先日、地元ロータリークラブで本プロジェクトについてプレゼンテーションを行い、石見地域で深刻化する子どもの学力低下や不登校・引きこもりの現状をお伝えしました。本クラウドファンディングが「第三の居場所」としてどれだけ重要なのか――その背景と想いを、今回の活動報告としてまとめています。背景・経緯 ー 石見で広がる“見えにくい危機”今回のプレゼンでは、まず 石見地域の子どもたちを取り巻く現状 について共有しました。・島根県の不登校率は 全国ワースト3位・不登校率は 約5% と全国平均より高い・通所支援は「物理的・心理的な負担」が大きく参加しづらい・特に中山間地域では、必要な支援が届きにくいという“地域格差”が顕著静かに、しかし確実に広がっている課題は、地域の中ではまだ「知られていない現実」が多く、支援の必要性が十分に理解されていないことも問題の一つです。そこで今回、地域の方々が多く所属するロータリークラブにて、この課題を直接伝える機会をいただきました。今回の活動内容 ー ロータリークラブでのプレゼンテーションプレゼンでは、以下のような内容を中心にお話しました。■学力低下と不登校・引きこもりの増加不登校の背景には、学力への不安、対面コミュニケーションへの不安、メンタル面の負荷など、複合的な理由が重なっています。近年は特に「外に出られない子ども」「対面での会話に強い不安を抱える子ども」が増加しており、既存の通所型支援だけではキャパシティが足りなくなっています。■従来の支援が届きにくい理由・距離が遠い・送迎負担が重い・対面の環境に馴染めず参加できない・地域によって支援機会に偏りがあるこうした条件が重なり、支援を受けたくても受けられない子どもが多く存在します。得られた成果・進捗 ー メタバースという“第三の居場所”の必要性が伝わったプレゼンでは、私たちが取り組む 「メタバース居場所支援」 の特徴や可能性についても紹介しました。・アバターを利用することで得られる 匿名性と安心感・自宅からアクセスできるため 物理的負担がゼロ・距離の壁を越え、地域外の友達や大人とつながれる・学習室・相談室・ラウンジ・イベントホールなど4つのエリアで多様な活動ができる実際に、メタバース上に再現した「地域コミュニティルーム」の画像も示しながら、子どもたちが安心して参加できる“オンラインの居場所”の重要性をお伝えしました。参加いただいた皆さまからは「こうした場がやっと必要だと言える段階に来ている」「子どもたちの実態を初めて知った」という声も多く、プロジェクトの社会的意義をしっかり理解していただけました。次のステップ ー 誰一人取り残さない支援体制へこのプレゼンをきっかけに、地域の企業、医療・福祉、教育関係者との連携をさらに拡大していきます。・専門家(カウンセラー/医師/支援員)との連携強化・NPO法人としての支援体制の確立・地域の協議会・企業との協働による持続可能な運営・子どもたちが安心してアクセスできるオンライン空間の整備「誰一人取り残さない未来」を実現するために、地域全体で取り組むモデルを構築していきます。支援者のみなさまへいつも温かいご支援をありがとうございます。今回のプレゼンテーションで、石見の子どもたちが置かれている現状と、私たちの挑戦の必要性を改めて地域に共有することができました。子どもたちの「行けない」「話せない」「一歩が踏み出せない」を、メタバースという新しい形で支えたい——その想いは、皆さまのお力があってこそ続けられています。引き続き、現状を広く伝えながら、安心してつながれる居場所づくりを続けていきます。どうかこれからも見守り、応援していただければ嬉しいです。





