
こんにちは!スタッフ吉田です。
先日、重蔵神社、輪島朝市、そして總持寺祖院で奉納演奏をさせていただいたこともあり、輪島市を訪れる機会がありました。その際、ちょうど開催されていた重蔵神社夏期大祭にも参加してきました。
例年ならば4日間続く輪島大祭ですが、震災や豪雨の影響もあり、今年も去年に引き続き規模を縮小しての開催となりました。それでも、私たちはその熱気に圧倒されました。
◆瓦礫の街から聞こえた「声」の響き、そして今
かつて、変わり果てた姿になった輪島朝市を訪れたときに聞いた言葉、「再生に必要なのは声なのです」。
あの時、静けさに包まれていた街は、今回、大地を揺るがす太鼓の音と、町内を練り歩くキリコを担ぐ多くの若者たちの威勢の良い声に満ちていました。
あの時、北方さんが五線譜にスケッチした「再興への希望の響き」が、今、人々の「声」となって、力強く戻りつつある。その光景を目の当たりにし、私たちは深い感動を覚えました。
しかし、賑やかな祭りの裏側では、今も大変な思いをされている方が多くいらっしゃるのも事実です。実際に地元の方にお話を伺ったところ、大人3人で4畳半の仮設住宅で窮屈な生活を送っていらっしゃるとのことでした。
祭りは賑やかに見えても、まだまだ時間も、そして人の手も必要であること。そんな大変な日々だからこそ、「今日の祭りでキリコが戻ってきて本当に嬉しい」と、涙を滲ませて語ってくれた言葉が、胸に深く突き刺さりました。
◆再会を喜び合う「声」
屋台周辺では、久々の再会を喜び合う人々の姿も多く見られました。故郷で生活をする人、故郷を離れて新しい土地で生活を始めた人が、またこの祭りの場で一つになれる光景は、本当に感慨深いものでした。それぞれの場所で困難を乗り越え、再び故郷で笑顔を交わす人々の「声」は、力強く、そして温かく、私たち自身の心を強く揺さぶりました。
◆「行き着く先は、お祭り」〜神様と人が繋がる場所〜
この祭りには、深い意味が込められています。キリコは、神様の力を宿し、街の悪いものを祓い清める役割を担っているそうです。
輪島の人にとって、祭りは単なるお祭り騒ぎではありません。神聖な儀式であり、魂の拠り所なのです。「輪島の人たちの行き着く先はお祭りなんです。担ぎ手と観客の境がなく、一緒に祭りの渦に入れる。」
この言葉の通り、私たちは太鼓の音が途切れることなく鳴り響く中、神輿が重蔵神社を出発する直前、担ぎ手の方々が声を合わせて「輪島まだら」を歌い始めた瞬間を目の当たりにしました。これはお祝いの席で歌われる歌だそうで、それまで鳴り響いていた太鼓の音がその瞬間だけは静まり、会場にいる人たちが一つになる光景がそこにはありました。
私たちはその心地よい振動に身を委ね、いつの間にか祭りの熱狂の中に引き込まれていました。
◆未来へ繋ぐ「響き」
コンサートも間近に迫っています。出演者、会場のお客様、そしてスタッフが一体となり、声を合わせ、想いを馳せたとき、きっと能登の力強い「響き」が、金沢市アートホールのステージに響き渡ると信じています。それは、この輪島の祭りで私たちが感じた、人々の生命力と希望に満ちた「響き」そのものです。震災を乗り越え、活気に満ちた日常を取り戻しつつある能登の「響き」を、私たちは音楽の力で世界へ届けたい。その想いを胸に、コンサートの準備を進めてまいります。
【公演概要】
北方喜旺丈 THE ECHO CONCERT 響の顧天 ひびけ、かが・のと・いのちの音
日時: 2025年9月9日(火)18:45
開演会場: 金沢市アートホール
主催: 株式会社 北方音楽事務所料金: 自由席 5,500円 / 指定席 6,000円 / オプション付き指定席 10,000円
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