
夏の間、青々と元気だった稲穂も、秋の訪れとともに黄金色に染まっています。季節が変わるたびに、棚田はまるで表情を変えるように、静かに語りかけてくれます。
朝の棚田には、澄んだ空気の中に稲の香りがふわっと漂います。土の匂い、草の匂い、そしてほんのり甘い稲穂の香り——秋の棚田は、五感で楽しめる風景です。
みんなで手を動かし、汗を流しながら育ててきた棚田米が、いよいよ食卓に届く季節になりました。
「いただきます」と声をそろえて囲むごはんには、自然の恵みと人の想いがぎゅっと詰まっています。そして稲刈りが終われば、また次の手入れの季節が始まります。棚田は、季節の移ろいと人の手仕事が重なりながら、一年を通してつながっているんだなと感じます。
この景色は、ただ美しいだけではありません。何年もこの土地を守り続けてきた人々の想いが、稲穂の一粒一粒に宿っています!
棚田の秋は、実りの季節であり、感謝の季節。この風景を、次の世代にも残していけるようにご協力お願いいたします!



