
「古着が好きなんですよ。」
そんな何気ない会話から、Gaikaの古着事業は始まりました。
きっかけをくれたのは、執行役員の清原とメンバーの城戸。二人とも昔から古着が大好きで、休日があれば古着屋巡りをしている。けれど今回は、ただの「好き」で終わらせたくなかった。この「好き」をエネルギーに、オーストラリアの古着市場に挑戦しようと決めました。
実際に足を運んだ古着マーケット
僕たちは、まず「現場を知ること」から始めました。
活動拠点となるブリスベン、そしてオーストラリアの古着都市でもあるメルボルンにある古着ショップに片っ端から連絡。
メールやDMを通じて30店舗以上のオーナーとつながり、実際に現地へ足を運んで話を聞きました。ひとつひとつの出会いが、リアルな市場理解につながっていきました。
現地で見えてきた共通の課題は、「安定して多くの品を仕入れることができていない」という点。
多くの古着屋は、業者からではなく個人からの買取に頼っているため、在庫の量や品質がどうしても不安定になってしまう。
この「仕入れの不安定さ」をどう解決できるかが、最初の大きなテーマでした。
そこで僕たちは、世界中の古着卸業者へのアプローチを開始。合計300社以上に連絡を送り、そのうち20社と商談に進みました。
各社が持つ強みは異なり、品質・ロット・価格のバランスをどう取るかが次の壁として見えてきます。
さらに、どの国から仕入れるのがコスト面で最適なのか、物流・為替・通関の観点も含めて検討が必要でした。
海外企業との商談ならではのハードルも多くありました。時差を踏まえてアポイントを取り、深夜や早朝に合わせてMTGを設定する。
そこまで調整しても、当日になって先方が「飛んでしまう」そんなことが何度も起こりました。メール300件に対して返信はわずか30件。世界相手の交渉では、返信が来るだけで貴重だと痛感しました。
たった数名のチームで、海外での取引基盤をゼロから築くのは決して簡単ではありません。
けれど、対話が積み重なって、少しずつ「つながり」が生まれていく。
数字にすれば小さな一歩かもしれませんが、確実に地に足をつけて前に進めた実感があります。
「外貨を稼ぎ、日本の未来を創る。」
まだまだ多くの課題を抱えていますが、ひとつひとつ課題を解決し、オーストラリアの古着業界へ挑戦していきたいと思います。
株式会社Gaika
代表取締役社長 兼 CEO
坂本大地





