
これから2回にわたって「あなたの中の龍と出会う」瞑想をお届けします。
今日は「女声」編で、臨床心理士の五味佐和子さんです。次回は「男声」編で、精神科医の大島淑夫さんです。
【五味佐和子】臨床心理士。
英国カンタベリー・クライストチャーチ大学にて修士取得。また同国にてサイコシンセシス・カウンセリング資格を取得。
インド北部ウッタルカシでヨガ講師の資格取得。
カウンセリングやヨガを行うヘリックスセンター代表。
あなたの中の龍
ときに、どうしようもなく何かを壊したくなったり、抑えきれないほどの怒りに身を震わせた経験はないでしょうか。
日常の中では、それは「ストレス」とひとことで片づけられたり、医学的な診断名をつけられたりします。けれども、そんな説明では、心の奥に潜むそのエネルギーを捉えることはできません。
「字義通りの世界」では、イメージや想像力が削ぎ落とされ、私たちの心を流れる神秘的な力を受け止める器が失われてしまいます。しかし、私たちの中にある「間・主観的世界」と呼ばれるもうひとつの世界の中には、幻想や象徴が満ち、豊かに広がっています。
心理学者ジェイムス・ヒルマンは、心の病理の背後に古い神々を見出そうとしました。人間の暴力や犯罪、残酷さといった暗い影は、実は魂(サイキ)のシャドウであり、その奥に古代の神々が潜んでいるのだ、と。
思いがけない破壊衝動の裏にも、もしかすると破壊神シヴァやスサノオ、あるいは龍の気配が潜んでいるのかもしれません。龍は自我の声に従うことはなく、むしろ衝動を通じて「ここにいる」と私たちに知らせようとするのです。
このような衝動にただ突き動かされてしまったら、私たちの生活も破壊されてしまうかもしれません。
では、そのような衝動に振り回されずに、この「内なる龍」と向き合うにはどうしたらいいのでしょうか。
それは、あなた自身の想像力に耳を澄ますことです。イメージを大切にし、龍のための新しい心の空間を育むこと。
そうすることで、破壊の衝動はただの暴力ではなく、創造へと変わるかもしれません。
私たちの中に潜む龍は、恐ろしい存在であると同時に、大きな力の象徴でもあるのです。
それでは、私たちの中に潜む龍と出会い、そしてその声に耳を澄ませる瞑想を始めましょう。
目を閉じることを勧めていますが、無理をする必要はありません。また、音が出せないところで瞑想をすることもあると思いますので字幕も入れておきました。
おりにふれて、繰り返し行ってみてください。




