鈴木麻莉子(現地コーディネーター)

私が初めてセブ島を訪れたのは、2017年の春です。
わずか2週間の滞在でしたが、人々の明るさとたくましさに心を掴まれ、それから15回以上訪れるようになりました。大学を休学し、約1年間生活した経験もあります。
リゾート地として知られる一方で、道一本入ると、厳しい生活環境に置かれた地域が存在します。そこでは教育機会が限られ、貧困の連鎖が続いている現実があります。
しかし、現地のNPOでインターンをしていた時、人々が互いに助け合いながら笑顔で日々を生きる姿に、私は何度も強く心を動かされました。
暮らしは決して楽ではありませんが、コミュニティの温かさや、毎日を前向きに乗り越えていく生命力があります。
私が何度もセブに戻ってしまうのは、そうした魅力を持つ人々に惹かれ続けているからです。
ドラッグや犯罪といった課題も確かにあります。
しかし、それは“危険な場所”という単純な一言では片づけられません。
今日を懸命に生きようとする人たちが、確かにそこにいます。
この映画を通して、まだ知られていないセブの現実と、その奥にある温かさを感じていただけたら嬉しいです。




