こんにちは!㈱渥美フーズ代表の渡会一仁です。私たちは、安心安全な食の提供を通じて地域社会に貢献したいという企業理念のもとで、愛知県東部と静岡県西部で食品スーパー、レストラン、産直マルシェ、クラフトビール工房等を経営しています。近年は、愛知県豊橋市の小松原地区でオアシスファームを展開して循環型農業にも注力をしています。
代表 渡会一仁
さかのぼること6年前、愛知県豊橋市に「ビオ・あつみエピスリー豊橋」をオープンした際、当社として、食の安心安全に加えて、ゼロウェイスト(ゴミ削減)にも積極的に取り組んでいくことを決意しました。地域スーパーとして、事業による周辺環境への負荷を減らしたいという考えと、何より、当社の創業期を支えた祖母からの「もったいない」という教えがゼロウェイストにも役立つと感じていたからです。
ビオ・あつみエピスリー豊橋
スーパーマーケットでは野菜や果物の切れ端が大量に発生します。以前はゴミ袋に入れて、業者に委託して焼却処分していましたが、これを堆肥として果樹栽培に利用することから始めました。その際、製造中の堆肥に害虫が大発生して困った折に数羽のニワトリを放してみたところ、見事なまでに害虫がいなくなりました。また、オマケとして卵まで手に入ったことに面白みを感じて、どんどんニワトリの数を増やしました。現在は平飼い卵の「めぐるたまご」として商品化しています。
めぐるたまご鶏糞堆肥を活用して、レモン、イチジク、梅、栗、オレンジなどの果樹栽培も行っています。夏の期間には、果樹園にニワトリを放すことで、除草や害虫対策といった仕事の一部を手伝ってくれています。自然が織りなす循環の恵みのありがたさに感謝するのと同時に、循環過程の主役ともいえる家畜たちの活躍ぶりには本当に驚くばかりです。家畜や昆虫の働きに助けられながら、「ムダなものなんて、ないのかもしれない」と実感する毎日です。

オアシスファームでの仕事が本格化したのに合わせて、私自身も農場がある小松原地区に引っ越しました。地元で農業を続けていくには地域の皆さんとの信頼関係が欠かせないと考えたからです。
生活の拠点を移して改めて小松原地区の全体を眺めてみると、思っていた以上に耕作放棄地が存在することがよくわかりました。小松原地区には太平洋に面した穏やかな丘陵地が広がっていて、1970年代には政府の「パイロット事業」に採択されて「みかん畑」として開発がすすんだ歴史があります。しかし、オレンジの輸入自由化もあって開発は中断。丘陵地のために地元特産のキャベツ栽培には不向きなこともあり、パイロット事業予定地(約80ha)のうちの半分近くが耕作放棄地になったのだそうです。

こんないい場所が耕作放棄地になっているなんて「もったいない!」という思いで農地を借りたり購入したりして、先人たちの想いを引き継ぎ柑橘系の苗木を次々と定植しました。(現在2,000本以上)
しかし、「太平洋に近いから温暖」「丘陵地だから日当たりもよい」ということは牛の放牧にも適しているのではないか?」と想像するようになりました。私は「ビッグ・リトルファーム 理想の暮らしのつくり方」というアメリカのドキュメンタリー映画が大好きなのですが、その影響があったのかもしれません。
そこで、日本では数少ない放牧専門家である氏本長一さん、放牧資材を扱うサージミヤワキ株式会社の宮脇豊さんにお願いして現地を見てもらい、「小松原地区ならば、渥美半島の恵みを存分に活かした周年放牧に挑戦可能」というお墨付きを得て、手探りの状態ながらも、自分たちで電気牧柵を敷設しながら放牧の準備に取り掛かりました。

放牧専門家の氏本長一さんと放牧場をデザイン
パドックも短管パイプで手作り

現在、オアシスファームには2つの放牧場があります。第1牧場の広さは約3ha。牧場のなかに森があるのも大事なポイントです。私たちの牧場に牛舎はありません。森そのものが牛たちの家です。牛舎をたてる資金もなければ、最初からそのつもりもありませんでした。牛舎なしで1年を通して牛を野外で放牧するスタイルを「周年放牧」と呼びますが、どうせ挑戦するならそれしかないと思っていました。
第1牧場の風景
しかし、全国的にみても周年放牧により肉牛飼育を行っている牧場はあまりありません。それには、いくつかの理由があるからです。
①土地の制約
まず最初に、放牧には広い面積が必要になります。その土地に生える草をエサにして育てようとすれば、1頭につき1haが必要だといわれています。1haといってもピンと来ない方も多いと思いますが、100m×100mという小学校のグランドほどの広さです。3haある私たちの第1牧場は随分と広く感じますが、それでも3頭くらいが限界ということになります。
②気候の制約
次に気候の問題があります。たとえば日本で放牧といえば北海道ですが厳しい冬があります。冬は寒いうえに草が生えませんので周年放牧するには難しい場所です。九州の一部、阿蘇などの地域では、まとまった広い場所で周年放牧の事例があるようですが試験的な位置づけのものも多いようです。
③販売の制約
そして何より、「周年放牧」による肉牛飼育の最大の課題は肉の販売です。大部分の牛肉はA5、A4といったようなサシ(霜降り)の入り具合で販売価格が決まります。サシを入れようとすれば、草ではなくカロリーが高い穀物を与える必要があります。また、ビタミンAを多く含む青草を食べてしまうとサシが入りにくくなります。運動をするとカロリーを消費してしまうのもサシにはマイナスです。「周年放牧」をした牛のお肉は、一般的な牛肉の評価基準に合わないので販売が難しいのです。
第1牧場のある場所も相当な期間にわたり使われていなかった土地です。荒れ果てた畑には背の高いセイダカアワダチソウやノイバラといった野草が生い茂り、テレビで見るような牧草地とは全く異なる有様でした。こうした野草でも選り好みせずにワイルドに食べてくれる牛はなんだろうか?ということで候補に選んだのが短角牛(日本短角種)でした。
短角牛は4種類ある和牛のうちの一種です。黒毛和牛が和牛全体の95%以上を占めるなかで、短角牛はわずか1%未満という希少種です。主に東北地方と北海道で飼育されています。黒毛和牛は遺伝的に穀物肥育によりサシが入りやすいのに対して、短角牛は採草能力は高いもののサシが入りにくいため、一般的に販売価格が低くなっていしまい飼育頭数が少ない原因になっています。
早速、短角牛のお肉を買って社員数名と試食をしてみました。そのときはフライパンでササっと炒めて塩コショウで味付けをして食べてみたのですが、なんとも牛肉らしい風味があって赤ワインがすすみました!料理に使えば他の素材ときれいに絡み合うことが想像できる澄んだ味わいも印象的です。
その牛肉の生産者は「北十勝ファーム」さん。短角牛の生産者としてのみならず、北海道の自然の恵みを活かして国産飼料の自給率にとことんこだわる牧場としても有名です。数々の著名なシェフがご指名で仕入れているのも納得の味と生産へのこだわりです。
弊社でも大人気の北十勝ファームさん
後日、知人の伝手を頼って連絡をとりました。自社のみならず短角牛業界全体のブランディングやアニマルウェルフェアの普及にも心血を注いでいる方です。改めて当社のスーパーと放牧予定地を実際にご覧になったうえで、北十勝ファーム産の牛肉の店頭での販売と、オアシスファーム放牧用の子牛を譲ってくれることを決断してくれました。そして、昨年の4月にやってきたのが北十勝ファーム出身の3頭のオスの短角牛でした。

第1牧場へ来たばかりの頃の3頭の短角牛

北海道生まれの3頭の短角牛。当時は約10カ月齢で体重が300キロでした。できるだけ自然に近い草地が理想なので牧草の種は利用していませんが、短角牛といえども好き嫌いはあるようで、見ていると特定の草が食べ残されています。それでも、彼らが草を食べる量はすさまじく、電柵で牧区をわけたときのビフォー&アフターの様子には驚くばかりです。日に日に草むらが牧場らしくなっていきます。森も、最初は枝が生い茂って私たちが入るのも一苦労でしたが、牛が自分たちで道を踏み固めることで整備されていきます。
森の中でくつろぐ牛たち
また、そんな牛たちに「おやつ」として、近所の豆腐屋さんの「おから」と、和菓子屋さんの「小豆の皮」を与えています。今春に当社のクラフトビール工房がオープンしたので「ビール粕」も与えています。(もちろん遺伝子組換フリーのものばかりです。)
通常、こうした副産物は腐りやすいのでサイレージなどに加工することが多いのですが、副産物が生じる場所と牧場が近いので毎日運べるため加工はしていません。加工の作業が省けるという意味では大変に助かります。栄養値が高い飼料であることもまちがいないのですが、あくまでもコミュニケーションの一環である「おやつ」と位置付けて与えています。

食品副産物を「おやつ」として給餌
私たちの仕事は1日に1回「おやつ」を運ぶこと。そのときに「おやつ」を食べる牛たちとコミュニケーションをとりながら体調を観察しています。給餌の作業が少ない分、ニワトリの飼育よりも作業時間が少なくすんでいます。あとは、夏に電気牧柵が漏電しないように下草を刈ったりする作業も重要です。
私たちの目の前で、牛たちが草を食み続けてくれることで、かつての耕作放棄地がどんどん牧場らしく生まれ変わっていきます。草むらの方が自然だという意見があるかもしれません。でも、牛が放牧されている牧場には、草むらとは異なる何ともいえない心地よさがあります。この場所が太平洋に近いこともあるのですが牧場にはいつも爽やかで気持ちがいい風が吹いています。
そんな彼らを「渥美半島短角牛」と命名しました。渥美半島の自然の恵みを存分に活かしてくれることを期待して名付けました。また、循環型農業を行うオアシスファームの商品ですので、弊社の「めぐるシリーズ」」にも位置付けられています。

今春、この第1牧場に隣接する場所に広がっていた耕作放棄地約6haに電気牧柵を設置して第2牧場をつくりました。今回も森を取り込んだ設計になっていて、もちろん牛舎はありません。第1牧場の倍の広さなので設置作業が大変だと覚悟をしていましたが、地元の皆さん、そして私のインスタをみた多数のお客さんが手伝ってくれて、とても順調に仕上がりました。ここに同じく北十勝ファームさんから4頭の子牛を迎え入れました。うち2頭はメスです。いつか、この場所で繁殖も行い親子放牧ができたらと夢みています。

第2牧場で馴致期間中の子牛たち
小松原地区にはまだまだ放牧に利用できそうな耕作放棄地がたくさんあります。また、小松原が位置する渥美半島は全国屈指の農業地帯ではありますが、それでも耕作放棄地が広がっています。日本の各地には小松原地区のような耕作放棄地がたくさん存在するはずです。
こうした全国の耕作放棄地を牛の放牧で使えたらどれだけ素晴らしいことでしょうか?オアシスファームで牛たちの幸せそうな様子を眺め、爽やかな風を感じていると、同じような取り組みをもっと広げていきたいという思いに駆られます。自分でできることは限られています。ぜひ、同じ気持ちをもった仲間を広げてやっていきたいと思っています。
耕作放棄地で肉牛の放牧をしてみて、いくつかの課題があることがわかりました。
たとえば、耕作放棄とはいっても先祖代々から受け継いできた土地です。ここを借りるなり譲ってもらうには所有者の方との信頼関係が出発点になります。また、放牧して牛が逃げたらどうするのか?周辺の住民の人々は心配でしょう。電気牧柵が故障しなければ脱柵はほぼありませんが、ここにもやはり地元の皆さんとの信頼関係が必要です。
更に、耕作放棄地を活用した周年放牧モデルを続けていけるかの最大の課題は「牛肉の販売」にありそうです。再生産に必要な資金を牛肉の販売により回収できなければ、いくら環境に優しいモデルだといっても継続はできません。放牧により飼料のコストを最小限に抑えることはできますが、放牧して管理効率が低いだけに1頭あたりの飼育に必要な人件費や電気牧柵などの設備費もそれなりになります。それらを加えると、正直、輸入飼料へのコストがふんだんに必要な黒毛和牛と同じくらいの価格で販売できないと再生産できないことも事実です。
しかし、黒毛和牛と同じように各地の食肉市場へ持ち込んで、黒毛和牛と同じ格付基準で値付けがなされた場合、サシがほとんど入らない周年放牧の短角牛が黒毛和牛と同程度の価格になることはあり得ません。独自の価値を伝えられる販売ルートをもたない生産者には、この点が大きな壁になることは間違いありません。
海風をうけてミネラルたっぷりの草
幸い私たちは、食品スーパーを経営していますので、自社の精肉売場で販売することができます。また、当社のお客様には安心安全な食品に関心が高い方々が多いため、店頭では赤身主体の牛肉も人気があります。
それでも、周年放牧で育ち、おそらくサシは皆無の牛肉がどれだけ一般のお客様に受け入れてもらえるのか?まったく未知数です。
「赤身肉だから安い」ということではなく、健やかに育った牛の独特の風味や、放牧の意義が評価される独自の販売ルートの開拓が重要になりそうです。

昨年の春には300キロほどの体重だった牛ですが、500日以上の歳月をかけて現在は700キロ近くまで成長しました。今年の10月以降、いよいよ短角牛が出荷の時期を迎えます。小松原地区での周年放牧を続けていくためにも、また、全国に仲間を広げていくためにも、飼育コストを回収できる価格で販売していくことが大切になります。スーパーを経営する私たち自身にも、周年放牧の短角牛を販売した実績はないので、まさに手探りでの挑戦となります。
お客様向けのエコサークル体験会にて
(お尻も大きくなりました。後ろから失礼!)
味はどうなのか?私自身、食べたことがないのでわかりません。味が似ているだろうということで、グラスフェッドで飼育された北海道の牧場のお肉をネットで買って食べたみたときには、とてもおいしく感じました。
ただ、1ついえることは、日本全国の牛のなかでも、オアシスファームの短角牛はトップクラスに自然で健康的な飼育環境で育ってきた牛だということです。そんな牛が「おいしくない」となれば、何を目指したらいいのか?私自身もわからなくなってしまいそうです。それくらいの愛情を注いできました。渥美半島の風土をたっぷりと表現してくれる素晴らしい牛肉になっていると信じています。

第2牧場に設置した看板
今回、3頭の牛が出荷となります。一度に出荷するのではなく間隔をあけて順番に出荷していきます。特に、最初の1頭の売り方については、自分たちが育てた牛を販売する実績がないだけに悩みます。
また、こんなに大切に飼育してきた牛を食べてしまうのか?葛藤がないといえば嘘になります。けれど、手塩にかけて育てた牛を販売する以上は、お肉が売れ残って廃棄されるような状況にしない責任もあるし、「おいしいね」とお客様に食べていただけるように最善を尽くす義務もあると思っています。
そんな中でクラウドファンディングへの挑戦を決意しました。クラウドファンディングであれば、肉だけではなく、背景にある耕作放棄地や短角牛にまつわるストーリーについてもメッセージとしてお伝えできるので販売の幅が広がります。
加えて、クラウドファンディングを経由すれば、お客さまからの感想や意見をメールやSNSでいただきやすくなります。肉の切り方、食べ方、さらには売り方まで、渥美半島短角牛に合った方法を、クラウドファンディングに参加いただける皆さまと一緒に考えながらつくっていけるのではないかと期待しています。
ご縁あって渥美半島に来てくれた短角牛たちです。この命をありがたく「いただき」、生産者や消費者の想いが集まる「参加型」モデルの食の未来を一緒に探していきませんか?
リターンについて(当社のクラフトビールを追加しました!)


【渥美半島醸造のクラフトビールをリターンに追加!】(お知らせ)
当社では、今春から自社のクラフトビール工房「渥美半島醸造」でビール製造を行っています。クラフトビールを醸造する過程では、1回の仕込みで300㎏以上のビール粕が生じますが、これを産業廃棄物として捨てるのではなく、できたてのうちにオアシスファームへ運んで牛たちに「おやつ」として与えています。これがまた美味しいようでして・・・毎回、牛たちが見事に完食してくれています。
ビール粕を食べる牛たち
今回、「渥美半島短角牛」のデビューに合わせて特別にクラフトビールを用意しました!醸造所がオープンして以降、すでに20種類を超えるクラフトビールがリリースされていますが、そのなかでも特に「これは渥美半島短角牛にぴったり」と思えるものをベースにして醸造長と相談してつくったものです。
「ホップの香りが豊かで、ドライな飲み口に加えて、程よい苦みとキレのよいフィニッシュが特徴」というコンセプトで只今醸造中です。これは期待できます!

渥美半島醸造
(愛知県田原市 あつみの市レイ内)
また、渥美半島醸造のクラフトビールはラベルのイラストも人気の1つですが、今回は短角牛をモチーフにしたかわいいイラストが入っています。まだ実際の缶はできてないのですが、部屋に置いておけば素敵な飾りになるデザインです!正式名称は“ATAPO”。NZラガースタイルで、アルコール分は5.0%。
ニックネームは“渥美半島短角牛LAGER”ということでいかがでしょうか?
ATAPOのラベル
(カラフルな牛が印象的です!)
このATAPOを3本、6本、10本のセットでご用意しました。また、その他の渥美半島醸造のビールも飲んでみたいという方向けに、10本×6回の定期便タイプも設定しました。クラフトビールが大好きで、自社のビール工房までつくってしまった私が(笑)、自信をもってお届けする渥美半島醸造のクラフトビールです。渥美半島短角牛と一緒に飲んでいただけたら最高です!
スケジュール
オアシスファーム第1牧場の3頭の牛たちは、出荷直前まで青草をたっぷりと食べさせて育てます。青草を食べると肉の脂肪の色が黄色になるということで出荷前には制限することも多いようですが、私たちはお別れの日が来るまで牛の健康を第一に考えていきます。
なお、第1回目の出荷は10月上旬を予定していますが、牛の体調によっては遅れることもありますのでご了承ください。
2026年の出荷も同じように秋ごろを予定しています。今春には4頭を導入しましたが、うち2頭は繁殖用のメスなので、肉用に出荷するのはオス2頭を予定しています。「次の出荷は1年後になってしまうの?」というご質問も頂戴しますが、放牧により青草をたっぷり与えて育てています。飼育スケジュールは牧場の青草のシーズンに合わせて調整していることをご了承ください。
<2025年>
9月 中旬 クラウドファンディング開始
10月 上旬 渥美半島短角牛 出荷開始
10月 中旬 同 カッティング
11月~12月 リターンの牛肉他の商品発送
11月~翌1月 リターンのディナー開催
<2026年>
1月~3月 リターンのエコサークル体験会開催
2月~3月 第3牧場、第4牧場の整備
4月 下旬 新たな子牛を導入
資金の使いみち
キャンプファイヤー手数料、リターンの商品費用、発送費用を除き、ご支援いただいた資金は2026年中に予定している第3牧場と第4牧場の整備費に使わせていただきます。具体的には電気牧柵のための資材一式と電気引き込み工事の代金、パドック製作のための短管パイプの購入等といった内容を予定しています。
まだまだ、小松原地区には牧場としてのポテンシャルに満ちた耕作放棄地が広がっているので積極的に活用してまいります。みなさんが第3牧場や第4牧場を訪れた際に、「あのときのクラウドファンディングでの支援がこんなふうに形になったんだ」と思っていただける内容にしていきますので、ご支援をよろしくお願いします!
最後に
渥美半島短角牛の放牧に際して、私たちが大切にしてきたことを「あつみ式放牧:5つの原則」として整理すると、以下のような内容になるかと思います。
<あつみ式放牧:5つの原則>
①耕作放棄地を活用
②気候と地形を活かした周年放牧
③放牧地に自生する野草や牧草が主な飼料
④地域の食品副産物を補助的に給餌
⑤飼料用の輸入穀物は一切不使用
①~⑤の取り組みを日本各地で実践している方、これから実践してみようという方、ぜひご連絡をください。私の経験を喜んで共有します。ご希望であれば渥美フーズが積極的に販売のお手伝いもします。全国各地の風土を放牧牛たちがどのように表現してくれるのか?渥美半島短角牛のよきライバルを募集中です!
牛は賢くておもしろい動物です。見ているだけでも楽しくて幸せな気分になります。
「あつみ式放牧」を見てみたいという方は牧場のイベントへぜひ遊びにきてください。
時々、牧場整備のお手伝いしてくれる方の募集もしています。インスタ等で発信していますので、そちらもよろしくお願いします。
そして何より、多くの皆さんに応援いただいて大切に育てた牛です。「ありがとう」という気持ちで召し上がってみてください。
オアシスファームは農場であるのと同時に、様々なことを教えてくれる「食の学校」だと感じています。先生は私ではありません。先生は、自然であり、動物たちです。また、様々な場面でオアシスファームに集ってくれたり、農産物を楽しんでくれる皆さんです。ぜひ、一緒に学びを深めていきましょう。
「できるひとが、できることを、できるだけ」がモットーのオアシスファーム。
今回のクラウドファンディングから様々なご縁が始まることを楽しみにしています!
〈酒類販売管理者標識〉
販売場の名称及び所在地:渥美半島醸造 愛知県田原市福江町堂前60
酒類販売管理者の氏名:渡会一仁
酒類販売管理研修受講年月日:2024年11月14日
次回研修の受講期限:2027年11月13日
研修実施団体名:豊橋小売酒販組合
※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。
20歳未満の方はアルコール類を含むリターンを選択できません。
最新の活動報告
もっと見る
応援ありがとうございました!
2025/10/22 20:48クラウドファンディングへのたくさんの応援、ありがとうございました。温かいメッセージの数々に励ましていただき無事に最終日を迎えることができました。30日間は短いようでも長いようでもあり、走りきれたという充実感と、とにもかくにも感謝と感激の思いしかありませんさあ、そして昨日は牛肉の初の実食の場を兼ねた渥美半島短角牛の社内販売戦略会議。クラウドファンディングの成果も会社のメンバーと共有しました。応援してくれた皆さんに喜んでもらえる牛肉になっているのか?ずっと心配でしたので、予想を超えた深みのある牛肉の味わいに、嬉しいやら、ほっとしたやらで、ちょっと不思議な気分です。今後、クラウドファンディングの経験を基礎にして、渥美フーズとして今までとは異なるユニークな販売方法に挑戦しようと話し合いました。飼育方法が「あつみ式」なら、販売方法も「あつみ式」を用意しようと。こうした次のチェレンジを考えることができるのも、クラウドファンディングを通じて皆さんが応援してくれたおかげです。ゴールはまだ見えず挑戦は続きます。これからも、よろしくお願いします。 もっと見る
【残りあと数時間!】
2025/10/20 18:32おかげさまでネクストゴール250万円にも到達することができました。多くの皆様に応援いただけて感激で胸がいっぱいなのですが、少しでも多くの方に渥美半島短角牛のプロジェクトのことをお伝えするのが今回のミッションでもありますので、最後の最後にお願いさせてください。リターンのうち「小間切れ」というバラを中心とした部位がまだ残っております。焼肉ならカルビなどに使われる部位ですので脂にうまみがあっておすすめです!クラフトビールの「短角牛ラガー」も、渥美半島醸造所でいい感じに仕上がっています。こちらもぜひよろしくお願いします。たくさんの応援ありがとうございます!あと数時間、ドキドキしながらお待ち申し上げます。 もっと見る
と畜場へ
2025/10/15 19:465日前に屠畜された渥美半島短角牛の検体に愛知経済連さんの処理場へ。こちらに短角牛が持ち込まれた事は過去になく、皆さんが初めての経験との事でした。放牧で草を食んで大きく育ったなぁ、と思っていたハッチャンは側にいる交雑種で穀物肥育で育った牛と比べたら、ボクサーとお相撲さん位に脂肪のつき方に違いがありました。どう食べたら渥美半島短角牛の美味しさを引き出せるのか?あつみの精肉チームと販売方法を話し合っています。今日は、ハラミと小腸を焼いて試食したのですが、嫌味がなく噛み締めているとスッと抵抗なく喉を通る感じが自然の味そのまんまなんだろうと感じました。クラウドファンディングも残り数日となりました。引き続き応援宜しくお願いします! もっと見る







コメント
もっと見る