
昨年、今年と能登半島の復興支援に参加し今でも心に焼き付いている景色。
支援のきっかけは、消防士の友人から声をかけて頂いたことです。
私が昨年の12月(災害発生から約11ヶ月後)に初めて現地に立った瞬間、悲惨な状況に言葉を失いました。人が積み上げてきた日常も景色も、自然相手の前では一瞬で「人を無力」にしてしまう。そんな現実を目の当たりにしました。
2024年12月珠洲市
「災害ボランティア」と聞くと、体力が必要だったり、専門知識がいるように思われがちですが、実際は“自分にできることをやる”ことが支援になります。
炊き出しをする人
土砂撤去をする人
仮設住宅に物資を届ける人
子どもたちの相手をする人
どれも「特別な人しかできないこと」ではありません。ひとりひとりの小さな力が、確かに現場を支えていました。
ボランティアが寝泊まりするベース拠点
そして、現地で強く感じたのは「平時の備え(防災リテラシー)」が命を守るということです。
最近では、ソロキャンプが究極の防災として注目されています。
火をおこせる
水と食料を確保できる
寒さと夜をしのぐ方法を知っている
これはそのまま「災害時に生きる力」になります。楽しみながら、生存技術を身につけられるという点でも、とても有効だと実感しました。
重機練習や災害訓練ができる施設
これからは日常の中でも「フェーズフリー(いつももしも)防災」「誰でも参加できる支援」をテーマに、体験や学びの場を藤川町につくっていきます。
被災地で出会った人たちの前を向く強さと暖かい優しさを忘れません。そして、私たち自身が明日「支援される側」になるかもしれないことも。
だからこそ、備え・つながり・支え合える地域を育てていきたいと考えています。
引き続き、応援よろしくお願いいたします。




