
こんにちは!
Onaraの丘咲つぐみです。私たちのクラウドファンディングを応援下さり、ありがとうございます。
こちらの活動報告でも告知をしておりました院内集会について、2025年10月27日(@参議院会館)、無事に終えることができました。
この日を迎えるまでに、実に3年の歳月を要しました。
この実現に向けてご尽力くださった関係各位の皆さまに、心より御礼申し上げます。
そして何よりも、当団体がこれまで2度に渡り実施いたしましたアンケート調査にご協力くださった1,534名のACEサバイバー当事者の皆さま、また、その拡散・広報にご協力くださった皆さまに、深く感謝申し上げます。皆さま一人ひとりの声とご協力があったからこそ、この日を迎え、無事に終えることができました。重ねて御礼申し上げます。

虐待を受けている子どもたちの中には、児童相談所につながっても、児童養護施設などの社会的養護につながらず、家庭にとどまり続ける子どももいます。
また、そもそも児童相談所に通報されることもなく、誰にも気づかれないまま、親や同居家族からの虐待に耐えるしかない子どもたちもいます。
そうした子どもたちや、児童養護施設などの社会的養護に繋がった子どもたちが、命をつなぐことができ、成人の年齢を迎えた後、どのような歩みをしているのか——想像されたことはありますでしょうか。
団体を立ち上げてからの4年間で、私たちは、何人もの方が自ら命を絶つという現実を見送らざるを得ませんでした。

ACEサバイバーは、これまで「最も声を聞かれることのなかった人たち」と言われることもありました。
それは、虐待や逆境の中で生き抜いてきたとしても、児童養護施設などの社会的養護に繋がっていなければ、その存在は全く見えず、まるで存在しないかのように取り扱われてきたからでした。
そんな中で、議員会館という場で本会を開催でき、国会議員の皆さまへその声を直接お届けできたことは、大きな一歩であり、希望の始まりだと感じています。






虐待や逆境の体験は、子ども時代で終わるものではなく、大人になっても影響が続くことがあります。
それは、本会にてご登壇くださったACE研究の第一者でいらっしゃる三谷はるよ准教授や、医療方面よりACEサバイバーケアにアプローチくださっている毎原敏郎先生からのお言葉からも明らかです。
けれど、理解と支えがあれば、人は何度でも立ち上がることができるのだと思います。
今回、この場で語られた言葉の一つひとつが、これからの政策づくりや社会のまなざしを少しでも変えるきっかけになればと願っています。
私は、ただただ、虐待などの環境をどうにか生き延びた子どもたちが、自ら命を捨てていく選択をしなくてはならない現状を、どうにかしていきたい…ただそれだけの想いです。
この度の集会を通して、少しでも多くの方に「誰もが安心して生きられる社会」を一緒に描いていただけたら嬉しいです。
今回は、あくまでも、制度実現に向けた第一歩です。
提言させて頂いた内容が実現へと向かい、当事者にとって使い勝手の良い運用に至るまで、どこまでも諦めることなく進み続けて参りたいと思います。




