には三度と頻度を増すなかで、地元の薪、塩、食材を使いながら交わされる会話はより深く、本質的なつながりを感じられるようになっています。コロナ禍で途切れかけた関係も、再びここに火を灯すように、静かにあたたかく再生してきました。

そして今、私は「自然」や「次世代」とのつながりへと歩みを進めています。この町の“おいしさ”は、人と人との距離の近さ、自然との距離の近さの中から生まれるものです。

だからこそ——
「自然とつながる」「人と味わう」経験を通じて、未来の町と暮らしの可能性をともに育てていきましょう。